お知らせ

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豊田市デマンドレスポンス実証試験の結果について

2014年04月23日
中部電力株式会社

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当社は、豊田市低炭素社会システム実証プロジェクトの場を活用し、電力需給逼迫への対応を目的として、約160軒の一般住宅のお客さまのご協力のもと、2012年度冬季から2013年度冬季において、需要応答(デマンドレスポンス、以下「DR」)に関する実証試験を行いました(2012年6月5日お知らせ済み)。

実証試験では、電力需給が逼迫した場合を想定し、お客さまに節電やピークシフトなどの取り組みを促す方法を、料金メニューの観点から検証しました。具体的には、需給逼迫の想定される時間帯に一時的に高い電気料金を疑似的に設定し、ご家庭での電気のご使用状況の変化やこのような仕組みの受け入れやすさなどを検証しました。

このたび実証試験の結果がとりまとまったことから、実証結果についてお知らせいたします。

本実証は、特定地域、新興住宅地、小規模なDRモニター数といった特徴はあるものの、季節ごとのDR実施時の需要抑制量や節電行動に関してある程度の知見を得ることができました。

【主な結果】

  • 実証の結果、ピーク需要期(夏・冬)の太陽光非設置のお客さまでは、1世帯1時間当たり約1割程度のDR(需要抑制)効果が見られる。(料金変動を伴わない節電要請の効果も含む)
  • 料金変動を伴わないDR(節電要請のみ)でもDR効果が確認され、また、ピーク時の電気料金単価に応じて、DR効果がわずかながら増加した。
  • 一方、本実証で実施した料金シグナルによるDRは、時間経過とともにお客さまの関心が薄れていく可能性も見受けられた。

今後、本実証結果に加え、異なる条件下や多数の実証参加者で実施された国内外のDR実証事例等の分析を進め、DRのより適切な評価とDRの効果的な適用方法について検討してまいります。


別紙

電力需給逼迫時のデマンドレスポンスに関する実証試験の結果について[PDF:1,657KB]

豊田市デマンドレスポンス実証に係る過去の情報

2012年6月5日 電力需給逼迫時のデマンドレスポンスに関する実証試験の実施について

以上

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