プレスリリース バックナンバー(2000年)

返還ガラス固化体に係る事業所外廃棄確認申請について

平成12年5月24日
東京電力株式会社
中部電力株式会社
関西電力株式会社

 平成12年度下半期に青森県六ヶ所村にある日本原燃株式会社の廃棄物管理施設に搬入を予定しております返還ガラス固化体192本のうち88本につきまして、本日、荷主の各電力会社から国(科学技術庁)に対し、事業所外廃棄確認を申請いたしました。
 このたびの申請は、廃棄物を廃棄物管理施設に貯蔵する際に遵守すべき保安のために必要な措置等について、原子炉等規制法に従い、国の確認を得るために行うものです。

以  上

(別添)


返還ガラス固化体に係る事業所外廃棄確認申請について

1.事業所外廃棄確認申請の位置付け

 我が国の電力10社は、原子力発電所から発生した使用済燃料の再処理を仏国原子燃料会社(COGEMA)及び英国原子燃料会社(BNFL)に委託しており、再処理に伴って発生する放射性廃棄物は、契約に従って我が国に返還されることになっている。
 輸入した放射性廃棄物(以下「輸入廃棄物」という。)を国内の廃棄物管理施設に廃棄する場合には、原子炉等規制法の規定に従って、廃棄物を輸入し廃棄しようとする原子炉設置者等は、「核燃料物質等の工場又は事業所の外における廃棄に関する規則」(以下「外廃棄規則」という。)第2条に定める保安のために必要な措置等の遵守について国の「確認」を受けなければならないこととなっている。

2.確認を受ける事項

 電力会社は、輸入廃棄物を日本原燃株式会社の廃棄物管理設備に廃棄する前に、  概ね以下の項目について科学技術庁長官の確認を受けなければならない。

  1. 一  輸入廃棄物を廃棄する場合には、次項以下の保安のために必要な措置を講じて廃棄物管理設備に廃棄すること。
  2. 二  輸入廃棄物は、次に掲げる基準に適合するものとすること。
  1. イ  放射線障害防止のため容器に固型化したものであること。
  2. ロ  種類(寸法、重量、強度及び発熱量を含む)及び数量が、当該廃棄物管理設備において管理することができるものであること。
  3. ハ  放射性物質の種類毎の放射能濃度が、当該廃棄物管理設備において管理することができるものであること。
  4. ニ  放射性物質が容易に飛散し、及び漏えいしないものであること。
  5. ホ  著しい破損がないこと。
  1. 三  輸入廃棄物を廃棄物管理設備に廃棄する場合には、当該輸入廃棄物に関する事項を記載した書類を作成し、当該廃棄物管理設備を設置した廃棄物管理事業者に交付すること。
  2. 四  輸入廃棄物には、容易に消えない方法により、その表面の目につきやすい箇所に整理番号を表示すること。
  3. 五  廃棄に従事する者の線量当量が科学技術庁長官の定める線量当量限度を超えないようにすること。

3.申請書記載事項の概要

  1. (1)  申請日        : 平成12年5月24日
  2. (2)  申請者及び数量   : 東京電力株式会社    40本
                      関西電力株式会社    28本
                      中部電力株式会社    20本
  3. (3)  輸入廃棄物に係る固型化を行った者 : COGEMA
  4. (4)  製造時期                  : 1992年後半~1997年前半
  5. (5)  輸入廃棄物の内容等
    • ○ 輸入廃棄物の内容    : 使用済燃料の再処理に伴い発生する高レベル放
                        射性液体廃棄物をステンレス鋼製容器にほうけ
                        い酸ガラスを固化材として固化したもの
    • ・ 閉じ込め         : 良
    • ・ 容器材質         : 仏国規格 Z15 CN24 13(JIS SUH 309相当)
    • ・ 容器肉厚         : 約5 mm
    • ・ 高レベル放射性液体廃棄物の起源 :軽水炉用ウラン燃料または、軽水炉用ウ
                        ラン燃料及び軽水炉用ウラン燃料以外の
                        燃料
    • ○ 輸入廃棄物の固型化の方法: AVM(Atelier Vitrification de Marcoule)法
    • ○ 輸入廃棄物の寸法    : 外径:約430 mm、高さ:約1,340 mm
    • ○ 輸入廃棄物の重量    : 458 kg~ 509 kg
    • ○ 輸入廃棄物の強度    : 良
    • ○ 輸入廃棄物の発熱量(申請時点) : 1.0 kW/本 ~ 1.9 kW/本
    • ○ 輸入廃棄物に含まれる放射性物質の種類毎の放射能濃度(申請時点)
      • ・ α線を放出する放射性物質     :  1.1×1014 ~ 2.6×1014 Bq/本
          (放射性核種濃度) 241Am  :  5.1×1013 ~ 1.3×1014 Bq/本
                       244Cm  :  5.0×1013 ~ 1.4×1014 Bq/本
      • ・ α線を放出しない放射性物質     :  1.2×1016 ~ 2.2×1016 Bq/本
          (放射性核種濃度) 90Sr    :  2.0×1015 ~ 4.0×1015 Bq/本
                    90Y   :  2.0×1015 ~ 4.0×1015 Bq/本
                   106Ru  :  1.6×1012 ~ 9.3×1013 Bq/本
                   106Rh  :  1.6×1012 ~ 9.3×1013 Bq/本
                   125Sb   :  3.1×1012 ~ 4.4×1013 Bq/本
                   134Cs   :  6.4×1013 ~ 4.0×1014 Bq/本
                   137Cs   :  3.3×1015 ~ 5.8×1015 Bq/本
                   137mBa :  3.1×1015 ~ 5.5×1015 Bq/本
                   144Ce   :  4.1×1011 ~ 5.3×1013 Bq/本
                   144Pr   :  4.1×1011 ~ 5.3×1013 Bq/本
                   154Eu  :  8.6×1013 ~ 1.8×1014 Bq/本
      • ○ 整理番号の表示法   : 容器蓋に刻印
  6. (6) 添付書類
  1. 一. 輸入廃棄物の内容の詳細に関する説明書
  2. 二. 輸入廃棄物に係る固型化の方法の詳細に関する説明書
  3. 三. 輸入廃棄物の強度を決定した方法に関する説明書
  4. 四. 輸入廃棄物の発熱量を決定した方法に関する説明書
  5. 五. 輸入廃棄物の放射能濃度を決定した方法に関する説明書
  6. 六. 輸入廃棄物に係る放射性物質の閉じ込めに関する説明書
  7. 七. 輸入廃棄物を廃棄する廃棄物管理設備に関する説明書

以  上