プレスリリース バックナンバー(2008年)

浜岡原子力発電所3号機の調整運転開始について

2008年4月11日

中部電力株式会社

浜岡原子力発電所3号機(沸騰水型、定格電気出力110万キロワット)は、平成20年1月19日から第15回定期検査を開始し、各機器の点検作業等を行ってきました。

 これまでに、原子炉停止中に実施する各機器の点検作業や定期検査及び定期事業者検査がすべて終了しました。今後、原子炉起動のための準備が整いしだい、明日にも原子炉を起動し、調整運転を開始する予定です。

 調整運転においては、徐々に出力を上げ、原子炉で発生した蒸気を用いて確認する設備の点検や検査を実施してまいります。これらの検査等が終了した後、最終検査となる国の総合負荷性能検査を受けることとしています。

 なお、調整運転中に異状が確認された場合には、必要に応じて修理を行います。修理の方法によっては、原子炉を停止する場合もあります。

添付資料

以上

添付資料1

浜岡原子力発電所3号機定期検査中の主な点検、工事

(1)主な点検
ア.原子炉本体

     原子炉圧力容器の点検、炉内構造物の点検、燃料の点検
イ.原子炉冷却系統設備

     配管類、熱交換器、ポンプ、弁類の点検
ウ.計測制御系統設備

     制御棒駆動系の点検、各種計測装置の点検、校正
エ.放射線管理設備

     各種放射線管理用計測装置の点検、校正
オ.原子炉格納施設

     原子炉建屋、格納容器の気密試験
カ.蒸気タービン

     本体の開放点検、主要弁類の分解点検、補機類の点検
キ.その他

     廃棄設備、燃料設備、非常用予備発電装置、電気設備等の点検

 

(2)主な作業・工事
ア.原子炉内の全燃料764体のうち204体を新燃料に取り替えました。

  取り替えた新燃料のうち96体は回収ウラン(※)を一部使用した燃料です。
イ.主発電機固定子コイル修理

    予防保全の観点から、主発電機固定子コイルの取り替えを行いました。

 

(3)原子力安全・保安院文書等の点検指示に基づく検査
ア.NISA文書「炉心シュラウド及び原子炉再循環系配管等のひび割れに関する点検について(H15・04・09原院第4号NISA-161a-03-01)」および「発電用原子力設備における破壊を引き起こすき裂その他の欠陥の解釈について(H18・03・20原院第2号NISA-322c-06-1 NISA-163c-06-2)」に基づく検査


    (検査内容)

    上記NISA文書を受け、点検計画に基づき、今回の定期事業者検査「クラス1機器供用期間中検査」として原子炉再循環系配管溶接部等の超音波探傷試験を実施し、問題がないことを確認しました。

 

イ.NISA文書「原子力発電所の配管肉厚管理に対する要求事項について(H17・02・16原院第1号NISA-163a-05-1)」に基づく検査


    (検査内容)

    上記NISA文書を受けた中期的(10年)な検査計画に基づき、今回の定期事業者検査で「配管検査(その1)」として肉厚測定を実施し、問題がないことを確認しました。

 

ウ. NISA文書「高サイクル熱疲労に係る評価及び検査に対する要求事項について(H19・02・15原院第2号NISA-163b-07-1)」に基づく検査


    (検査内容)

    上記NISA文書を受け、今回の定期事業者検査で「クラス2機器供用期間中特別検査」として非破壊試験を実施し、問題がないことを確認しました。

 
 

※回収ウランについて


  使用済燃料の中にはウランが約96%残っており、このウランは再処理することにより回収できます。このように使用済燃料を再処理して回収されるウランのことを『回収ウラン』と呼びます。

  今回、取り替えた新燃料の一部(96体)には、ウラン資源の有効利用の観点から、これまで浜岡原子力発電所で使用した燃料の一部を旧核燃料サイクル開発機構東海再処理工場にて再処理して得られた回収ウランを使用(平成19年8月24日お知らせ済み)しています。