浜岡原子力発電所2号機 高経年化技術評価等報告書の提出について
平成19年11月26日
中部電力株式会社
浜岡2号機(昭和53年11月29日営業運転開始)は、平成19年11月に営業運転開始から29年を迎えるため、「実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則」等に基づき、高経年化に関する技術的な評価等を実施してきました。
本日、高経年化に関する技術評価および同評価に基づく長期保全計画を報告書としてとりまとめ、経済産業大臣に提出したのでお知らせします。
高経年化に関する技術評価では、原子力発電所を60年間運転すると仮定し、機器・構造物の長期的な健全性を、耐震安全性を含めて確認します。また、10年を超えない期間毎に再評価を行います。
今回、評価した結果、現在行っている保全活動を継続していくことで、大部分の機器・構造物については健全性が確保されることを確認しました。
なお、一部の機器については、より一層保全活動を充実する観点から、点検等を追加する項目が抽出され、これらを10年間の長期保全計画としてとりまとめました。今後の保全活動に反映していきます。
本日提出した報告書は、今後、国により審査が行われます。
- (※)
- 浜岡1号機(昭和51年3月17日営業運転開始)の高経年化技術評価等報告書については、平成18年1月31日に報告書を国に提出し、「妥当である」との審査結果が同年5月18日に国から公表されています。
別紙:浜岡原子力発電所2号機 高経年化に関する技術評価および長期保全計画の概要[PDF:951KB]
参考資料:用語解説
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参考資料
用語解説
重要度分類
原子力発電所の安全機能を有する構築物、系統および機器を、安全機能の重要度に応じ、それぞれクラス1、クラス2、クラス3に分類しています。
安全機能確保の観点から、各クラスは、以下の要求を満足できるようにしています。
| 要求事項 | 該当設備(例) | |
|---|---|---|
| クラス1 | 合理的に達成し得る最高度の信頼性を確保し、かつ、維持すること。 | 原子炉圧力容器、炉心支持構造物、制御棒および制御棒駆動機構 |
| クラス2 | 高度の信頼性を確保し、かつ、維持すること。 | 主蒸気系(隔離弁の外側)、燃料取扱い設備、原子炉冷却材浄化系非再生熱交換器 |
| クラス3 | 一般の産業施設と同等以上の信頼性を確保し、かつ、維持すること。 | 計装配管、試料採取管 |
脆化、照射脆化
材料の変形において、材料の変形率が小さくなり、伸びや収縮率が低下することを脆化といいます。高エネルギーを持つ中性子などの放射線を金属材料に照射することによりその金属材料が変質して脆化することを照射脆化といいます。
応力腐食割れ
「材料の性質」、「材料の使用環境」および「材料の内部に加わる力」の3つが特定の条件で重なった時に、材料に発生するひび割れを応力腐食割れといいます。
疲労
繰り返し加わる力により、材料が損傷する現象を疲労といいます。
(参考)原子力発電所の運転期間(寿命)について
わが国の原子力発電所では、法律で定められている寿命というものはなく、特定の設計寿命は設定していません。機器は劣化するものという前提のもとに、定期的に機器の点検・修理・取替えを行い、常に健全な状態に維持管理しています。また、取替えが困難な原子炉圧力容器などの機器については、高経年化に関する技術評価の中でその健全性を確認していきます。
このため、運転開始から長期間を経過した原子力発電所においても、運転開始後、30年を迎える前に、高経年化に関する技術評価を行い、その評価結果に基づいて長期的な保全計画を策定し、その計画に従い、原子力発電所を健全な状態に維持・管理していくことで、30年以降も安全に運転することができます。
なお、原子力発電所の運転期間については、保守活動の実態を踏まえ、経済的な観点等も含め総合的に判断していきます。
以上