
先進国に温室効果ガス排出の削減を義務づける京都議定書が発効されて1年。日本でも国策としてCO2削減が急務となり、 企業に対してもその協力が求められています。今回は、そんな世界が求める環境性に応えられる「ヒートポンプ」をご紹介しましょう。

電動式のヒートポンプは、空気の熱を吸収した冷媒を電気の力で圧縮して高温にし、 その熱で水を沸かして多くの熱エネルギーを得ます。つまり、電気がちょっとサポートするだけで、自然に存在する空気の熱をエアコンや冷蔵庫、 給湯器、床暖房などに使用できる熱エネルギーに変えられるということ。現在の技術では、消費電力の約6倍の熱エネルギーを生み出すことができます。 だから驚くほど省エネ。今、世界中で使用されている注目の技術なのです。

ヒートポンプは、化石燃料を燃焼させて熱エネルギーを得るボイラ等に比べCO2の排出量が抑制できます。 仮にオフィスビルや家庭で使われている空調、給湯をすべてヒートポンプにした場合、CO2の排出削減量は、 京都議定書目標達成計画における民生部門の削減目標(6000万トン)を優に上回る約1億トンの削減効果があると試算されています。 しかも導入に際しては国からの補助金を受けることができるなど、ヒートポンプは、国が認めた環境対策の切り札と言えるのです。

ヒートポンプが消費する電力は臨海部にある発電所によって発電されるため、コージェネレーションシステムや 燃焼式の空調システムなど都市部で燃料を直接燃焼させる方式に比べて、排熱が都市部に影響しないというメリットがあり、 都市部での気温上昇が問題となっているヒートアイランド現象の緩和に役立ちます。