プレスリリース バックナンバー(2005年)

浜岡原子力発電所1・2号機共用排気筒ダクト接続部のひび割れに関する原因と対策について

平成17年6月8日
中部電力株式会社

 定期検査中の浜岡原子力発電所1・2号機共用排気筒(以下、「排気筒」という。)のダクト接続部で確認したひび割れ及びその後に排気筒内側の下部補強板の上側溶接部で確認したひび割れの徴候について、原因の調査及び対策の検討を実施してまいりました。これらの結果がまとまりましたのでお知らせいたします。

1. 原因について

 詳細調査を行った結果、ひび割れは、風による排気筒の振動(以下、「風渦励振(ふうかれいしん)」(※)という。)により発生した疲労割れによるものと推定しました。
 発生のメカニズムは、排気筒は約21m/秒以上の風速で共振が起こり得ること及び当該部は排気筒内側に補強板が溶接されており振動による力が集中しやすい形状であったことから、当該部に風渦励振による力が繰り返し加わり、ひび割れが発生したものと推定しました。

※風渦励振は、風によって細長い構造物(塔・桁・電線等)に生じる振動の一つであり、物体の断面形状と固有振動数で決まる一定の風速域で発生します。構造物の背後(風下側)に生じる流れの渦(うず)が原因で風方向に対して直角の方向に振動(共振)します。

2. 対策について

 再発防止対策としては、排気筒の補強等により風渦励振を抑制する必要がありますが、現排気筒を補強することは困難であることから、別の位置に風渦励振対策を実施した排気筒に建て替えることとします。
  建て替え工事は、現在実施中の定期検査期間中(1号機:第19回定期検査、2号機:第20回定期検査)に行います。

  工事完了までの期間は、ひび割れ部の溶接補修等を行うとともに、排気筒内側の補強板溶接部を力が集中しにくい形状に変更します。また、風向・風速の監視により逐次疲労評価を行うとともに、定期的に超音波探傷試験を行い補強板溶接部の健全性を確認していきます。

 なお、今回の事象を踏まえ、浜岡原子力発電所における他の排気筒について外観点検および疲労評価等を実施し、問題のないことを確認しました。

別紙 「浜岡原子力発電所1・2号機共用排気筒ダクト接続部のひび割れについて」

以上