プレスリリース バックナンバー(2002年)

浜岡原子力発電所2号機の定期検査について

平成14年7月26日
中部電力株式会社

 浜岡原子力発電所2号機(沸騰水型、出力84万キロワット)は、平成14年7月29日より第19回定期検査に入ります。

 この検査は、電気事業法に基づいて年1回実施するもので、原子炉本体、原子炉冷却系統設備、原子炉格納施設、蒸気タービン設備等の点検整備等を実施するほか、全燃料560体のうち60体程度を新燃料に取り替える予定です。(詳細については別紙-1参照)

 また、浜岡1、2号機の配管破断・漏えいを教訓とし、本定期検査期間を利用して、当社の点検・保守管理について再確認を行います。この結果につきましては、本定期検査期間中はもとより、今後の点検・保守活動に適切に反映してまいります。(詳細については別紙-2参照)

 なお、他号機につきましても、今後同様に反映してまいります。

以  上

(別紙-1)

浜岡2号機定期検査中の主な点検、工事

(1) 主な点検

  1. ア.原子炉本体
    原子炉圧力容器の点検、炉内構造物の点検、燃料の点検
  2. イ.原子炉冷却系統設備
    配管類、熱交換器、ポンプ、弁類の点検
  3. ウ.計測制御系統設備
    各種計測装置の点検、校正
  4. エ.放射線管理設備
    各種放射線管理用計測装置の点検、校正
  5. オ.原子炉格納施設
    原子炉建屋、格納容器の気密試験
  6. カ.蒸気タービン
    本体の開放点検、主要弁類の分解点検、補機類の点検
  7. キ.その他
    廃棄設備、燃料設備、非常用予備発電装置、電気設備等の点検

(2) 主な工事

  1. ア.原子炉内の全燃料(560体)のうち60体程度を新燃料に取替える。
  2. イ.取替燃料として従来の取替燃料に加えて、平均濃縮度を上げた9×9燃料(B型)を採用する。
  3. ウ.プロセス計算機本体及び周辺機器の取替えを行う。
    また、表示装置5台を追加するとともに機能を強化する。

(別紙-2)


浜岡原子力発電所 設備の点検・保守管理について

1.現状の設備の点検・保守管理について
発電所の設備の点検・保守は計画に基づき行われ、その結果を評価し必要な補修をしたり、機器や部品の取替を行うことにより、その健全性を確保しています。

定期点検基準類には、点検対象設備やそれらの点検周期・点検方法を定めた定期点検基準、電気品や計装品の取替時期を定めた取替基準があります。
 これら基準は、法令に定められるものはその基準で、法令で定められていないものについては、設備の重要度、使用頻度、メーカの推奨等を基に、過去の運転経験も考慮して基準を定めています。

個別点検プログラムは、機器・部品の劣化や故障を事前に把握し取替や修理を適切に実施するため、その要因(疲労割れ、配管の減肉、電気品の絶縁劣化等)に応じて傾向監視を行ったり、発生の防止対策を行うものです。
(これまでの実施例)
疲労割れ およそ10年間で格納容器内の配管等を点検(2号機漏えいを受け見直した)
配管の減肉 測定ポイントを決め、計画的に肉厚測定を行い、結果に応じて対策を実施
絶縁劣化 10年以上経過した高圧モータについて、定期点検毎に絶縁診断を実施

2.設備の点検・保守管理の再確認の方針
  1. (1)昨年11月からの1,2号機の配管破断・漏えいの教訓から検討課題を抽出
事  象 検討課題
1号余熱除去系配管破断 過去に発生した自他社トラブルについて、点検範囲や点検基準への反映状況を再評価する
1号制御棒駆動機構ハウジングからの漏えい 個別点検プログラムについて、点検範囲、点検時期の妥当性を再評価する。
2号ドレン配管溶接部(小口径配管)からの漏えい 個別点検プログラムについて、点検範囲、点検時期の妥当性を再評価する。

  1. (2)○現状の点検・保守管理の仕組み(Plan・Do・Check・Action)が確実に機能しているかを
       確認
  2.    ・定期点検結果の点検基準への反映状況の調査
  3.    ・漏えい防止の観点から分解点検までは行っていない部位の点検プログラム検討  等

  4.    ○点検・保守管理の充実
  5.    ・設計者であるプラントメーカからの助言 等

  1. (3)以上の結果については、2号機だけでなく、他号機にも適切に反映