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プレスリリース バックナンバー(2009年)

浜岡原子力発電所4号機における作業員の負傷について(原因と対策)

2009年6月3日

中部電力株式会社

平成21年4月22日、第11回定期検査中の4号機(沸騰水型、定格電気出力113.7万キロワット)で発生した作業員の負傷について、原因究明および再発防止対策をとりまとめましたのでお知らせいたします。
  なお、この結果については、本日、原子力安全・保安院に報告しました。

 

1.事象の概要

4号機のタービン建屋3階(放射線管理区域)に設置されている、組合せ中間弁(A)(※1)付近(以下、「当該エリア」という。)で、保温取り付け作業に従事していたA社作業員1名が、B社により行われていた蒸気タービン制御装置(※2)取り替え後の試験により作動した当該弁の駆動部に左足の甲を挟まれ負傷しました。
  なお、被災者に放射線被ばくはなく、放射性物質による汚染もありませんでした。

(平成21年4月22日公表)

2.推定原因について
(1)現場管理面の問題点
  • 蒸気タービン制御装置の試験にあたり、当該エリア入口に「関係者以外立入禁止」の標識は掲示していたものの、監視人の配置等を行っておらず、また、本来柵等を設置し立入禁止エリアとすべきところ柵等による明確なエリア設定を実施していませんでした。
(2)作業実施方法に関する問題点
  • 当該エリアに適切な足場を設置していなかったことから、作業員は組合せ中間弁駆動部の近傍を足場として保温取り付け作業を実施していました。
(3)工程管理面の問題点
  • 作業前の工程調整の段階で、当該エリアにおける保温取り付け作業および試験に伴う立入規制について、当社の工程管理部署に情報提供が行われなかったため、当該エリアにおける作業の干渉を把握できない状態でした。

 

3.再発防止対策について
(1)現場管理面の対策
  • 当社は、社内ルールで、大型弁の駆動部近傍等災害リスクが高い作業について、柵等によるエリア設定や監視人による監視等、立入禁止エリアで取るべき安全措置を明確化します。
  • また、当社と協力会社が行う安全パトロール(※3)で、安全措置の実施状況について確認し、必要に応じ是正します。
(2)作業実施方法に関する対策
  • 当社は、当該弁駆動部近傍を足場としないよう防護用の金網を設置します。
  • 今回の事例を周知するとともに、当該エリアも含めその他の場所についても適切な足場を設置する等、作業安全措置の徹底を図ります。また、安全パトロールで、当該措置が実施されていることを確認します。
(3)工程管理面の対策
  • 当社は、協力会社に対し、正確な作業予定の情報提供を指導します。
  • また、当社および協力会社が立入規制を実施する場合は周知文書を発行するよう、当社社内ルールに明確化します。

 

※1 組合せ中間弁は、高圧タービンと低圧タービンをつなぐ配管の間に設置されており、調整弁と止め弁を組み合わせた構成となっています。
調整弁は、タービンの起動・停止時に低圧タービンへ流入する蒸気流量を調整するために、また、止め弁は、非常時に低圧タービンへの蒸気の流入を阻止するために設置されています。

※2 蒸気タービン制御装置とは、蒸気タービンへ供給される蒸気の圧力が一定になるよう制御するものであり、異常時には蒸気タービンの停止信号を発信させる装置です。

※3 安全パトロールは、厚生労働省告示第113号に基づき、当社社員と協力会社社員が各号機建屋内外で、作業安全上問題ないかを現場パトロールを通じて確認することで、定期検査中は1週間に1度実施されます。安全上問題がある場合は、作業を中断させることもあります。

 

以上