プレスリリース バックナンバー(2002年)

大久保発電所大久保えん堤洪水吐ゲートの異常作動について(第3報)

平成14年10月17日
中部電力株式会社

 昨日、13時05分、当社大久保発電所大久保えん堤(天竜川水系:長野県駒ヶ根市大字東伊那)において、ダム管理設備定期点検中に洪水吐ゲート(2門)が異常作動し、貯水約9,000m3が放流しました。このため、原因が究明されるまでの間、同えん堤に職員を24時間体制で常駐させ、洪水吐ゲートを17時30分から全開の上、取水を停止し18時17分発電を停止しました。

(10月16日発表済み)

 本内容について、以下のとおりほぼ原因が特定できましたので、お知らせします。
 今後、引き続き、対策について検討するとともに、その他の制御モードについても同様の事象が発生する可能性がないか、調査してまいります。

1 障害発生原因

 今回の異常作動の原因は、8月7日に実施したB系(予備系)コンピュータのメーカーによる定期点検において、事後処理が適切に行われなかったことによるものです。

 点検終了時に、リセットするべきシミュレーションのデータを、リセットしない状態で、本格運転状態に戻していたため、B系コンピュータ内にデータが残ったままの状態であったことが確認できました。

 具体的には、シミュレーション時に、点検用としてコンピュータへ入力した「フリーフロー自動」のデータが、点検終了後も残ったままの状態になっていました。

 そのため、昨日のメーカーにおける定期点検時に、A系からB系へ切り替えを実施した直後、B系に残っていた「フリーフロー自動」のデータによりゲートが作動したものです。

フリーフロー自動: フリーフローとは、通常の河川の状態と同様に水が流れる状況を保つよ
          うに、洪水吐ゲート下端部が水面と離れて一定の間隔を保つように自動
          で制御される。

2 原因特定までのプロセス

 本日までに、メーカーの工場および現地における実機を用いた再現試験の結果、 以下の内容を確認しております。

  • (1)B系のシミュレーション用「フリーフロー自動」データを、リセットせずに本格運転を
      実施し、その後A系からB系への切り替えを実施したところ、今回の異常作動と同様の
      事象が発生した。
  • (2)B系のシミュレーション用データをリセットし、A系からB系への切り替えを実施した
      ところ、同様の事象は発生せず問題はない。

3 当面の対応

 原因究明と再発防止を図るため、当面次の通り対応いたします。

  1. (1)当社本店に対策本部を設置する。
  2. (2)国土交通省中部地方整備局にて開催される調査委員会に積極的に協力する。
  3. (3)全社のダム管理所において、予備系のコンピューターのシミュレーションによるデータ
      が残置されていないかどうか点検する。なお、当面、予備系への切替時には初期化を行
      う。
  4. (4)南向ダムの管理システムについては、早急に制御機能を点検する。

以上