プレスリリース バックナンバー(2003年)

原子力発電所安全管理等国際研修生の受け入れについて

平成15年6月6日
中部電力株式会社
浜岡原子力総合事務所

 浜岡原子力発電所では、平成14年度から原子力技術協力の一環としてアジア諸国およびロシア・中東欧諸国の原子力技術者を対象とした「原子力発電所安全管理等国際研修」を実施しています。
 この研修は原子力安全・保安院が海外電力調査会に委託して行う事業で、平成4年度から13年度の10年間で実施された「原子力発電所運転管理等国際研修」の成果を踏まえ、研修内容について、原子力施設の運転、保守、検査等の技術的内容を中心に充実を図ることとしています。
 つきましては下記のとおり、受け入れを実施することとなりましたのでお知らせいたします。

1. 実施時期

平成15年6月11日(水)~12日(木)  2日間

2. 受け入れ場所

浜岡原子力発電所

3. 研修参加者

東欧諸国の原子力技術者 5名
(ウクライナ:2名、ロシア:2名、ブルガリア:1名)

4. 研修内容

「原子力発電所におけるヒューマンエラー対応策(保守)」
 発電所の保守部門の一般管理職クラスを対象に、ヒューマンファクターの基礎やポンプ・バルブの分解組立実習等を通して日本の保守作業におけるヒューマンエラー防止対策を紹介し、原子力安全確保のレベルアップを図る。

以上


<参考資料1>

原子力発電所安全管理等国際研修事業の概要

(1)経緯

 原子力安全の確保は世界的課題であり、我が国は国際原子力機関(IAEA)等の国際機関を通じた活動に積極的に参画するほか、二国間協定等に基づく協力等や安全規制担当者の人材交流、旧ソ連・東欧や中国を対象とした研修事業を進めるなど、世界的な原子力安全の確保・向上のための活動を積極的に進めてきている。
 原子力安全・保安院としては、こうした国際的な協力を強化するため、平成14年度から海外の原子力安全関係者を対象に新たな研修事業「原子力発電所安全管理等国際研修事業」を実施する。

(2)国際研修の目的

 アジア諸国、ロシア・中東欧諸国等の原子力関係者を受け入れ、我が国の原子力関係施設を利用して講義や実習、現場視察等を通じ、原子力に関する安全確保レベルの向上、安全意識の構築を図る。

1)規模

年間45人の受入を目標(今年度は49人予定)

2)実施時期

平成14年度~18年度(5年間)

3)対象国

①中国
管理、監督、現場のそれぞれに必要な実践的、技術的な研修を実施
②ロシア・中東欧諸国
ニーズに合わせて実践的、技術的な研修を実施。
③その他のアジア諸国
規制機関を中心に、規制手法等に関する研修を実施。

4)実施体制

原子力安全・保安院が委託した海外電力調査会が窓口となって実施。国、電力、メーカ等は、海外電力調査会に協力。

(3)昨年度浜岡受入実績

実施月日 参加国 浜岡受入実績
平成14年12月2日(月)
~12月3日(火)
ウクライナ
アルメニア
ロシア
5名

<参考資料2>

原子力発電所運転管理等国際研修事業(千人研修)の実績

(1)経緯

  • ・ 1986年 4月 チェルノブイリ原子力発電所事故発生
  • ・ 1991年 7月 ロンドンサミットにおいて日本国政府(当時海部首相)が「原子力発電所運転管理等国際研修事業」の実施を表明
  • ・ 1992年 10月 事業開始

(2)目的

  • ・ 旧ソ連、東欧等の諸国の原子力発電所関係者を我が国に招聘し、我が国の原子力施設を利用して安全文化、管理組織、運転保守管理、耐震設計等についての講義を行うとともに現場視察等を通じて、原子力に関する安全意識の向上、技術レベルの向上を図ること。

(3)研修内容

  • ・ 指導者コース
  • ・ 管理・監督者コース
  • ・ 耐震設計者コース
  • ・ 保守・検査員コース

(4)実施期間

・ 平成4年度から平成13年度の10年間

(5)主な成果

  • ・ 参加国における、管理・監督者を中心とした安全文化の醸成、品質管理部門の創設や改善提案制度導入等の安全管理レベルの向上、ヒューマンエラー防止のための設備の改良等
  • ・ 受入れ目標である1,000人を最終年度である13年度で達成(表1参照)

(6)その他

・ 本事業は、原子力安全・保安院が社団法人海外電力調査会に委託して実施。

(表1)各国別受入実績(平成13年度末累計)

参加国 受入実績(人) 浜岡受入実績(人)
ロシア 199 10
ウクライナ 159 10
中国 146 23
ブルガリア 103 10
ハンガリー 93 29
チェコ 91 25
スロバキア 90 19
ルーマニア 71 17
リトアニア 70
アルメニア 20
1,042 148