プレスリリース バックナンバー(2003年)

東海地震の新たな想定震源域に対する浜岡原子力発電所の耐震安全性について

平成15年7月8日
中部電力株式会社

 発電所の設計に用いている地震の震源域と中央防災会議による東海地震の新たな想定震源域は以下の違いがあります。

浜岡原子力発電所の耐震設計で考慮している地震の震源域

○浜岡原子力発電所の耐震設計

「M8.0の東海地震を上回る、M8.4の安政東海地震(S1)」、さらに「M8.5の限界地震(S2)」を考慮しています。

中央防災会議による東海地震の新たな想定震源域

○中央防災会議による東海地震の新たな想定震源域に基づく強震動予測

  • ・ 従来の震源域が長方形だったのに対して、新たな知見などを反映してナス形へ変更されました。
  • ・ 震源域は西側に広がり面積は約5割増えましたが、想定される地震の規模はM8.0クラスで変わりません。
  • ・ 震源域のうち、特に大きな地震動を発生させる部分(アスペリティ)を考慮しています。

 浜岡原子力発電所への影響について、中央防災会議による東海地震の新たな想定震源域に対して、以下の3項目で比較しました。

①岩盤上での揺れ(最大加速度)の比較

 浜岡原子力発電所の岩盤における地震動の最大加速度は、基準地震動S1及びS2の最大加速度を下回っていることを確認しました。

☆基準地震動S1:最大加速度450ガル

☆基準地震動S2:最大加速度600ガル

☆中央防災会議による浜岡原子力発電所の岩盤における東海地震地震動:最大加速度395ガル

②岩盤上での揺れの周期とその周期で物が共振した場合の揺れ(応答加速度)の最大値の比較

 ①で説明した地震動に岩盤上の物が共振した場合の揺れの最大値の特性を評価すると以下の図となります。中央防災会議による東海地震地震動による揺れは長周期帯(周期0.8秒付近)を除き、基準地震動S1及び基準地震動S2による揺れを下回っています。
 S1及びS2による揺れを上回っている部分については、原子力発電所の安全上重要な施設はこの周期では共振しないため耐震安全上問題ありません。

☆中央防災会議による東海地震地震動とS1、S2による揺れ(応答加速度)の比較

③原子炉建屋の揺れ(応答加速度)の評価

 念のため、①の中央防災会議の地震動を用いて、浜岡1号機の原子炉建屋の揺れを評価したところ、揺れの最大値は基準地震動S1による値を下回り、耐震安全上問題ないことを確認しました。

☆1号機原子炉建屋の評価例

中央防災会議による東海地震の新たな想定震源域を考慮しても、浜岡原子力発電所の耐震安全上は問題ないことを確認しました。