プレスリリース バックナンバー(2002年)

浜岡原子力発電所2号機の点検結果について

平成14年4月24日
中部電力株式会社

 浜岡原子力発電所2号機は、1号機で発生した余熱除去系蒸気凝縮系配管破断事故および制御棒駆動機構ハウジング部からの漏えいに鑑みて、平成13年11月14日からプラントを停止し機器の点検を実施してきました。これらの結果を取りまとめましたのでお知らせいたします。(別紙 参照)


  1. 1.これまでの運転データに異常のないことを確認するとともに、機器・系統が良好な状態であ
     ることを確認しました。
  2. 2.1号機事故の反映として、余熱除去系蒸気凝縮系配管の点検、仕切り弁の設置を行うととも
     に、制御棒駆動機構ハウジング(スタブチューブ下部溶接部)の点検を行い異常のないことを
     確認しました。
  3. 3.原子炉圧力容器の下部に露点温度の測定点を設けました。

 これらの結果から、プラントの健全性は確保されていることを確認しました。

以上

別 紙

浜岡原子力発電所2号機の点検結果について
(概 要)

 2号機は、昨年11月14日から自主的に運転を停止し機器の点検を行うとともに、運転データの確認等を実施し、異常のないことを確認した。
 また、1号機の事故の反映として、余熱除去系蒸気凝縮系配管の健全性確認や仕切弁の設置を行うとともに、制御棒駆動機構ハウジングのスタブチューブ下部溶接部の水中テレビカメラによる全数点検等を実施し異常のないことを確認した。さらに、万一、格納容器内漏えいが発生した場合でも早期に発見できるよう、格納容器内の漏えい監視方法を改善するとともに、今停止中に原子炉圧力容器の下部に露点温度の測定点を設けた。

1.運転データの確認

 運転中の主要なデータについて、今サイクルを含む過去3サイクルの調査を行い長期的な傾向に異常のないことを確認した。

2.機器や系統の点検

 今回の点検停止において、プラントの安全・安定運転に関係する機器について、外観目視点検を中心とした点検を行うとともに、通常運転中に容易に接近できない機器について動作確認を行い健全性を確認した。
 また、「止める・冷やす・閉じ込める」の基本的な安全機能を有する系統およびプラントの安定運転を継続していく上で主要な系統についても動作確認を行い各系統が良好な状態であることを確認した。

3.プラント健全性の維持

 運転開始以降に実施した定期点検結果を調査し、必要な設備更新・改造が確実に実施されていることを確認した。
 併せて他の原子力発電所で発生した事故・故障や新技術開発等から得られた新たな知見に基づき水平展開を確実に行っていることを確認した。
 さらに、2号機は運転を開始して二十年以上経過していることから、念のため自主的に耐震性を確認するために現場での点検を実施した。
 点検は、耐震の観点から建物・構築物の耐震壁や設備の支持構造物について、従来の目視点検に加えてコンクリート強度の確認試験や打診試験を実施し、特に問題がないことを確認した。

4.1号機事故に鑑みた当該箇所の健全性確認

(1) 余熱除去系蒸気凝縮系配管について

 当該箇所の配管、弁、支持構造物の点検と施工記録等の再確認を行い、これらについて健全であることを確認した。また、1号機事故は水素の急速な燃焼が原因であり、これを防止するためには水素を蓄積させないことが根本的な対策であることから、配管内の新たな水素の蓄積を防止するために高圧注入系から余熱除去系蒸気凝縮系配管への分岐部に仕切弁を設置した。

(2) 制御棒駆動機構ハウジング貫通部について

  1.  今回の停止中において以下の確認、対策を実施した。
  2. ①全137体の制御棒駆動機構ハウジングのスタブチューブ下部溶接部について、水中テレビカメラにより異常のないことを確認した。
  3. ②原子炉圧力容器が加圧された状態および大気圧において制御棒駆動機構ハウジング貫通部からの漏えいがなかったことを確認した。
  4. ③今サイクルを含む過去3サイクルの格納容器の漏えい監視データを点検し、また、格納容器ローカルクーラドレン流量と圧力抑制室水温の相関も確認し、格納容器内において漏えいの徴候がないことを確認した。
  5. ④1号機の調査結果を踏まえた格納容器内漏えい監視の改善を行うとともに、格納容器内の漏えい監視データが通常運転時と異なると認められた場合には、直ちに異常徴候を確認するための検討会を開催するなど社内体制を強化した。
  6.   さらに、今停止中に原子炉圧力容器の下部に露点温度の測定点を設けた。

以上