プレスリリース バックナンバー(2008年)

浜岡原子力発電所1号機 復水タンクの腐食について(原因と対策)

2008年4月18日

中部電力株式会社

1号機(沸騰水型、定格電気出力54万キロワット、第19回定期検査中)で復水タンク(※1)の点検において、腐食により、技術基準(※2)上の必要厚さを下回っている部位が合計3箇所[2.89mm(必要厚さ
3mm)、3.4mm(必要厚さ4mm)および6.6mm(必要厚さ7.54mm)]あることを確認しました。

平成20年3月17日および同月27日公表済み)

その後、本件、当該部位が技術基準上の必要厚さを下回っていたことについて原因調査の実施および再発防止対策の検討を行ってきましたが、このたび、これらの結果がまとまりましたのでお知らせします。
 また、これらの結果については、本日、原子力安全・保安院に報告しました。

1.推定原因について

当該腐食箇所は、他社および自社の不適合事例(※3)を踏まえ、平成19年度に見直した点検計画に基づき点検を行い確認したものです。
 原因調査の結果、当該復水タンクに技術基準上の必要厚さを下回る腐食が発生した原因は、以下のとおりと推定しました。

  1. 当該復水タンクは屋外に設置されており、屋外環境にさらされているため腐食の発生しやすい環境でした。
  2. 見直し前の点検計画では、定期検査毎に当該復水タンクの外観点検を実施するよう定めていましたが、現在実施中の第19回定期検査においては、1号機の長期停止に伴い、平成14年7月に外観点検を実施して以降、今回の点検までの約5年間点検を実施していませんでした。
  3. 見直し前の点検計画には、外表面に腐食を確認した場合の厚さ測定の実施や、その判定基準が明確に定められていませんでした。また、腐食状況を記録に残していませんでした。

2.当該部の処置について

当該腐食箇所(3箇所)について、今後、肉盛溶接等により補修を行います。
 また、技術基準上の必要厚さは確保されているものの腐食の顕著な4箇所(必要厚さ+1mm以下のもの)についても同様に補修を行います。
 なお、補修が完了するまでの間は、当該復水タンクの保有水位が当該腐食箇所のうち最も低い部位の高さ(タンク底部から4.5m)以下となるよう、タンク底部から約4m以上としない運用を継続します。

3.再発防止対策について

  1. 平成19年度に見直した点検計画に基づき、1号機の長期停止中、当該復水タンクの外観点検を毎年実施し、腐食を確認した場合にはその都度、厚さ測定を行っていきます。
  2. あらたに、点検計画に2ヶ月に1回の頻度で定期的な巡視点検を実施することを定め、腐食の兆候を早期に把握していきます
  3. 技術基準への適合が要求されるその他の屋外設備についても、上述の観点から見直した点検計画に基づき点検を行い、類似事象の発生防止を図っていきます。

 

※1 復水タンクは、発電所の運転に必要な水を貯蔵するタンクで、同タンク内の水に含まれる放射能は、島根県池田鉱泉の約2000分の1(0.029Bq/cc)です。同タンクは、非常用炉心冷却系の水源としても使用します。

※2 技術基準は、電気事業法に基づき、電気工作物の設計製造や維持運用についての水準を定めたものです。

※3 他社および自社の不適合事例とは、「他の原子力発電所で確認された同タンクの腐食事象」および「平成19年3月に確認した浜岡原子力発電所3,4号機の窒素補給用配管の腐食事象(平成19年3月8日公表済み)」です。

別紙

以上