CSR(企業の社会的責任) 社長メッセージ

共に持続可能な社会を築くパートナーとして、皆さまとのきずなを大切に、 「エネルギーサービスNo.1企業グループ」を目指してまいります

3月に発生した東日本大震災によりお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

水野社長の写真

浜岡原子力発電所の運転停止

今年5月、当社は内閣総理大臣からの要請を受け、浜岡原子力発電所の運転を停止いたしました。

浜岡原子力発電所は、想定東海地震はもとより、それを上回る安政東海地震に対し余裕をみた地震動を用いて設計していることに加え、2008年には目標地震動約1,000ガルに基づく耐震裕度向上工事を完了しています。また、津波に対しては、この地域に大きな影響を及ぼした安政東海地震や東海・東南海・南海の三連動とされる宝永地震など の津波を踏まえ、安全性を確認しています。

しかしながら、原子力発電は、社会の皆さまの信頼を得てはじめて成り立つ事業であることから、皆さまの不安に真摯に対応し、より信頼を得ていくことが最優先であると考え、更なる津波対策を完了するまでの間、浜岡原子力発電所のすべての号機の運転を停止することにいたしました。

この運転停止により、立地地域の皆さまをはじめ、お客さま、株主の皆さまなどステークホルダーの皆さまに対し、短期的には大変ご迷惑をおかけすることになりますが、先般策定した津波対策を速やかに実施し、浜岡原子力発電所の安全性を一層向上させるとともに、丁寧にご説明することで、地元をはじめ社会の皆さまの安心につながるよう、全力で取り組んでまいりますので、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

今夏のエネルギー安定供給に向けて

電力の安定供給のためには、想定されるピーク需要に対して8%~10%程度の予備力が必要ですが、浜岡原子力発電所の停止により、当社は十分な供給力を確保することが困難になりました。

このため、電力需給対策本部を設置し、電力の安定供給のための対策を検討・実施しており、供給面での対策に加えて、大規模工場などのお客さまに操業日を変更いただくなどのご協力により、6%~7%の予備率を確保できる見通しです。

皆さまにおかれましてはご不便をおかけいたしますが、適切な空調温度の設定などにより節電にご協力くださるようお願いいたします。

地球温暖化問題への対応

私たち電気事業者は、電力供給のために石油・石炭・LNGなどの化石燃料を大量に使用しており、その結果として多くの温暖化ガスを排出しております。このため、私たちは発電時に温暖化ガスを排出しない電源として、原子力発電とともに再生可能エネルギーの積極的導入に努めております。

2010年度は、長野県飯田市において当社初の事業用メガソーラー(大規模太陽光発電)の営業運転を開始するとともに、静岡県御前崎市において新たに8基の風力発電所の営業運転を始めました。また、碧南火力発電所(石炭火力発電所)では、木質バイオマス燃料の混燃も開始しております。

人類の持続的発展のため、低炭素社会の実現は全世界共通の課題であり、中部電力グループは一層の温暖化ガス削減を目指して、今後も再生可能エネルギーの導入拡大に努めてまいります。

CSRの根幹と経営ビジョン2030

東北地方太平洋沖地震とその津波に起因した、東日本における電力需給ひっ迫および東京電力(株)福島第一原子力発電所の重大事故を受け、私たちは、暮らしに欠かせないエネルギーを安全・安定的にお届けし、社会の発展に貢献するという電気事業者の公益的使命の重要性を痛感するとともに、それを果たすことこそが中部電力グループにとってのCSRの根幹であることを再認識いたしました。

創立60周年を迎えた今年、あらためて事業の原点を見据えつつ未来を展望し、時代を超えて大切にしたい思いを「中部電力グループ企業理念」として掲げ、その理念のもとに2030年に私たちが目指す企業の姿を「中部電力グループ経営ビジョン2030」として策定いたしました。

私たちはいつの時代においても、エネルギーの安定供給という不変の使命(=CSR)を全うするとともに、これまでのサービスを超えた新たな価値をお届けする「エネルギーサービスNo.1企業グループ」として、お客さまのご期待にお応えしてまいりたいと考えております。

ステークホルダーの皆さまとともに

「エネルギーサービスNo.1企業グループ」を目指すにあたり、私たちが特に大切にしたいと考えているものは、ステークホルダーの皆さまとのきずなです。

良質なエネルギーをお届けするという販売活動の場にとどまらず、「環境保全活動」、「次世代教育」や「文化・スポーツ活動」などをはじめとする社会貢献の場なども通し、共に持続可能な社会を築くパートナーとして、皆さまとの信頼関係を構築してまいりたいと考えております。

2011年8月

中部電力株式会社
代表取締役社長 社長執行役員

水野明久