
導入事例#037

トヨタ紡織株式会社 グローバル研修センターさま(愛知県豊田市)
「よりやさしく、心地よく、やすらかな車室空間」の創出をめざし、自動車のシートをはじめとする内装品とフィルター・パワートレイン機器部品などの開発・設計・生産をおこなうトヨタ紡織株式会社さま。
地球温暖化防止に貢献する製品の開発・設計をおこなうなど、毎年2%のCO2排出量の削減に取り組んでいます。
また、従業員が参画する環境活動にも力を入れ、グローバル生産拠点周辺で地域の方と連携して森づくり活動を実施しています。
近県では、岐阜県中津川市で、「トヨタ紡織グループ『環境の森』加子母」という森づくりに取り組んでいます。

環境保全に取り組む企業姿勢は、2008年11月に完成したグローバル研修センターにも反映されています。
「これは世界22か国、86拠点にわたるトヨタ紡織グループ会社の人材育成をおこなう施設で、創業90周年の記念として完成しました。
よりよい研修環境を整備するとともに、CO2排出量の削減を図るなど、環境にやさしい建物になっています」と同社グローバル研修センター事務局長の岡田さまは語ります。
トヨタ紡織さまはグローバル研修センターの計画時から環境にやさしい施設を目指しており、そのニーズに応えるシステムとしてオール電化を視野に入れていました。

CO2排出量の削減と省エネを実現するとともに、安全・安心で快適な施設をつくるため、オール電化の採用を考えていたトヨタ紡織さま。 相談を受けた中部電力では、空調・給湯・厨房も含めた施設全体のCO2排出量、ランニングコストの試算を提示しました。 導入する設備や機器の選定については話し合いを重ねながら、予算やエネルギー効率などの要望に合致する最適な設備・機器を紹介し、環境にやさしい施設づくりのお手伝いをしました。
電化システムの環境性や経済性、安全性に加え、メンテナンスが容易な点も確認していただき、グローバル研修センターにはオール電化が導入されました。
地上6階建・延べ床面積6,930平方メートルの建物内には、4か国の言語でテレビ会議や研修ができるグローバル研修室(通訳ブース付き)、240名の研修が可能な大研修室、講義収録システムを備えた中研修室、語学研修などをおこなう小研修室などを設置。
54畳の和室、バーラウンジやジムなどの福利厚生施設も完備しています。
多様な空間を備えているため、空調は個別分散型ビル用マルチを選択しました。
1階の「レストラン ブルージュ」には電化厨房を、研修生の宿泊用施設(30室)となる4〜6階の給湯にはエコキュートを採用しています。




「グローバル研修センターでは新入社員研修をはじめ、国内外の幹部教育、出向者の赴任前教育、階層別教育など幅広い研修を実施するほか、懇親会など交流の場としても活用できます」と岡田さま。
日々の研修内容や使用目的によって人数や使用空間が異なるため、E空調で全館個別の空調を実施。
使用する空間だけを快適にできるためムダがなく、省エネと省CO2につながっています。
「宿泊施設は各部屋のエアコンで好みの室温に調節できますが、従業員は日常の業務を通じて環境活動に取り組んでいるので、ここでも自主的に適切な室温設定にしているようです。
省エネに対する意識の高さを感じています」(岡田さま)。



1階の「レストラン ブルージュ」は従業員はもちろん、一般の人も利用できるレストランです。
ここには電化厨房を採用し、スチームコンベクションオーブン、IHフライヤー、IHコンロ、食器洗浄機などの厨房機器を導入しました。
燃焼を伴わない電化厨房は火災の心配もなく、安心して使えると好評です。
「各拠点の従業員が訪れる施設だからこそ安全性も重要です。
厨房スタッフからは『水蒸気や油の飛び散りも抑えることができ、厨房内が汚れにくい』『清掃時間も短縮できる』といった話を聞いています」(岡田さま)。
給湯は宿泊施設である4〜6階の各フロアに、深夜電力を活用するエコキュートを設置。
エネルギー効率に優れているため、CO2排出量の削減やランニングコスト低減にも役立っています。


グローバル研修センターには、オール電化のほかにも環境に配慮した設備が導入されています。
敷地内のロータリーの舗装は、雨水を地中へ還元する機能を備えた透水性アスファルトを採用し、窓ガラスには太陽熱を遮って空調コスト削減に役立つ高断熱ガラスを取り入れました。
太陽光発電パネルで得た電気を外灯に使用したり、屋上緑化も実施するなど、環境保全の取り組みを積極的に推進しています。
2月から3月には昇格者教育、4月には新入社員研修など、社内研修が集中する時期は施設の稼働率が高くなるなど、研修センターは使用状況が一定ではありません。
「エネルギーコストを管理するため、電気使用量のデータを収集しておき、1年を通じて最も電気を多く使う月、1日の電気使用量のピークとなる時間帯などを中部電力に分析してもらいました。
これからはそのデータをもとに省エネにつながる方策などを提案してもらい、CO2排出量のさらなる削減に力を入れていきたい」と岡田さまは語ります。
中部電力はデータ解析をはじめ、デマンド削減につながる運用改善の提案など、さまざまなソリューション活動を通じて施設運営をお手伝いしていきます。


