定例記者会見(2002年) 6月度 太田会長・川口社長 定例記者会見

平成14年6月26日
中部電力株式会社

太田会長挨拶

 私からは、まず、本日開催いたしました「第78期定時株主総会」についてお話しさせていただきます。

1 株主総会を終えて

  • ○ 私といたしましては取締役会長としてはじめて議長を務めさせていただきましたが、おかげさまで無事終了することができましたことを、お礼申しあげます。

  • ○ 今回の株主総会は、昨年に引き続き、当社の「東桜会館」を会場として、昨年に次いで過去2番目に多い、1458名の株主にご出席いただきました。

  • ○ まず、当社から、平成13年度の営業概況を報告させていただきましたが、その中で、浜岡原子力発電所1号機の事故の原因と対策等につきましても、ビジュアルを利用するなどしてわかりやすく説明させていただきました。

  • ○ 議案については、会社提案3議案と株主の方からのご提案である6議案についてご審議いただき、会社提案である「第78期利益処分案承認の件」、「自己株式取得の件」、「定款一部変更の件」について、賛成多数により可決されました。

  • ○ 「利益処分案の件」につきましては、経営効率化の成果を株主の皆さまにも還元すべく、年間60円の配当を継続させていただくことといたしました。
     今後も一層の経営効率化を進め、安定配当の維持に努めてまいります。

  • ○ 「自己株式取得の件」につきましては、経営環境の変化に対応した機動的な経営の遂行を可能にし、株主の皆さまの利益につながるものであると考えております。

  • ○ また、「定款の一部変更の件」につきましては、事業目的に「各種情報の処理、提供及び販売に関する事業」ならびに「老人ホーム事業及び介護サービス事業」を追加いたしました。
     これにより、新規事業について、今後さらに積極的な展開ができる準備が整ったと言えると思っております。

  • ○ この他、株主の方から、特に原子力に関して多くのご質問を頂戴したほか、環境関連、自由化、新規事業など多岐にわたってご質問いただき、誠意をもってお答えさせていただきました。

  • ○ 当社といたしましては、今後とも、株主・投資家の皆さま、お客さまなどからの貴重なご意見に耳を傾けるとともに、当社の考え方や取り組み内容等について、様々な機会を捉えて情報発信し、ご説明してまいる所存であります。

  • ○ こうしたことを通じて、企業としての価値を高め、市場からご評価いただき、お客さまからお選びいただけるよう努めてまいりたいと考えているところであります。

2 取締役の業務分担の変更および支配人人事について 資料:取締役に対する業務委嘱、支配人の担当職務


  • ○ 次に、本日の株主総会後の取締役会で決定いたしました取締役の業務分担の変更と支配人人事につきましてご報告いたします。「資料」をご覧下さい。

  • ○ 今年は、取締役および監査役ともに任期満了の対象者はございませんが、取締役について、研究開発体制および経営戦略体制の強化を図るために、関係役員の業務分担を7月1日付で変更いたします。
     具体的な変更内容は、「資料」の1ページのとおりであります。

  • ○ 続いて、支配人人事についてですが、実力者の登用という観点から、現在、株式会社シーエナジーに出向している新澤 隆と、三重支店総務部長の服部 勝の2名を、7月1日付で当社支配人に任用いたします。

  • ○ また、八幡支配人は、関係会社の取締役に就任するため、6月末で退任することとなります。
     なお、支配人の担当職務の変更内容は、「資料」の2ページのとおりであります。

  • ○ 昨年、大幅な異動を伴って発足した私どもの体制ですが、2年目に入り、競争に打ち勝っていく経営基盤を確立するために、「経営改革ロードマップ」に掲げた諸施策を、これまで以上に精力的に推し進めていく所存であります。

川口社長挨拶

 株主総会につきましては、ただいま、会長からお話がありましたとおり、活発なご議論をいただいて無事終了いたしました。
 私といたしましても、初めて社長として臨んだ総会でありましたので、身の引き締まる思いでございました。
 株主の方からのご意見やご質問に最大限真摯にお答えしたつもりでございます。
 皆さまから頂いた貴重なご意見を、経営に生かしてまいりたいと考えております。


  • ○ さて、本日私からは、まず、役付職の人事異動についてお話しさせていただきます。

1 役付職の人事異動

  • ○ 昨年、組織改定および大幅な異動を実施いたしましたので、その定着を図るために、今回は、主要ポストについては一部の副支店長および支店部長級の異動程度にとどめております。

  • ○ また、後ほどご説明いたしますように販売部門、新規事業部門などへの戦略的な配置を除きまして、必要最小限の異動といたしました。

  • ○ この結果、異動規模は1,331人となり、昨年(2,369人)に比べ、1,038人少なくなっております。これは、平成に入って最も小さい規模であります。

  • ○ 今回の異動の特色を申しあげますと、次の3点であります。

  • ○ 1点目は、今後ますます激しくなるエネルギー市場における競争を勝ち抜いていくための、販売力強化に向けた体制づくりであります。

  • ○ 具体的には、自家発や他エネルギー源などとの競合に対応するため、営業所を中心に約40人増員いたしました。

  • ○ お得な料金プランのご提案や「コンサルティングセールス」など、これまで以上にきめ細かなサービスを実施することにより、お客さまに一層信頼いただける体制を構築してまいります。

  • ○ 2点目は、新規事業開発分野への要員の重点配置であります。
     FTTH事業の開始に向け、要員の増強を図ります。
     FTTH事業につきましては、既に発表いたしましたとおり、本年秋頃の事業開始を予定しており、去る5月16日付で事業開発部内にFTTH事業化グループを設置いたしました。これまで17人のスタッフでありましたが、新たに13人を増員し、30人の体制といたします。

  • ○ 3点目としましては、業務効率化や組織のスリム化を踏まえたうえで、異動を実施したことであります。その結果、昨年7月時点と比較し、113人の役付職の削減となっております。

  • ○ 以上が、今回の役付職人事異動に関する主な内容であります。
     当社は、今後ますます激しくなる競争時代を勝ち抜いていくために、平成17年度末における要員数を16,600人程度にすることを目標に、引き続き効率化を進めてまいります。また、販売力の強化や新規事業分野への要員の重点配置を行い、より一層競争力を強めて事業運営を進めてまいりたいと考えているところであります。

2 社長就任1年を振り返って

  • ○ 次に、昨年6月に社長という重責を太田会長から引き継いで1年が経過いたしましたが、この1年を振り返って、考えていることをお話しさせていただきたいと思います。

  • ○ まず、昨年からの浜岡のトラブルや長野県の駒場ダムのゲート異常作動、電気料金の割引漏れなどにつきましては、お客さま・地域の皆さまにご迷惑、ご心配をお掛けいたしました。この場をお借りし改めてお詫び申しあげる次第であります。

  • ○ 私といたしましては、今回の一連のことがらをしっかり分析し、危機管理の観点に基づいて、複数の面からチェックできるような体制づくりをするよう、各部門に指示したところであります。

  • ○ 今後、再発防止に向けた取り組みに万全を期してまいります。また、設備の安全な運転や業務の確実な実施を継続することにより、皆さまの信頼を回復するとともに、競争時代の中で当社を選択いただけるよう引き続き全力を尽くしてまいる所存であります。

  • ○ さて、私は、社長就任時に「時代のキーワードは変化である」ということを申しあげました。まさにこの1年間、「走りながら考える」といった感じで、「変化への挑戦」に全力で取り組んでまいりました。

  • ○ 例えば、従業員の意識改革のために、各支店や第一線事業場への訪問の機会を捉えて、「お客さまの目線で考え、お客さまの立場で行動する」よう呼びかけてまいりました。「強い企業」として、競争に勝ち抜いていくために、お客さまの立場に立った発想と仕事を進めていかなくてはならないということを強調してきたわけであります。

  • ○ また、ご承知のとおり、当社は「経営改革ロードマップ」にのっとって諸施策を進めておりますが、要員のスリム化や設備投資額の削減、財務体質の向上など各方面において成果が得られつつあると確信しております。

  • ○ こうした中で、既にご承知のとおり、少しでもお客さまのお役に立てるよう、本年9月から電気料金の値下げを実施させていただくことといたしました。

  • ○ しかし一方で、販売電力量の伸び悩みなど経営環境はこの1年の間でずいぶん厳しくなっております。また、現在、電気事業分科会で審議されております電気事業の諸制度の見直しも、競争をさらに激化させる方向に働くものと予想しております。

  • ○ このような情勢を考えますと、まずは、現在行っているコストダウンをはじめとする各種の目標や施策について、現状の水準に甘んじることなく、引き続きPDCAサイクルにもとづき品質管理に努め、精力的に取り組んでいくことが重要であります。

  • ○ また、競争の進展や経営環境の変化に柔軟に対応できる体制づくりを、適時適切に行っていく必要があると思っております。

  • ○ いずれにいたしましても、当社の「変化への挑戦」はまだ緒についたばかりであります。
     今後とも積極的かつ継続的に効率化を推し進め、「一日一日が本番」というつもりで、気を引き締めて山積する経営課題に挑戦してまいりたいと考えております。

以  上