プレスリリース バックナンバー(2002年)

浜岡原子力発電所3、4号機点検結果の静岡県への報告について

平成14年1月31日
中部電力株式会社

 昨年11月12日に静岡県から「浜岡原子力発電所1号機の事故にかかる安全確保について」の要請があり、本日、この要請を踏まえ実施した浜岡原子力発電所3、4号機の点検結果について報告いたしましたのでお知らせいたします。

 今回の点検においては、定期点検・定期検査結果等の確認にあわせて、これまでの運転データに異常のないことを確認するとともに、浜岡原子力発電所1号機事故の反映として、余熱除去系蒸気凝縮系配管の点検、弁設置後の確認(4号機は該当せず)、および制御棒駆動機構ハウジング貫通部からの漏えいに関する健全性の確認を行いました。
 これらの結果から、プラント健全性は確保され運転継続に問題ないことを確認いたしました(別紙参照)。

以上

別 紙

浜岡原子力発電所3、4号機の点検結果について
(概  要)

 3号機は第11回定期点検を実施しており、この間に行った定期点検・定期検査結果等の確認にあわせて過去の運転データに異常のないことを確認した。4号機は第7サイクル運転中であることから、運転データに異常のないことを確認した。
 浜岡原子力発電所1号機事故の反映として、余熱除去系蒸気凝縮系配管の点検、弁設置後の確認(4号機は該当せず)、および制御棒駆動機構ハウジング貫通部からの漏えいに関する健全性の確認を行った。

1.運転データの確認

 運転中の主要なデータについて、3号機は過去3サイクルおよび今回原子炉起動後、4号機は今サイクルを含む過去3サイクルの調査を行い長期的な傾向に異常のないことを確認した。

2.定期点検・定期検査結果等の確認

(1) 3号機の定期点検・定期検査

 定期点検では、プラントの機器全般について、機器種別毎に定められた点検周期・内容に基づいて分解点検、外観点検、試運転等を実施し、これと同時に、設備更新・改造工事等を行うことにより予防保全を図った。
 現在、定期点検にあわせて受検する電気事業法に基づく定期検査のうち、停止中に実施すべき項目は全て終了しており、最終検査項目である総合負荷性能検査等に向けて調整運転を実施している。
 今後、原子炉隔離冷却系機能検査や気体廃棄物処理系機能検査を受け、最終検査となる蒸気タービン性能検査および総合負荷性能検査を受けることとしている。

(2) 4号機のプラント運転状況の重点点検

 毎日の運転員の巡視点検に加え、保修専門員による各機器や系統毎に巡視点検を行うとともに、運転データのトレンド監視により異常のないことを確認した。

3.プラント健全性の維持

 運転開始以降に実施した定期点検結果を調査し、必要な設備更新・改造が確実に実施されていること、また、経年変化という観点から各種機器・設備の機能・性能に問題はなくプラントの健全性は維持されていることを確認した。
 また、現行の耐震設計審査指針に基づき基本設計がなされ、建設段階では適切な品質管理のもと製作・据付されていることが確認されている。運転開始以降は定期点検・定期検査を実施し、主要な機器・設備に有意な腐食、減肉等の経年変化がないことを確認していることから耐震安全性に支障がないと考えている。

4.1号機事故に鑑みた当該箇所の健全性確認

(1) 余熱除去系蒸気凝縮系配管について

 3号機については、当該箇所の配管、弁、支持構造物の点検と施工記録等の再確認を行い、これらについて健全であることを確認した。また、配管内に濃度の高い水素が滞留する可能性のある部位は、原子炉隔離冷却系から分岐している余熱除去系蒸気凝縮系配管のみであり、この配管内への水素の滞留を防止するため、分岐部に仕切弁を設置した。また、原子炉起動から現在まで仕切弁が確実に機能していることを確認している。
 4号機については、余熱除去系蒸気凝縮系は設置されていない。また、配管内に濃度の高い水素が滞留する可能性のある類似箇所がないか検討した結果、該当する箇所はないことを確認した。

(2) 制御棒駆動機構ハウジング貫通部について

 3号機については、今回の定期点検において原子炉圧力容器を加圧した状態で、制御棒駆動機構ハウジング貫通部からの漏えいのないことを確認した。また、過去3サイクルおよび今回原子炉起動後の格納容器の漏えい監視データを点検し、また、格納容器ローカルクーラドレン流量と圧力抑制室水温の相関も確認し、格納容器内において漏えいの徴候がないことを確認した。
 また、1号機の調査結果を踏まえた格納容器内漏えい監視の改善を行うとともに、格納容器内の漏えい監視データが通常運転時と異なると認められた場合には、直ちに異常徴候を確認するための検討会を開催するなど社内体制を強化した。
 さらに、2~4号機について原子炉圧力容器の下部に露点温度の測定点を設置することとしており、2、3号機は今停止中に設置しており、4号機は次回定期点検において設置する予定である。

以上