プレスリリース バックナンバー(2005年)

浜岡原子力発電所5号機の営業運転開始について

平成17年1月18日
中部電力株式会社

 当社の浜岡原子力発電所5号機(改良型沸騰水型軽水炉・出力138万kW)は、本日11時07分、経済産業省による使用前検査に合格し、営業運転を開始しました。
 浜岡5号機は、当社において最新鋭かつ最大出力の発電設備であります。
 また、新たに5号機が営業運転を開始したことで、浜岡原子力発電所の総出力は約500万kW(499.7万kW)、当社総発電設備容量に占める原子力発電設備の割合は約15%になります。
 今後とも当社は、安全を最優先に浜岡原子力発電所を運転・管理することで、皆さまの信頼と期待にお応えしてまいります。


(参考1) 浜岡原子力発電所5号機の概要

 

発電所所在地 : 静岡県御前崎市佐倉
原子炉型式 : 改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)
原子炉熱出力 : 392.6万kW
定格電気出力 : 138万kW
着工 : 平成11年3月19日
総工事費 : 約3,600億円
主要機器メーカー : 原子炉 (株)東芝
: タービン発電機 (株)日立製作所



(参考2) 当社発電設備容量と構成比

平成17年1月18日現在
  発電設備容量(万kW) 構成率(%)
水力 522  16 
火力 2,237  69 
原子力 500  15 
3,259  100 

以上

資料-1

浜岡原子力発電所5号機に関するこれまでの経緯

 

平成  5年 12月 13日  5号機増設を地元に申し入れ  
  8年 12月 18日  第一次公開ヒアリング開催    
  8年 12月 25日  浜岡町(現在の御前崎市)と「5号機増設に係る協定」を締結    
  9年 3月 27日  電源開発調整審議会に上程され承認    
  9年 4月 15日  原子炉設置変更許可申請    
  9年 9月 17日  榛南5漁協と漁業補償に関する仮協定を締結   
  10年 6月 4日  第二次公開ヒアリング開催   
  10年 12月 25日  原子炉設置変更許可   
  11年 3月 19日  着工   
  14年 7月 12日  原子炉圧力容器据付   
  16年 2月 19日  燃料装荷   
  16年 3月 23日  初臨界   
  16年 4月 30日  発電開始(試験運転)   
  16年 12月 20日  定格熱出力一定運転開始   
  17年 1月 18日  営業運転開始

 

資料-2

浜岡原子力発電所5号機の特長

 浜岡原子力発電所5号機は、既設炉の運転経験に基づく数々の設計改良と最新技術の採用により、信頼性の向上を図った最新鋭の発電設備です。同5号機の主な特長は以下のとおりです。

改良型沸騰水型水路の特長

1. 鉄筋コンクリート製原子炉格納容器(RCCV*1)の採用

 RCCVは、従来の原子炉格納容器が鋼製であったのに対し、原子炉建屋と一体の鉄筋コンクリート(強度部材)と内張りの鋼板(気密性保持)で構成されています。これにより原子炉建屋と原子炉格納容器が一体となり、かつ低重心化が図れ、高い耐震性を有しています。

*1:RCCV(Reinforced Concrete Containment Vessel)
鉄筋コンクリート製格納容器の採用

2. 改良型制御棒駆動機構(FMCRD*2)の採用

 FMCRDは、制御棒の通常操作時には電動で、緊急停止時には水圧で駆動する機構で、次の利点を有しています。

・ 通常運転中、電動駆動とすることにより、微調整が可能となり運転性が向上します。なお、緊急時は、従来通り水圧駆動により緊急挿入させます。

*2:FMCRD(Fine Motion Control Rod Drive)

3. 原子炉内蔵型再循環ポンプ(RIP*3)の採用

 原子炉圧力容器内に10台の再循環ポンプを内蔵し、原子炉圧力容器内で直接冷却材を循環させる方式を採用しています。
  RIPの採用で外部再循環配管がなくなることにより、定期検査時に作業員が受ける放射線量が低減されます。  

*3:RIP(Reactor Internal Pump)

4. 高効率タービンの採用

 新型タービン翼を用いた高効率タービンの採用などにより、熱効率を向上させることで、電気出力を増加させます。

資料-3

国内原子力発電所一覧(運転・建設中)

平成17年1月18日現在

  設置者 発電所 炉型 定格電気出力
(万kW)
運転開始年月日

 
 

 
 
北海道電力 泊発電所1号 PWR 57.9 平成元年6月22日
泊発電所2号 PWR 57.9 平成3年4月12日
東北電力 女川原子力発電所1号 BWR 52.4 昭和59年6月1日
女川原子力発電所2号 BWR 82.5 平成7年7月28日
女川原子力発電所3号 BWR 82.5 平成14年1月30日
東京電力 福島第一原子力発電所1号 BWR 46.0 昭和46年3月26日
福島第一原子力発電所2号 BWR 78.4 昭和49年7月18日
福島第一原子力発電所3号 BWR 78.4 昭和51年3月27日
福島第一原子力発電所4号 BWR 78.4 昭和53年10月12日
福島第一原子力発電所5号 BWR 78.4 昭和53年4月18日
福島第一原子力発電所6号 BWR 110.0 昭和54年10月24日
福島第二原子力発電所1号 BWR 110.0 昭和57年4月20日
福島第二原子力発電所2号 BWR 110.0 昭和59年2月3日
福島第二原子力発電所3号 BWR 110.0 昭和60年6月21日
福島第二原子力発電所4号 BWR 110.0 昭和62年8月25日
柏崎刈羽原子力発電所1号 BWR 110.0 昭和60年9月18日
柏崎刈羽原子力発電所2号 BWR 110.0 平成2年9月28日
柏崎刈羽原子力発電所3号 BWR 110.0 平成5年8月11日
柏崎刈羽原子力発電所4号 BWR 110.0 平成6年8月11日
柏崎刈羽原子力発電所5号 BWR 110.0 平成2年4月10日
柏崎刈羽原子力発電所6号 ABWR 135.6 平成8年11月7日
柏崎刈羽原子力発電所7号 ABWR 135.6 平成9年7月2日
中部電力 浜岡原子力発電所1号 BWR 54.0 昭和51年3月17日
浜岡原子力発電所2号 BWR 84.0 昭和53年11月29日
浜岡原子力発電所3号 BWR 110.0 昭和62年8月28日
浜岡原子力発電所4号 BWR 113.7 平成5年9月3日
浜岡原子力発電所5号 ABWR 138.0 平成17年1月18日
北陸電力 志賀原子力発電所1号 BWR 54.0 平成5年7月30日
関西電力 美浜発電所1号 PWR 34.0 昭和45年11月28日
美浜発電所2号 PWR 50.0 昭和47年7月25日
美浜発電所3号 PWR 82.6 昭和51年12月1日
高浜発電所1号 PWR 82.6 昭和49年11月14日
高浜発電所2号 PWR 82.6 昭和50年11月14日
高浜発電所3号 PWR 87.0 昭和60年1月17日
高浜発電所4号 PWR 87.0 昭和60年6月5日
大飯発電所1号 PWR 117.5 昭和54年3月27日
大飯発電所2号 PWR 117.5 昭和54年12月5日
大飯発電所3号 PWR 118.0 平成3年12月18日
大飯発電所4号 PWR 118.0 平成5年2月2日
中国電力 島根原子力発電所1号 BWR 46.0 昭和49年3月29日
島根原子力発電所2号 BWR 82.0 平成元年2月10日
四国電力 伊方発電所1号 PWR 56.6 昭和52年9月30日
伊方発電所2号 PWR 56.6 昭和57年3月19日
伊方発電所3号 PWR 89.0 平成6年12月15日
九州電力 玄海原子力発電所1号 PWR 55.9 昭和50年10月15日
玄海原子力発電所2号 PWR 55.9 昭和56年3月30日
玄海原子力発電所3号 PWR 118.0 平成6年3月18日
玄海原子力発電所4号 PWR 118.0 平成9年7月25日
川内原子力発電所1号 PWR 89.0 昭和59年7月4日
川内原子力発電所2号 PWR 89.0 昭和60年11月28日
日本原子力発電 東海第二発電所 BWR 110.0 昭和53年11月28日
敦賀発電所1号 BWR 35.7 昭和45年3月14日
敦賀発電所2号 PWR 116.0 昭和62年2月17日


北海道電力 泊発電所3号 PWR 91.2 平成21年12月
(予定)
東北電力 東通原子力発電所1号 BWR 110.0 平成17年10月
(予定)
北陸電力 志賀原子力発電所2号 ABWR 135.8 平成18年 3月
(予定)
合計: 運転中53基(PWR:23基、BWR:27基、ABWR: 3基)
    建設中 3基(PWR: 1基、BWR: 1基、ABWR: 1基)

以上