浜岡原子力発電所3号機の新燃料輸送について(お知らせ)
平成19年8月24日
中部電力株式会社
当社は浜岡原子力発電所3号機(沸騰水型、定格電気出力110万キロワット)の新燃料を下記のとおり受け入れましたので、お知らせいたします。
記
1.輸送年月日
平成19年8月23日(木曜)
2.輸送区間
原子燃料工業(株) ~ 浜岡原子力発電所
(茨城県那珂郡東海村)
3.輸送数量
新燃料集合体(ウラン燃料)
172体(*)(輸送容器86個)
(9×9燃料(B型))
- (*):
- 96体は回収ウランを一部使用した燃料
4.輸送方法
陸上輸送(トラック15台)
以上
< 参考 >
9×9燃料について
9×9燃料には、燃料設計メーカの相違により、A型及びB型の2つの異なる設計があります。設計、形状は異なりますが、燃料の性能は同等となっています。
今回輸送したB型(3号機用)の仕様は以下のとおりとなっております。
| 9×9燃料B型 | |
|---|---|
| 燃料棒配列 | 9行9列 |
| 燃料棒数 | 72本 |
| 最高燃焼度 (ウラン1トン当たりの発熱量を示す) |
55GWd/t |
| 平均濃縮度 (燃料体の全ウラン重量中のウラン235の割合) |
約3.8wt% |
| ウォータチャンネル本数 | 1本(角管型) (燃料棒9本分に相当) |
※回収ウランを一部使用した燃料は通常のウラン燃料と比較して基本仕様に変更はありません。
今回の輸送に使用した輸送容器の概要
| 型式(今回の輸送数) | NT-IV型輸送容器(86個) |
|---|---|
| 輸送容器所有者 | 原子燃料工業(株) |
| 材質 | 軟鋼 |
| 輸送容器重量* | 約1,100kg |
| 全長 | 約530cm |
| 全幅 | 約83cm |
| 高さ | 約82cm |
*重量:燃料集合体を収納しない状態
輸送容器は、国の技術基準により定められた9mの高さから落下、800℃の環境下に30分間放置する等の厳しい条件下においても問題がないように設計されております。
新燃料の輸送実績について
これまでに、今回の輸送を含め、浜岡1~5号機までの合計で93回13,623体の新燃料の輸送実績があります。
| ユニット | 輸送回数(回) | 輸送体数(体) |
|---|---|---|
| 1号機 | 28 | 2,390 |
| 2号機 | 29 | 3,659 |
| 3号機 | 22 | 3,736 |
| 4号機 | 14 | 2,712 |
| 5号機 | 5 | 1,126 |
| 合計 | 98 (93)(*1) | 13,623(*2) |
- (*1):
- 1,2号機、1,3号機、1,4号機(2回)および2,5号機の同時輸送のため、浜岡原子力発電所への輸送回数は93回(カッコ内)となります。
- (*2):
- 発電所に搬入した新燃料の合計値です。
回収ウランについて
今回輸送する浜岡原子力発電所3号機用新燃料の一部(96体)には、ウラン資源の有効利用の観点から回収ウランを利用しています。この回収ウランは、これまで浜岡原子力発電所で使用した燃料の一部を旧核燃料サイクル開発機構東海再処理工場にて再処理して得られたものです。
回収ウランとは
使用済燃料の中にはウランが約96%残っており、このウランは再処理することにより回収できます。このように使用済燃料を再処理して回収されるウランのことを『回収ウラン』と呼びます。回収ウランは、ウラン235の濃縮度が約1%と天然ウラン(約0.7%)よりも若干高く、天然ウランと同様に濃縮することによりウラン燃料として利用することができます。
回収ウランを一部使用した燃料と通常ウラン燃料との違い
回収ウランを一部使用した燃料は、通常のウラン燃料に比べるとウランの組成等が若干異なりますが、その量がごくわずかであるため、通常のウラン燃料と構造・濃縮度・最高燃焼度等の基本仕様に変更はなく、通常のウラン燃料と同等に取扱うことができます。
回収ウランを一部使用した燃料の利用実績
回収ウランを一部使用した燃料は、これまで海外原子力発電所や国内原子力発電所で装荷実績があり、良好な運転結果が得られています。
以上