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プレスリリース バックナンバー(2008年)

浜岡原子力発電所5号機 低圧タービン新羽根設計に係わる工事計画の届出について

2008年5月29日

中部電力株式会社

浜岡原子力発電所5号機(改良型沸騰水型、定格電気出力126.7万キロワット)は、平成18年6月15日に発生した低圧タービン第12段羽根損傷により、短期的な対策として低圧タービン3基すべての第12段羽根の位置に圧力プレート(※1)を設置し、運転を継続(平成19年2月8日に運転を再開)しています。
 長期的な対策として、第12段羽根を損傷の原因となったランダム振動(※2)およびフラッシュバック現象(※3)を考慮した新しい羽根に取り替えるための設計を進めてきました。

このたび、新羽根の設計に係わる試験・解析が終了し、製作への準備が整ったことから、本日(5月29日)、経済産業大臣に工事計画の届出(※4)を行いましたので、お知らせいたします。
 今後、届け出た工事計画について、所要の審査期間を経た後に、第12段羽根および車軸の製作を開始し、次々回の定期検査(平成21年度に実施予定)で、取り替える予定です。なお、第12段以外の羽根についても新規に製作したものに取り替えます。

 

※1「圧力プレート」

タービンの羽根には動翼と静翼があります。回転する動翼と動翼の間に、蒸気の流れを整えるための回転しない静翼を設置しています。第11段の動翼を通過した蒸気は静翼を通り流れが整えられ、第12段の動翼を回転させ、次の静翼でまた流れが整えられて、第13段の動翼に向かいます。
 圧力プレートは、第12段の動翼とその手前の静翼を取り外し、静翼の代わりに設置する蒸気の流れを整えるための回転しないプレートです。この圧力プレートは取り外した羽根および静翼と同程度に圧力を降下させるとともに蒸気の流れを整える役割を果たすものです。

※2「ランダム振動」

タービン内の蒸気流の乱れ(大きな逆流や渦流)によって羽根に発生する不規則な振動で、タービンの無負荷時および低負荷時に発生する現象です。

※3「フラッシュバック現象」

低圧タービンでは、その蒸気の一部を取り出して、原子炉へ供給する水を加熱しています。この加熱用の蒸気を抽気といいます。負荷しゃ断(送電線の故障等により発電を緊急停止すること)時などにタービンが停止した際には、タービンに供給される蒸気が急激に減少するため、真空状態の復水器と連結しているタービン内部の圧力が低下し、抽気がタービンに高速で逆流します。これをフラッシュバック現象といいます。

※4「工事計画の届出」

発電所設備の設置や変更の工事等を行う場合には、電気事業法に基づき工事の内容に応じ、工事の計画について経済産業大臣の認可を受けるか又は経済産業大臣に届出を行うことが定められています。

以上



(これまでにお知らせした主な内容)

浜岡原子力発電所5号機(改良型沸騰水型、定格電気出力138万キロワット)は、定格熱出力一定運転中のところ、平成18年6月15日午前8時39分、「タービン振動過大」の警報が発報し、タービンが停止するとともに、原子炉が自動停止しました。

(平成18年6月15日 公表済み)

その後、6月19日より低圧タービンの車室の開放作業を行い、低圧タービン(B)の第12段(外側から3段目)の羽根のうち1本が車軸から脱落し、タービン下部に落下していること、フォークが折損し、羽根と車軸とを固定するためのピンも一部切断していることを確認しました。羽根が脱落した段について残りすべての羽根(139本)を取り外して目視で確認したところ、46本について、フォークの一部に折損またはひび割れを確認しました。
 また、その周囲の羽根や部材の一部にも、擦り傷やへこみがあることを確認しました。

(平成18年6月23日および6月30日 公表済み)

羽根の脱落が確認された低圧タービン(B)とともに、他の2基のタービン(A)(C)について、目視点検および非破壊検査を実施した結果、低圧タービン(A)では185本、低圧タービン(B)では247本、低圧タービン(C)では230本にフォークの一部に折損またはひび割れを確認しました。
 また、タービン(B)の羽根が脱落した側の第13段、第14段の羽根車については、異状は認められませんでした。

(平成18年7月6日および7月11日 公表済み)

低圧タービン(B)で発生した羽根損傷を踏まえ、8月30日より9月21日まで、高圧タービンの開放点検を実施しました。今回の点検では、高圧タービン第1~7段のすべての段について、羽根を抜き取らない状態で目視点検や非破壊検査を実施し、異状のないことを確認しました。

(平成18年8月30日および9月22日 公表済み)

原因の調査および対策の検討を実施し、低圧タービン3基のすべての第12段羽根を、ランダム振動およびフラッシュバック現象を考慮して設計・製作したものに取り替えることとしました。
 しかし、羽根の新規設計・製作には検証試験等を含め相当な期間が見込まれるため、新しい羽根に取り替えるまでの間、損傷した羽根の代わりに圧力プレートを設置して運転を行うこととしました。
 また、タービン大型化に伴う羽根の設計にあたって、メーカによる検証が十分でない面があったことから、タービン設計管理面についても改善を図ることとしました。

(平成18年10月27日 公表済み)

圧力プレートを設置したタービンの復旧作業が終了し、平成19年2月8日に原子炉を起動し、2月11日に発電を再開しました。

(平成19年2月2日、2月8日および2月11日 公表済み)
 

別紙

以上