プレスリリース バックナンバー(2004年)

浜岡原子力発電所2号機の定期検査について

平成16年2月18日
中部電力株式会社

 浜岡原子力発電所2号機(沸騰水型、出力84万キロワット)は、平成16年2月21日より第20回定期検査に入ります。今回の定期検査の停止期間は約8ヶ月間、定期検査の期間は、調整運転も含めて約9ヶ月間を予定しております。

 定期検査では、原子炉本体、原子炉冷却系統設備、原子炉格納施設、蒸気タービン設備等の点検整備等を実施するほか、全燃料560体のうち140体程度を新燃料に取り替える予定です。

 また、今定期検査期間中に、炉心シュラウドのピーニング施工箇所を含めた溶接線の点検及び原子炉再循環系配管等の溶接線の点検を行うとともに、これに合わせ、高経年化に関する技術評価のための原子炉内点検も実施します。

 なお、今回から、改正電気事業法(平成15年10月1日施行)に基づく定期事業者検査(※1)を実施するとともに、定期安全管理審査(※2)を受審します。

  1. ※1 事業者が実施する自主点検が定期事業者検査に変更され、検査結果の記録・保存等が新たに義務づけられている。
  2. ※2 定期事業者検査を行う事業者の実施体制に対する審査(原子力安全基盤機構が実施)

以上



(参 考)

浜岡原子力発電所2号機定期検査中の主な点検、工事

(1) 主な点検

ア. 原子炉本体

 原子炉圧力容器の点検、炉内構造物の点検、燃料の点検

イ. 原子炉冷却系統設備

 配管類、熱交換器、ポンプ、弁類の点検

ウ. 計測制御系統設備

 各種計測装置の点検、校正

エ. 放射線管理設備

 各種放射線管理用計測装置の点検、校正

オ. 原子炉格納施設

 原子炉建屋、格納容器の気密試験

カ. 蒸気タービン

 主要弁類の分解点検、補機類の点検

キ. その他

 廃棄設備、燃料設備、非常用予備発電装置、電気設備等の点検

(2) 主な工事

  1. ア. 原子炉内の全燃料560体のうち140体程度を新燃料に取り替え
  2. イ. 低圧給水加熱器取替工事
  3. ウ. 蒸気タービン低圧内部車室取替工事

(3) その他

  1. ア. 炉心シュラウドのピーニング施工箇所を含む溶接線の点検
  2. イ. 原子炉再循環系配管等の溶接線の点検
  3. ウ. 高経年化に関する技術評価のための原子炉内点検

以上



(解 説)

取替燃料の仕様

  • ○製作工場 : 原子燃料工業株式会社
  • ○燃料タイプ : 9×9燃料(B型)
  • ○燃料集合体平均濃縮度 : 約3.9wt%
  • ○取り替え体数 : 140体程度

(参考)

 9×9燃料は、高燃焼度8×8燃料の設計を基本に燃料棒の配列を8行8列から9行9列とし、核分裂を起こすウラン235の濃縮度を若干高めることにより長期間燃焼できるようにした燃料です。

低圧給水加熱器取替工事

  • ○ 低圧給水加熱器は、蒸気タービンを回して仕事を終えた蒸気を復水器で水に戻した後再び原子炉へ給水として送る際、プラントの効率を上げるため給水を加熱昇温するために設置されている熱交換器です。給水の加熱昇温には蒸気を使用します。
  • ○ 蒸気により給水加熱器内部の構造物が浸食されるおそれがあるため、計画的に点検を実施し、予防保全対策として、必要に応じ耐食性を向上させた材料のものに取り替えを実施してきています。
  • ○ 今回の取替工事で、低圧給水加熱器12台のうち、6台の取り替えを行います。

蒸気タービン低圧内部車室取替工事

  • ○ 低圧蒸気タービンの車室は、タービン翼を覆うケースであり、内部車室と外部車室から構成されています。
  • ○ 蒸気タービン低圧内部車室は、水分を含んだ湿り蒸気により、内部の構造物が浸食されるおそれがあるため、計画的に点検を実施し、必要に応じ補修を実施してきています。
  • ○ 今回、予防保全対策として、耐食性を向上させた材料のものに取り替えを実施します。

以上