定例記者会見(2002年) ~ 平成14年 この1年を振り返って ~

平成14年12月25日
中部電力株式会社

資 料

○  浜岡4機全台停止

 浜岡原子力発電所は、1、2号機の昨年来のトラブル並びに東京電力 原子力不祥事の影響を受け、当社始まって以来の4機全台停止の事態。点検や再発防止策を講じ、信頼回復に全力を挙げた。
 寺澤副社長を委員長とする「浜岡原子力発電所の自主点検に係る評価・検討委員会」を設置し、社内第三者の観点から、自主点検作業の適切性確保や社内点検体制などに関する調査を精力的に進めた。


  • ・ 浜岡1、2号機の耐震チェックを実施し、耐震性が確保されていることを確認(4月24日)。
  • ・ 原子力の信頼回復に向け、浜岡町、隣接4町の約3万戸のお客さまを対象に、全戸訪問を実施(4月 ~5月、12月)。
  • ・ 通報・連絡基準を明確化、「運転情報等」をホームページで公開。発電所の運営の透明性を一層高める(6月13日)。
  • ・ 「評価・検討委員会」を設置(9月3日)。約42,000ページにわたる報告書類を厳正に調査。10回開催し、徹底的に評価・審議。この結果を「適切性確保に関する調査報告(中間報告)」として提出・公表(11月15日)。
  • ・ 浜岡2号機の原子炉を起動し、調整運転を開始(12月20日)。

○  料金の大幅値下げと販売促進

 経営効率化やコストダウンの成果を、できるだけ早くお客さまにお示しすることとし、大幅な料金値下げを実施、お客さまから高い評価を得た。また、オール電化住宅の普及や自家発導入への対応活動など、収益拡大に向け積極的な販売活動を展開した。


  • ・ 平均6.18%の料金値下げを実施(9月1日)。
  • ・ オール電化住宅、13万戸突破(11月)。引き続き急伸中(対前年同期比増加数 +62%)。
  • ・ エコキュート好調、全国シェアトップに。
  • ・ (株)シーエナジー、当社エリア外でオンサイトエネルギーサービスを開始(6月)、積極的に事業展開(成約 55件)。
  • ・ (株)エル・エヌ・ジー中部、一般のお客さま向けとして初の小売り販売成約(11月)。

○  日本一の石炭火力運開

 一層のベストミックスの実現に向け、日本一の石炭火力である碧南火力の運開をはじめ、供給力を確保した。また、電力自由化をにらみ、これまで以上に効率的な電力設備の形成・運用に努めた。


  • ・ 今夏の電力需要、日電力量を更新、初の5億kWh台(8月1日)。
  • ・ 火力総合熱効率、41.85%で5年連続全国1位。
  • ・ 川越西名古屋線営業運転開始。超高圧CVケーブルでは世界最長、1条2,500mの超長尺ケーブルを採用(6月7日)。
  • ・ 碧南火力発電所5号機(100万kW)が営業運転開始。同発電所は国内最大の石炭火力発電所に(11月6日)。
  • ・ 新名古屋火力8号系列・武豊火力5号・川浦水力・木曽中央水力発電所の開発時期を繰り延べ(3月26日)。
  • ・ 上越火力発電所開発計画の変更を申し入れ。開発時期を繰り延べ、1、2号系列は当社が直接開発(10月31日)。

○  修繕費の大幅削減などにより競争力を強化

 「経営改革ロードマップ」の目標達成に向け、総コスト削減や成果主義を一層徹底するなど、競争力強化に向けた動きを加速した。


  • ・ 修繕費をはじめとする総コスト削減に全力を傾注。
  • ・ 調達SCMの本格展開により、修理・メンテナンス費用を削減。
  • ・ 易老沢水力発電所の水車・発電機の調達において国際競争調達を初めて実施(5月)。
  • ・ 15年度採用計画、過去最少の120名に(3月19日)。
  • ・ 特別役付職の人事・賃金制度を改定。成果主義を一層徹底(4月1日)。
  • ・ 「受付センター」営業開始、名古屋市内8営業所エリアのお客さまからの電話受付業務を集中化(8月1日)。
  • ・ 中電ビル(株)と(株)アスパックが合併(10月1日)。
  • ・ (株)シーティーアイと中電コンピューターサービス(株)の合併発表(10月22日)。
  • ・ 中電静岡工営(株)と中電長野工営(株)の再編発表(10月22日)。

○  FTTH事業「ひかりネット・カンパニー」営業開始、当社開発の新技術中部国際空港に採用

 当社の経営資源を有効活用し、FTTH事業などの新規事業を推進した。また、新規分野の技術開発においては、「R&Dとセールス」を目指し、これらを活用して市場開拓に取り組んだ。

< 新規事業>

  • ・ 未利用社有地を(株)永楽開発と共同で宅地分譲(3月4日)。
  • ・ 新規事業分野に公募制による人事異動制度を導入。バイタリティーあふれ挑戦意欲の高い人材を投入(4月1日)。
  • ・ 高齢者介護施設「ベネッセホームくらら中電覚王山」オープン(5月18日)。
  • ・ 社内カンパニー「ひかりネット・カンパニー」を設立(10月1日)、FTTH事業サービス開始(11月27日)。

< R&Dとセールス>

  • ・ (株)シーティーアイ、中部地域初の電子認証事業サービスを開始(1月)。
  • ・ 超高効率ヒートポンプ「ウルトラハイエフ」が中日産業技術賞経済産業大臣賞受賞(1月15日)。
  • ・ プラズマ溶融医療廃棄物処理装置を販売開始(4月1日)。
    (注:本件につきましては、平成15年9月に販売事業を中止することといたしました)
  • ・ 堀川浄化に関する共同実証試験開始(8月5日)。
  • ・ バイオ技術を活用した藻場造成技術が、中部国際空港島護岸の環境保全に採用(8月6日)。
  • ・ 溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)の商用型1号機を導入し、廃棄物ガス化装置との組み合わせ研究開始(9月18日)。
  • ・ 地盤の地震応答解析ソフトウェアを販売開始(10月10日)。

○  ダムゲートの異常作動や料金割引の適用漏れなど、システムトラブル発生

 システムトラブルにより、ダムゲートの異常作動や料金割引の適用漏れが発生し、お客さまに多大なご迷惑をおかけした。
 システムの総合的点検を行い万全を期すとともに、改めて仕事の原点に立ち返り、的確な業務の遂行を確認。


  • ・ 駒場、大久保えん堤で洪水吐ゲートが異常作動(4月9日、10月16日)。国土交通省など関係機関との調査委員会において、原因究明と再発防止対策を検討・実施。
  • ・ 電気温水器に係わる割引などの適用漏れ判明(5月9日、6月5日、10月9日)。再発防止策を策定し、適正な業務処理システム、審査・チェックの徹底を図る。

○  コンプライアンス推進会議を設置

 数年来の他社における企業モラル低下事例を他山の石とし、公益企業として社会に受け入れられる事業の推進を目指し、コンプライアンス推進会議を設置するなど当社およびグループ企業全体のコンプライアンス推進体制を強化した。


  • ・ コンプライアンスリーダーを委嘱(4月)、自律的なコンプライアンス活動を展開。
  • ・ 「コンプライアンス通信」を毎週発行(4月~12月)、職場単位での推進活動を支援。
  • ・ 社長をトップとするコンプライアンス推進会議を設置(12月)。中電グループ全体の総合的なコンプライアンス推進体制の確立へ。

○  経営トップの活躍-会長、「愛・地球博」参加国招請に奮闘

 地域に密着した企業として、当社事業の推進はもとより、地域社会の経済・文化の発展に貢献するため、経営トップが大いに活躍した。


  • ・ 総合資源エネルギー調査会電気事業分科会で電気事業制度改革審議進む。 川口社長が委員を務める(1月~)。
  • ・ 安部相談役、レジオン・ドヌール勲章を受章(2月19日)。
  • ・ 太田会長、「電力自由化時代における原子力の選択」と題して、WANO総会(韓国・ソウル)で講演(3月19日)。
  • ・ 安部相談役、愛知学院大学名誉博士の学位を授与される。日本口唇口蓋裂協会理事長として歯科医療の分野で多大な貢献(3月23日)。
  • ・ 太田会長、電気学会名誉員に推戴される(5月17日)。
  • ・ 太田会長、フィンランド・デンマーク・オランダ・ベルギー・カタールで「愛・地球博」参加国招請活動を精力的に実施(7月、10月、11月)。
  • ・ 太田会長、川口社長、カタールを表敬訪問(11月)。
  • ・ 太田会長、愛知工業大学名誉博士の学位を授与される。同大学における教育・運営などに多大な貢献(11月14日)。

○  「愛・地球博」に出展決定-地域社会にさらに貢献

 この地域で行われる国家的・国際行事である「愛・地球博」に電事連として出展を決定。当社は地元企業として全面協力。また、地域に密着する企業として地域貢献を果たすため「ブルーボネット」とへきなんたんトピア「ヒーリングガーデン」の2つの地域共生施設をオープンした。さらに、21世紀の初頭にあたり教育の重要性を認識し、教育界への貢献として、高校校長に従業員を派遣した。


  • ・ 「愛・地球博」に電事連が出展決定(1月25日)。当社プロジェクトチームで支援。
  • ・ 名古屋港ワイルドフラワーガーデン「ブルーボネット」オープン(4月20日)。
  • ・ サッカーワールドカップ試合会場「静岡スタジアム エコパ」のある掛川営業所員、市内の清掃奉仕活動を実施(6月)。
  • ・ 天竜川上流部治水対策事業完成。当社としても多大な地域貢献(9月7日)。
  • ・ でんきの科学館、電力会社の展示館では初めて入館者1,000万人を達成(9月21日)。川越電力館は100万人を達成(5月11日)。
  • ・ へきなんたんトピア「ヒーリングガーデン」がオープン。電力館はリニューアルオープン(11月3日)。
  • ・ 鈴木洋一さん(岐支)が高校校長に就任(4月1日)。
  • ・ (財)ちゅうでん教育振興財団、「第1回ちゅうでん教育大賞」を選定(9月21日)。全国の小・中学校教育の発展・充実に寄与。

○  環境事業など海外へ積極進出

 電力自由化のメリットを生かし事業経営の拡大を図るため、アデレードの共同植林事業など海外へ積極的に進出し成果を挙げた。


  • ・ フィリピンの基幹送電部門に関する調査を国際協力銀行から初めて受託(2月6日)。
  • ・ 台湾の変電所建設プロジェクトにおいて、設計支援業務を初めて受託(4月19日)。
  • ・ ムアラカラン火力発電所(インドネシア)の省エネプロジェクトが完了(6月30日)。
  • ・ 豪州アデレードにおいて共同植林事業実施の契約締結(9月6日)。
  • ・ フィリピンの電力分野民営化支援に関する調査を国際協力事業団から受託(10月11日)。
  • ・ カンボジアの電力技術基準およびガイドライン整備に関する調査を初めて受託(11月5日)。

○  アジア大会ボート競技で銀メダル

 アジア大会ボート競技で長谷等さんが銀メダルを獲得したことをはじめ、国際大会で従業員が好成績を収め、従業員の士気高揚ならびに企業知名度向上に寄与した。


  • ・ 石田真彦さん(名支)が冬季パラリンピック(米国・ソルトレークシティー、3月8日~16日)アイススレッジホッケー競技に連続出場。
  • ・ 長谷等さん(名支)がアジア競技大会(韓国・釜山、9月29日~10月14日)ボート競技で銀メダルを獲得。
  • ・ 川島等さん(名支)がアジア・ラグビー・トーナメント(タイ・バンコク、11月14日~24日)に参加。第2戦でMVPを受賞。

以上