プレスリリース バックナンバー(2005年)

低レベル放射性廃棄物の輸送について

平成17年3月1日
中部電力株式会社

 当社は、浜岡原子力発電所で保管している低レベル放射性廃棄物を青森県六ヶ所村の日本原燃株式会社・六ヶ所低レベル放射性廃棄物埋設センターに向けて搬出いたします。
 このため、発電所から御前崎港の当社専用岸壁まで、低レベル放射性廃棄物の陸上輸送を下記のとおり予定しておりますのでお知らせいたします。
 なお、平成16年3月31日に平成16年度計画としてお知らせした輸送数量135個(ドラム缶1080本)を122個(ドラム缶976本)に変更しました。これは、輸送に先立ち実施した自主確認において一部のドラム缶に腐食による貫通孔が認められたため、輸送数量を見直したものです。

1 輸送予定日

平成17年3月14日(月)~3月15日(火)

2 輸送区間

浜岡原子力発電所~御前崎港当社専用岸壁

3 輸送数量

輸送容器: 122個(ドラム缶8本入り)
〔ドラム缶976本(充填固化体)〕

4 輸送方法

第2廃棄物減容処理装置建屋でドラム缶入り輸送容器をトラック1台に1個積載し、輸送トラック2台を1隊列とし、御前崎港当社専用岸壁まで隊列輸送する。 なお、御前崎港から同埋設センターまでは低レベル放射性廃棄物専用運搬船(青栄丸)およびトラック輸送により輸送いたします 

以上


(解説)

低レベル放射性廃棄物輸送の概要

 当社は、日本原燃(株)との低レベル放射性廃棄物埋設契約に基づき、低レベル放射性廃棄物を日本原燃(株)・六ヶ所低レベル放射性廃棄物埋設センターへ輸送しています。
  今回の輸送を含め、同埋設センターへの低レベル放射性廃棄物の輸送は20回目となります。

今回輸送する低レベル放射性廃棄物

 不燃性の雑固体廃棄物をドラム缶に収納後モルタル充填して固めたもの(充填固化体)です。搬出にあたり、外観、線量当量率等について、独立行政法人原子力安全基盤機構による確認を受ける予定です。

低レベル放射性廃棄物の輸送実績

 浜岡原子力発電所からの低レベル放射性廃棄物の輸送は平成5年に同埋設センターへ輸送して以来、今回が20回目となります。詳細は下表のとおりです。
※今回の輸送予定時期および本数を記載

今回の輸送に使用する輸送容器の概要

材質 大きさ 重量
鋼鉄製 縦3.2m×横1.6m×高さ1.1m 約1トン

輸送容器は、法令に基づいて設計され、日本海事検定協会の安全性確認検査に合格しています。

今回の輸送に使用する運搬船の概要

船 名 全  長 全  幅 載貨重量 最大積載可能輸送容器数
(ドラム缶本数)
青栄丸 約100m 約16m 約3,000トン 384個
(3,072本)

 運搬船「青栄丸」の所有者は原燃輸送(株)です。
 青栄丸には、レーダーや衝突防止装置が装備され、無理のない運航計画にするなど、十分な安全対策の元で輸送を実施しますので、衝突事故の発生はまず考えられません。万が一、衝突事故が発生したとしても、青栄丸は、二重船殻の難沈構造なので、沈没の可能性は低いと言えます。
 今回の輸送において、青栄丸のむつ小川原港への入港は平成17年3月17日(木)の予定です。

低レベル放射性廃棄物の貯蔵容量及び貯蔵本数

平成17年1月末現在
固体廃棄物貯蔵庫 貯 蔵 容 量 貯 蔵 本 数
1 号 棟 7,000本相当 3,396本相当
2 号 棟 35,000本相当 32,504本相当
合   計 42,000本相当 35,900本相当

陸上輸送中の安全対策

 輸送にあたっては、車両への固縛積載、標識の貼付等の安全対策を実施します。輸送路の主要交差点においては交通整理員による立哨案内を行うなど安全確保を図ります。
 また、輸送状況の把握、円滑な連絡体制を確立するために発電所に輸送本部を設置します。万一の場合に備え、放射線測定・防護機材等の資機材を発電所輸送本部等に配備しています。

事故時の対応措置(連絡体制)

 輸送中に事故が発生した場合には、関係する行政機関、警察機関、消防機関等に通報するとともに、報道機関へ速やかに公表することになります。
 運行責任者は、立入り制限区域を設定し関係者以外の立入り禁止、火災時の消火及び延焼防止、汚染が生じた場合には、汚染拡大の防止及び除去等の措置を実施します。その後の措置については警察機関、消防機関と協力して、事象の状況を踏まえて応急措置を実施することになります。

今後の輸送計画

 平成16年度の低レベル放射性廃棄物輸送については、今回の輸送をもって終了です。なお、平成17年度以降の輸送計画については、現在、関係各所と調整中です。

腐食が認められたドラム缶について

 低レベル放射性廃棄物の輸送に先立ち、ドラム缶の外観について自主確認を実施したところ、2本のドラム缶に腐食による貫通孔が確認されました。
 腐食の原因を調査した結果、ドラム缶に収納した所内ボイラ耐火煉瓦に付着していた硫黄分がモルタルの水分により硫酸となり腐食が進行し貫通したと推定されます。
 このため、当該ドラム缶を含め、耐火煉瓦を収納したドラム缶及び耐火煉瓦を扱った日に製作したドラム缶など、合計104本を今回の輸送対象から外すこととしました。
 なお、当該ドラム缶について放射線測定を行い、放射性物質による汚染がないことを確認しています。

<当該ドラム缶の放射線測定結果及び貫通孔のあったドラム缶の写真>

* 当該ドラム缶の表面に1時間接していた場合に受ける放射線の量は、胸のX線検診時に受ける量(50μSv/回)の10分の1以下です。

【3月1日に発表した資料では、50μSv/hと記載していましたが、7日に50μSv/回に訂正しました。】

以上