プレスリリース バックナンバー(2005年)

浜岡原子力発電所 廃棄物減容処理装置建屋(第2建屋)における火災に関する原因と対策について

平成17年7月19日
中部電力株式会社

平成17年6月30日、浜岡原子力発電所 廃棄物減容処理装置建屋(第2建屋)の地下2階において、発電所で使用した金属等の不燃性廃棄物の溶融処理作業を行っていたところ、午後9時10分、溶融物の入った容器(以下、「キャニスタ」という。)を溶融炉から固化体冷却室(以下、「冷却室」という。)へ移動する途中でキャニスタが転倒し、火災が発生しました。その後、午後10時40分、消防署員により鎮火が確認されました。
 本事象によるケガ人はなく、外部への放射能の影響もありませんでした。

(平成17年6月30日お知らせ済み)

 本件について、原因の調査及び対策の検討を実施し、これらの結果がまとまりましたのでお知らせいたします。

1. 原因について

 キャニスタが転倒した原因は、①溶融処理中に溶融炉内の耐火材の一部がはく離、落下してキャニスタ上端に付着、②その後、冷却のために冷却室への移動中、付着した耐火材片が冷却室入口上部の梁(はり)とキャニスタとの間に挟まったことによるものであると推定しました。キャニスタの転倒に伴い、流出した高温の溶融物が付近にあったケーブル等に付着し、発火、発煙に至ったものと考えられます。
 耐火材がはく離した原因は、溶融処理中に高温の溶融物の一部が溶融炉内の耐火材に付着することにより、耐火材に部分的な熱膨張の差が生じ、溶融炉の運転・停止の繰り返しによってひび割れが発生、進展したことによるものであると推定しました。

2. 対策について

(1) 設備面での改善

  • ・ これまで溶融炉から冷却室までの移動は自動で行っていましたが、溶融炉からキャニスタを取り出した所で一旦停止させ、現場にいる運転員が監視窓から異常の有無を確認した上で移動を再開するように改めます。
  • ・ 冷却室入口上部の梁を加工し、開口部の高さを上げるとともに、干渉物を検知する装置を設置し移動装置を自動停止するようにします。
  • ・ 現場にいる運転員が速やかに緊急停止できるよう「非常停止ボタン」を監視窓付近に増設します。

(2) 運用面での改善

  • ・ キャニスタ自動移動時の確認事項および緊急停止の判断事項を運転手順書に明確に定め、運転員への教育を行います。

(3) 保守面での改善

  • ・ これまで約1年に1回の定期点検時に実施していた外観点検は、約1ヶ月毎に行い、また、当面、定期点検毎に溶融炉の耐火材上部の取替を行います。

別紙 「浜岡原子力発電所 廃棄物減容処理装置建屋(第2建屋)における火災について

以上