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中部電力における全社防災訓練の実施(2017年12月)

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浜岡原子力発電所では、地震、津波対策や重大事故等対策などの安全対策を徹底し、事故リスクを限りなく低減しています。

設備対策の強化に加え、それを扱うのは人であるという考えのもと「現場対応力の強化」にも全力で取り組んでおり、さまざまな訓練を実施しております。

総合的な対応力を向上させる「総合訓練」、技術や対応力を向上させる個別訓練など年間700回程度もの訓練を実施しています。

2017年12月7日、8日には、中部電力の全社防災訓練が実施され、浜岡原子力発電所では所員約560名が参加した総合訓練がおこなわれました。

この訓練では、地震災害と原子力災害が同時に発生したとの想定が置かれ発電所長のもと状況判断や戦略立案、指揮命令および関係機関との連携を確認しました。

訓練がおこなわれた耐震の緊急時対策所は、2017年3月に建物が完成しました。

1,200ガルという揺れの強さに耐えられる高い耐震性を有しており、非常用の電源を2系列設置し、放射線の被ばく対策では壁や天井の厚さを最大2mとするなど各種機能が強化されました。

耐震の緊急時対策所を活用して全社防災訓練がおこなわれたのはこのときがはじめてです。

これは発電所の頭脳ともいえる中央制御室を模擬した、シミュレータによる運転操作訓練です。福島第一原子力発電所のような事故を想定し、緊急事態にも対応できるようにしています。

また、重大事故等発生時において、周辺海域の放射線量の測定などのために配備したマルチコプターの操作訓練を実施しました。

浜岡原子力発電所では、事故発生時に真っ先に現場に駆け付け確実な初動対応をおこなうスペシャリストチーム「緊急時即応班(ERF)」、通称エルフを設置し、運用開始に向けた準備を進めておりさまざまな能力が求められます。

班員は重機や電源車など特殊車両の免許を取得しており、緊急時には発電所構内に配備された車両を操作して初動対応にあたります。

この現場訓練では、エルフが指揮をとり、ポンプ車など可搬型注水設備の操作訓練やホース上を車両が移動できるようにするホースブリッジの設置訓練をおこなっています。

このような訓練は、作業がしづらい夜間にもおこなっています。

この訓練では、電源が失われ、既設の注水設備が故障したと想定し、可搬型設備を用いて注水するための訓練をおこないました。

設備の運転操作や、車両の誘導役、ホースの敷設役などに分かれて設備を設置し暗い中でもお互いが声を掛け合い、手順通りできることを確認しました。

これ以外にも国や自治体などが主催の訓練にも参加し、地域への情報発信や避難される方々の放射線測定など連携強化を図っています。

当社は浜岡原子力発電所の安全性をより一層向上させる取り組みを着実に進めてまいります。

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