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フィルタベント設備設置工事などの様子(2015年6月)

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「福島第一原子力発電所のような事故を起こさない」

浜岡原子力発電所では、この固い決意のもと、津波対策や重大事故対策を自主的に進めるとともに、新規制基準を踏まえた追加対策に取り組むなど、安全対策を積み重ねています。

今回はその中の1つ、フィルタベント設備の設置工事の進捗状況についてご紹介します。

フィルタベントとは、万が一、何らかの理由で「燃料が溶けるような重大事故に至った場合」などに放射性物質の大規模な放出を防ぐための設備です。

フィルタベント本体のサイズは直径およそ5メートル、高さおよそ11メートル。

水や金属フィルタに通して放射性物質を除去します。

2015年3月24日横浜港を出港した船がそのフィルタベント本体を積んで御前崎港に入港。

ここから発電所までは陸路で運ぶため、特殊な大型運搬車に載せる水切り作業をおこないました。

3月27日には、工事関係者出席のもと、安全祈願祭を執りおこない、4号機近くの深さおよそ30メートルの地下に設置したフィルタ室にクレーンを使いながら据付けしました。

この後、原子炉建屋内の配管などと接続する工事などをおこない、設備全体が完成します。

次に、福島第一の事故の要因となった電源喪失に対し、電源を強化する対策を進めています。

浜岡原子力発電所では送電線を3ルートから引き込む対策や原子炉建屋に設置している非常用の発電機を浸水から守る対策などを実施していますが、その上でこれらの電源がすべて使えない場合にも備えています。

その主な対策が、海抜40mの高台に設置したガスタービン発電機です。

2015年4月には、発電機本体6台の搬入が完了しました。

非常時には備蓄している燃料の軽油を使い、電源を供給。

大容量のポンプを動かして原子炉などへ注水します。

2016年9月の完成を目指し、引き続き安全性向上に向けた対策工事を進めてまいります。

当社は浜岡原子力発電所の安全性をよりいっそう向上させる取り組みを着実に進めてまいります。

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