プレスリリース バックナンバー(2002年)

浜岡原子力発電所2号機 ドレン配管溶接部からの漏えいに関する類似箇所の選定・対策等について

平成14年7月26日
中部電力株式会社

 浜岡原子力発電所2号機の余熱除去系低圧注入管第2隔離弁(B)ドレン配管(水抜き配管)溶接部付近で発生した漏えいに関し、類似箇所の選定・対策および当該部の運転履歴の状況について調査・検討を行い、結果をとりまとめましたのでお知らせいたします。
 また、本日、原子力安全・保安院に報告いたしました。

1 類似箇所の選定および対策について(別紙-1参照)

(1)類似箇所の選定

類似箇所として、振動の影響を受ける小口径配管で、
① 使用時間が短く振動による割れが発生する繰り返し回数に達していない、
② 更に、安全上重要な系統に接続し漏えいが発生した場合に原子炉の運転を停止しなければ補修ができない溶接部856箇所を選定しました。
 またそのうち対策済でない溶接部は43箇所(余熱除去系低圧注入管水抜き配管およびほう酸水注入系注入配管)でした。

(2)類似箇所への対策

 上記で選定された43箇所について、全数浸透探傷試験を実施し、振動に伴い当該部に繰り返しかかる力等を評価します。その結果、改造が必要と評価された場合には、突合せ溶接への変更等を行うことといたします。
 さらに、一層の信頼性向上の観点から、上記①に該当する箇所全て(約3,700箇所)についても、同様の評価を行い、その結果に基づき必要に応じて改造を行うことといたします。

(3)他号機への反映

 1.3.4号機について、2号機と同様に類似箇所の選定を行いました。この結果、対策が必要な箇所として1号機には78箇所、3,4号機にはないことを確認いたしました。
 さらに、一層の信頼性向上の観点から、1号機については約2,600箇所、3号機については約3,100箇所について、2号機と同様に評価を行い、その結果に基づき必要に応じて改造を行います。なお、4号機については対象となる箇所はありません。

2 運転履歴について(別紙-2参照

 平成14年4月23日に実施した当該部を含む原子炉圧力容器漏えい検査(約7MPa(約70気圧))の時期・体制・手順について、また、漏えいを発見した5月25日までの期間の巡視点検状況、原子炉起動手順等について改めて調査を行いました。
 この結果、今回実施した漏えい検査の時期・体制・手順や原子炉起動手順等は適切であり、漏えい発生に影響を与えるものではないことを確認しました。

以  上

別紙-1

浜岡2号機 ドレン配管(水抜き配管)溶接部からの漏えいに関する
類似箇所の選定および対策について

(参考)


対策が必要な小口径配管の例
<振動対策の必要な範囲>

 ポンプ等の振動発生源から3方向を拘束するサポート(支持金具)の範囲につながる小口径配管の3方向を拘束するサポート(支持金具)までの範囲。


<対策の必要な系統>
 2号機における対策の必要な箇所として856箇所が選定されましたが、このうち813箇所については既に対策済みであり、以下の余熱除去系低圧注入管ドレン配管およびほう酸水注入系注入配管(43箇所)について対策が必要であることが確認されました。
 ・ 余熱除去系低圧注入管第2隔離弁ドレン配管(水抜き配管)
 今回漏えいが発生したドレン配管(水抜き配管)が接続する弁につながる小口径配管。
 ・ ほう酸水注入系注入配管>
 ほう酸水注入系は、制御棒が挿入不可能となり原子炉停止できないときに備えて設置された系統であり、通常運転中に使用することはない。注入配管は、年1回実施する定期試験時に使用する配管。

別紙-2

配管溶接部からの漏えいに関連する運転履歴についての調査結果

 原子炉一次系漏えい点検・検査(平成14年4月23日)から事象発生(平成14年5月25日)までの期間、浜岡2号機余熱除去系低圧注入管第2隔離弁ドレン配管溶接部からの漏えいに関連する運転履歴について調査した結果、以下のとおり、定期検査と同等の内容・手順で実施されており、結果についても問題となるものはなかった。




調


(1)原子炉一次系漏えい点検・検査の確認
○至近の第18回定期検査と同等の実施体制であり、点検に従事した者はすべて作業管理者として認定された者であった。
○漏えい点検は、第18回定期検査と同等の内容で計画されていた。また、この間の確認回数、原子炉圧力、圧力保持時間はいずれも計画通りに実施されていた。また、点検者の動線も第18回定期検査と同等であり、点検結果も良好であった。
○漏えい検査要領書は、定期検査要領書を準用して作成され、要領書通りに実施されていた。また、当該部は定められた圧力・温度の状態で検査していた。
○漏えい検査の実施時期は、電気技術規程に適合している。
(2)巡視点検状況の確認
○巡視点検は浜岡原子力発電所巡視点検手引に基づき、当該期間に合計5回の巡視点検が実施されていた。(最後の巡視点検日は5月23日)
○いずれも異常は発見されておらず、床面への滴下による漏えいは確認されていない。
○いずれも運転員として教育を受け、社内認定された者が巡視していた。
(5)起動手順の比較
○起動過程における検査・確認項目は、第18回定期点検と同等の項目で計画されていた。
(4)起動までの手順の比較
○漏えい検査から原子炉起動までの間における検査・確認項目は、第18回定期点検時とほぼ同等の項目で実施された。
(3)パーソネルエアロック室内作業の確認
○パーソネルエアロック室内作業によって当該溶接部に外力は与えておらず、作業による当該部損傷の可能性はないことを確認した。

以  上