プレスリリース バックナンバー(2003年)

浜岡原子力発電所4号機 原子炉冷却材再循環系配管に関する追加調査の実施について

平成15年2月26日
中部電力株式会社

 浜岡原子力発電所4号機(平成14年9月4日から第7回定期検査中)は、原子炉冷却材再循環系配管の溶接部2箇所にひび割れの徴候(インディケーション)が認められております。(添付1 参照)

(平成14年10月30日公表済み)

 その後、東北電力・東京電力とともに調査を実施してまいりましたが、これまでの調査において一部のひび割れに超音波による測定値と実測値に比較的大きな差が認められたため、追加調査を行い、データを採取することとしました。
 追加調査としては、4号機の上記2箇所について配管外側からの改善された超音波探傷法(添付2 参照)によるひび割れの寸法測定と当該配管を切断してひび割れ長さと深さを実測します。
 なお、現在、調査工程は調整中であり、今後、調査の節目節目でお知らせさせていただきます。

以上


(参考)

4号機原子炉冷却材再循環系配管のひび割れの徴候について

1.事象の概要
ひび割れの徴候の概要

(添付1)

浜岡原子力発電所4号機 原子炉冷却材再循環系配管 概要図

浜岡原子力発電所4号機 原子炉冷却材再循環系配管 概要図

(添付2)

超音波による探傷法※1について

<一般的な探傷法>・・・従来の方法

 探触子で、パルス状の超音波を発信し、反射波を受信することにより、ひび割れの有無を確認する手法です。
 超音波の発信する角度は一定であり、超音波としては横波を用いており、一つの探触子を移動させて探傷します。
一般的な探傷法

<縦波による探傷法>…切断前に、今回実施する方法

 超音波の横波は縦波に比べ波長が短く、縦波を使用する探傷法より小さいひび割れを検出することができることから、これまで横波を用いてきました。
 しかし、横波は伝搬方向に対して垂直方向に粒子が振動し、材料内で波が比較的減衰しやすい性質を持ちます。一方、縦波は伝搬方向に平行に粒子が振動するため、材料内で波が比較的減衰しにくい性質を持ちます。従って、溶接金属内等で散乱により減衰しやすい箇所では、横波よりも縦波の方が探傷に有利と考えられ、従来の方法の横波を縦波に変えて探傷します。
縦波による探傷法

<フェーズドアレイ法>…切断前に、今回実施する方法

 多数の探触子を一列に配置した構造をしており、各探触子から発信する超音波のタイミングを連続的にずらすことにより、超音波の発信する角度(位相)に変化を与えて色々な角度から探傷する方法で、検査データの保存や画像評価ができる特長を有しています。
 なお、縦波の超音波を使用します。
※1:探傷:構造物に超音波等をあてて中のひび割れを探知すること
フェーズドアレイ法

以上