プレスリリース バックナンバー(2002年)

浜岡原子力発電所1号機余熱除去系配管破断事故に関する調査状況について(解析・試験計画)

平成14年1月17日
中部電力株式会社

 浜岡原子力発電所1号機の余熱除去系配管破断については、水素の急速な燃焼が関連していた可能性が高いと推定されたことから、このメカニズムを確認するための検討を進めてまいりましたが、調査計画がまとまりましたのでお知らせいたします。

 破断は、配管内に蓄積した水素が、何らかの原因で着火し、急速に燃焼し、配管に過大な内圧がかかったことにより発生したと考えられます。このメカニズムの確認のため、解析および試験を実施することといたしました。(別紙1、2参照)
 今後は、得られた解析・試験結果等を評価し、原因究明を進めてまいります。

 また、本日、これら解析・試験計画を取りまとめて国へ報告いたしました。

以上

(別紙1)

1号機余熱除去系配管破断に関する解析・試験の概要


調査項目 解析・試験内容
1. ガス蓄積プロセスの確認
①非凝縮性ガス蓄積量の推定
当該配管に蓄積したと考えられる非凝縮性ガスの蓄積量を計算し、ガス蓄積試験より得られた温度分布とあわせ、実機配管内のガス蓄積状況を推定する。
②ガス蓄積試験
蒸気中の非凝縮性ガスが配管頂部に移行し蓄積すること、および非凝縮性ガスの蓄積量の増加に伴って蒸気と非凝縮性ガスとの間に温度成層(温度が急激に変化する境界領域)が形成されることを配管内の温度分布を計測することにより確認する。
2. 着火プロセスの確認
①着火試験
非凝縮性ガスの温度・圧力条件を変化させ、高温蒸気による着火の有無を確認するとともに、配管内面に貴金属が付着した場合の着火に与える影響を確認する。また、配管を加熱して自発火する場合の圧力・温度についても確認する。
②圧力変動試験
圧力変動に伴って発生する非凝縮性ガスと蒸気の温度成層境界面のゆらぎによる接触・混合の可能性およびその位置を温度計測により確認する。
3. 配管の破断及び変形プロセスの確認

 

①燃焼伝播解析
非凝縮性ガス急速燃焼時に配管内に発生する圧力挙動を把握するため、実機を模擬した解析用の配管モデルを作成し、非凝縮性ガス蓄積量の推定やガス蓄積試験の結果をもとに解析を行う。
②配管構造解析
ガス蓄積試験で得られた配管温度分布、燃焼伝播解析で求めた配管内の圧力変化及び引張り試験で得られた材料強度に基づき、配管破断部位近傍および上流側配管部位に発生するひずみの解析を行う。
  • (注)実施状況に応じて解析・試験内容の追加やその他の配管破断メカニズムについても検討を行う。

(別紙2)

浜岡1号機 余熱除去系配管破断に関する解析・試験工程表