プレスリリース バックナンバー(2006年)

添付資料1:浜岡原子力発電所5号機低圧タービン開放点検状況ならびに調査結果について

平成18年9月12日
中部電力株式会社

①タービンを開放して目視点検・非破壊検査を行った結果、羽根が脱落した第12段以外の羽根に異状は認められなかったことから、第12段の羽根特有の事象と推定しました。

②損傷した羽根の根元取付け部等の破面について観察した結果、高サイクル疲労特有の模様を確認しました。

③高サイクル疲労は、無負荷・低負荷時および負荷しゃ断時に発生する振動応力に起因する可能性があると推定しました。



○タービン開放点検状況

 目視点検・非破壊検査の結果、第12段の羽根取付け部以外に異状は認められなかったことから、低圧タービン(A)(B)(C)の第12段の羽根特有の事象と推定しました。


(目視点検および非破壊検査にて羽根のフォークに折損またはひび割れが確認された羽根の本数)

(第12段の羽根の点検結果)

低圧タービン(A) 低圧タービン(B) 低圧タービン(C)
高圧
タービン側
発電機側 高圧
タービン側
発電機側 高圧
タービン側
発電機側
71/140 114/140 132/140 115/139* 121/140 109/140

*低圧タービン(B)については、脱落した羽根1本を除く。


(第12段以外の羽根の点検結果)

低圧タービン(B)発電機側
第8段 第9段 第10段 第11段 第13段 第14段
0/212 0/180 0/140 0/112 0/160 0/122

注)1.表中の数字の分母は点検対象の羽根本数を、分子はそのうち折損またはひび割れが確認された羽根本数を示します。

注)2.羽根取付け部の構造は第8~11段が鞍型、第12~14段がフォーク型を採用しております。

注)3.第8~11段については、低圧タービン(B)の高圧タービン側および低圧タービン(A)(C)について非破壊検査を実施し、ひび割れが発生していないことを確認しています。


○破面観察結果

 第12段羽根の根元取付け部(フォーク)等のひび割れ部の破面観察を行った結果、高サイクル疲労特有の模様(ビーチマーク*1及びストライエーション状模様*2)を確認しました。

*1 疲労破面において観察される模様で、砂浜に残る波跡に似ているためビーチマークと呼ばれます。これから、き裂伝播方向や進展の履歴を知ることができます。

*2 疲労破面において電子顕微鏡レベルで観察されるすじ模様で、き裂進展方向に対して直角に並んでいます。


○原因調査状況

 高サイクル疲労は、ランダム振動による応力や、フラッシュバック現象の振動応力により発生した可能性があると推定しています。
 なお、材料、製作、組立、運転・保守などの要因についても確認しましたが、問題となるものはありませんでした。