
導入事例#036

株式会社ビッグスポーツさま スポーツ&カルチャー ビッグ・エス東海(愛知県東海市)
関西圏を中心に、全国各地でスポーツクラブやスイミングスクールなどのクラブ施設を運営する株式会社ビッグスポーツさま。「Service(サービス)」「Satisfaction(満足)」「Smile(笑顔)」「Safety(安全)」「Soundness(健康)」の5つの「S」を行動指針として、スタッフが一緒になって楽しみながら会員一人ひとりの健康づくりをお手伝いしています。
同社が運営するスポーツクラブのひとつ、スポーツ&カルチャー ビッグ・エス東海さまは、2009年3月に東海市大田町の名古屋鉄道「太田川駅」前から同町川南新田に移転しました。新施設は、スイミングプールをはじめ、通常のプールよりも温度設定が高く、アクアベビーや幼児クラスのレッスンなどが行えるバーデプール、体操室などを備えています。また、全国に先駆けて、理学療法士の指導のもと介護が必要な人がリハビリテーションに取り組めるリハビリ特化型デイサービス『ポシブルビッグ・エス東海』を併設しているのも大きな特徴で、幅広い人たちから好評を得ています。
「当施設は駅前の再開発に伴い移転しました。新設するにあたっては、施設を快適に利用できるようにすることはもちろん、20年、30年先のことも考えて環境負荷低減やランニングコスト削減を図っていくことが重要だと考えました」とビッグ・エス東海の支配人の佐藤さまは語ります。
快適性の向上や環境負荷低減など、ビッグ・エス東海さまが理想とする施設づくりに向けて、中部電力が設計段階からお手伝いすることになりました。

スイミングプールを備えたスポーツクラブ施設において、エネルギーコストの比重を占めるのが温水プールの昇温・冷却、シャワーの給湯に要するコストです。株式会社ビッグスポーツさまが運営する施設では、それらの熱源として主に重油・ガスを使用しています。
ビッグ・エス東海さまが移転するにあたり、中部電力では、温水プールの昇温・冷却とシャワーの給湯用に電気式ヒートポンプを導入した場合のランニングコストを試算し、その結果を基にオール電化をご提案しました。
「エネルギーに関して私たちは素人ですから、中部電力に任せてプロの立場からいろいろとアドバイスしていただきました。特にランニングコストに関してはクラブ施設を安定的に経営していく上で非常に重要なため、試算をしていただき、コストメリットを把握した上でオール電化の採用を決定しました」(佐藤さま)
スイミングプールは、1年を通して温度管理が非常に難しく手間が掛かります。その負担を軽減する対策として、夜間に温水プールの温度調節を行える水蓄熱システムを採用しました。シャワー給湯には、蓄熱式給湯システムを取り入れ、貯湯槽は余裕を持たせて10トンの設定としました。いずれのシステムも空気の熱を活用するヒートポンプを使っているため、ランニングコストとCO2排出量を削減することができます。また、プールサイドの一部に水蓄熱システムによる温水を利用した床暖房も採用し、シャワーなどを快適に利用できるように配慮しています。
オール電化のスポーツクラブ施設として、空調には高効率のビル用マルチエアコンを導入しました。
ビッグ・エス東海さまのプールは、子供から大人までが利用するスイミングプール(25m×4コース)と、アクアベビーや幼児クラスのレッスン、リハビリなどを行うバーデプール(25m×2コース)で構成されており、水温はそれぞれ約30℃と約35℃に設定されています。プールを快適に利用してもらうためには、温度管理を徹底しなければいけません。
「旧施設では熱源に重油を使用していました。配管の影響もあったと思いますが、以前はお風呂のようにプールの上のほうの水だけが温かくて下のほうは冷たかったんです。そのため最初にプール水をかき混ぜる必要がありました。オール電化にして水蓄熱システムで温度調節を行うようになってからは、プール全体の温度を常に一定に保てるようになりました。お客さまからは『快適になった』と好評ですし、私たちスタッフの作業負担も大幅に軽減されました。重油を使用していた時は、冬場は水温を上げるために営業開始の約2時間前には出勤し、ボイラーのスイッチを入れなければいけませんでした。水蓄熱システムにしてからは、タイマーで温度を設定しておくだけで夜間に昇温できるので、早朝出勤をしなくても済み、とても楽ですね」(佐藤さま)
さらに水蓄熱システムは、プール水の冷却も容易にできるのが大きなメリットです。夏場は外気温の影響により水温が約2℃上がってしまいます。重油を使用していた時には加水して冷却しなければならず、その分の手間や水道代が掛かっていました。水蓄熱システムにしてからはその負担を省くことができました。

旧施設では、冬場には1ヵ月で約8キロリットルの重油を使用していました。そのため月4回燃料の手配をしなければいけませんでしたが、新施設ではそれらの管理も不要になりました。また、オール電化を導入したことにより、ボイラーを扱える資格を取得したスタッフを配置する必要がなくなった上、施設のあらゆる設備の操作を一元管理できるようになるなど、さまざまなメリットを実感されています。
「オール電化にしてあらゆる面で作業が楽になりました。安全面に関しても、火種がないので、スタッフにとっても施設を利用するお客さまにとっても安心なのは大きいです。さらにCO2排出量も大幅に減らすことができ、人にも環境にもやさしい施設であることをPRできるのは嬉しいですね」(佐藤さま)
オール電化を導入し、快適性の向上や作業環境の改善を実現しながら、ランニングコストの削減や環境負荷低減なども図られたビッグ・エス東海さま。オール電化の導入効果に手応えを感じるとともに、中部電力に対して今後の取り組みへも期待を寄せられています。
「中電電力はこれまで熱心にサポートしてくれました。現在もランニングコストを計測して随時報告をしてもらっていますが、計測結果を踏まえての電化設備の運用改善の提案など、これからも良きパートナーとしてぜひ力を貸していただきたいと思っています」(佐藤さま)
現在、スポーツクラブ業界も他同様に環境負荷低減への対応が求められています。そうした状況の中で、スポーツクラブを全国各地で運営する株式会社ビッグスポーツさまでは、CO2削減、省エネなどへの取り組みを積極的に推進し、業界をリードしていく考えです。
