プレスリリース バックナンバー(2002年)

工場の省エネを支援する「流量測定記録装置」の開発について~メーター指示値の自動読み取りを低コストで実現!~

平成14年12月12日
中部電力株式会社

 当社は、工場内の配管等に設置されている流量計の指示値を読み取り、数値データとして記録ができる「流量測定記録装置」を開発しましたので、お知らせいたします。

 工場での省エネを効果的に推進するためには、エネルギー使用状況の現状把握が不可欠です。通常、工場内の配管には、各設備の運転管理のために、ボイラ燃料等の積算流量計が設置されています。
 しかし、人間がその指示値を常時監視して数分ごとに流量を記録することは困難であり、現実には行われておりません。
 そのため、従来は、操業を停止して配管を切断したり断熱材を剥がすなどの面倒な工事を行い、高価な記録機能付きの流量計を設置する必要がありました。

 この度開発した「流量測定記録装置」は、積算流量計の指示値を一定時間ごとに自動撮影するデジタルカメラ、および、撮影した画像データを数値データに変換する画像処理ソフトから構成されています。装置取り付けのための配管切断工事も不要であり、工場の操業を停止することなく容易にセットでき、低コストで簡便な流量記録を実現しました。

 これにより、数分単位のエネルギーの使用量もグラフ化でき、各設備の稼働状況が明確になります。また、省エネ対策の検討や生産ラインごとのエネルギー管理を手軽に行うことができます。
 なお、その有用性から、すでにお客さまよりお問い合わせを受けており、製品を平成15年2月に発売する予定です。全国のESCO企業(注1)や省エネ法(注2)で定められたエネルギー管理指定工場(注3)で、お使いいただけます。

(1) 低コスト
 従来の類似品に比べて価格を4分の1以下に抑え、100万円以下を目指します。また、この装置は、流量計の前に置くだけでよく面倒な工事は不要です。
(2) 指示値のあらゆる型式に対応
 液晶式、文字盤回転式および針回転式といった、工場に設置されている積算流量計の指示値のあらゆる型式を読み取ることができます。
(3) 高い読み取り精度
 流量計指示値の切り替わりでデータ欠落が生じても(例えば1→2の切り替わる間)、前後のデータのトレンドから欠落データを予測できます。また、斜め方向から撮影した撮影画像のゆがみや変則的な数字パターンは、辞書登録機能により読み取り可能です。

 (注1) 省エネルギー改善に必要な、技術・設備・人材・資金などを提供する事業者(全国で約100社)
 (注2) エネルギーの使用の合理化に関する法律
 (注3) 全国で約11,000工場

※流量測定記録装置の詳細は別紙のとおり

以上

<別 紙>

1 開発品の構成

この装置は、次の2種類によって構成されています(図1)。
 ① 流量計指示値撮影装置
…デジタルカメラ、遮光ケースおよび三脚
 ② 流量計指示値読み取りソフト
…デジタルカメラで撮影した流量計指示値の画像データを、数値データに変換する画像処理ソフト

2 開発品の使用方法

 工場に設置されている流量計の指示値を流量計指示値撮影装置で撮影し、記録カードに保存します(図2)。記録カードの画像データを、流量計指示値読み取りソフトで処理し、表データとして時刻と流量の数値に変換します。このデータを活用して、機器の省エネルギー対策の検討や生産ラインごとのエネルギー管理ができます。
 工場に設置されている積算流量計の指示値の表示型式は5種類に分類されますが、全ての種類を読みとることができます。

3 問い合わせ先

中部電力(株) エネルギー応用研究所 お客さま技術グループ 効率利用チーム
TEL 052-621-6101(代表)

流量測定記録装置の構成

図1 流量測定記録装置の構成


流量測定記録装置の使用方法

図2 流量測定記録装置の使用方法