その他の記者会見 平成17年11月度 電事連・川口社長記者会見

平成17年11月18日
中部電力株式会社

本日、私からは
・電力の販売状況から見た中部地域の景気動向
・「愛・地球博」における燃料電池の実証試験の結果
の2点につきましてお話しいたします。

(電力の販売状況から見た中部地域の景気動向)

  • ○はじめに、電力の販売状況から見た中部地域の景気動向について、お話しいたします。
  • ○当地域の景気につきましては、生産や雇用に関する各種指標が全国に比較して高い水準で推移しており、引き続き改善していると判断しております。
  • ○これは、当社の電力の販売状況からもおわかりいただけます。
  • ○上期の電力販売実績につきましては、大規模工場など全体の約7割を占める自由化対象のお客さまへの販売が順調に推移したことから、647億キロワットアワーとなり、半期としての過去最高を記録いたしました。
  • ○「資料-1」をご覧ください。これは、10月までの実績をお示ししているものです。
  • ○当地域は「モノづくり」である「機械」のウェートが高く、資料右端の電力量構成率にありますように、全体の40%近くを占めており、近年、好調に推移しております。
  • ○具体的には、自動車やデジタル向け家電の液晶・半導体の生産が活発であり、今年は対前年比2.1%の伸びとなりました。
  • ○その波及効果として、自動車向けの鋼材などの「鉄鋼」が2.4%、自動車や液晶ディスプレイで使用するガラスなどの「窯業・土石」が5.8%の高い伸びとなっております。
  • ○このように当地域は、「モノづくり」に関連する産業が経済を牽引する形となっております。
  • ○次に、「資料-2」をご覧ください。
  • ○こちらをご覧いただきますと、平成14年度の第1四半期(4月~6月)以降、継続して使用電力量の伸び率が契約電力の伸び率を上回っております。
  • ○これはお客さまの設備の稼動率が高いことを示すものであります。
  • ○至近では、17年度の第2四半期(7月~9月)における使用電力量の伸び率と契約電力の伸び率がクロスしております。
  • ○これは昨年7月の猛暑と平日の日数の影響による一時的なものであり、当地域の景気は引き続き堅調に推移していると見ております。
  • ○一方で、原油高の影響や中国・米国の経済動向などの懸念材料もあり、今後、注意して見守っていく必要があると思います。
  • ○当社といたしましては、好調な地域経済を支えていくためにも、価格が安く、質の高い電気をお届けするよう努めてまいります。

(「愛・地球博」における燃料電池の実証試験の結果)

  • ○次に、「愛・地球博」の会場において実施した燃料電池の実証試験につきまして、お話しいたします。
  • ○おかげさまで、電気事業連合会として出展いたしました「ワンダーサーカス電力館」には、大変多くのお客さまにご来場いただきました。
  • ○東京方面におけるマスコミの皆さまのご協力に対しましても、改めて御礼申し上げます。
  • ○さて、当社は、万博会場に2種類の燃料電池を設置して実証試験を行ってまいりました。
  • ○「資料-3」をご覧ください。
  • ○まず、MCFC(溶融炭酸塩形燃料電池)につきましては、万博会場のレストランから発生する生ゴミを原料に、メタン発酵設備でバイオガスをつくり、このガスを燃料とする発電システムを取り入れました。
  • ○これは、本来は廃棄物として処理される生ゴミを資源として再利用するもので、万博のテーマである「循環型社会の実現」に沿った、クリーンで環境にやさしい発電システムと言えます。
  • ○万博期間中、メタンガス発酵設備とMCFCいずれも順調に稼動し、生ゴミのメタンガスが燃料として安定的に使用できることが実証されました。
  • ○もうひとつのSOFC(固体酸化物形燃料電池)につきましても順調に稼動し、30キロワットクラスで、電池本体の構造が板状になっている形のSOFCとしては、世界最長の累積発電時間(3,887時間)を達成いたしました。
  • ○一方、燃料電池が停止した場合、いったん温度を下げてから再起動する必要があることが判明し、高温状態での再起動方法の確立が必要であるなど、実用化に向けた新たな課題も見つかりました。
  • ○いずれの燃料電池につきましても、万博期間中の実証試験で得た知見などを今後の研究開発に反映させて実用化を目指してまいります。
  • ○私からは以上であります。

以上