プレスリリース
BGグループとの液化天然ガス購入に関する基本合意書の締結について
2010年10月29日
中部電力株式会社
当社は、本日、英国のエネルギー企業であるBGグループと液化天然ガス(LNG)購入に関する基本合意書を締結しましたのでお知らせします。
本契約は、現在BGグループが保有する複数の供給源より当社がLNG供給を受けるというもので、2014年度から20年間にわたり、最大120隻(1隻7万トンの船舶を使用した場合、最大840万トン程度)を購入するものです。
供給源を特定しないLNGの長期購入スキームは、日本の電力会社では当社が初めてであり、従来のLNG契約に比べ安定性の高いLNG調達が可能となります。
また、供給源の一つである豪州クイーンズランド州にて推進中のクイーンズランド・カーティスLNGプロジェクトは、コールベッドメタン(以下「CBM」)と呼ばれる非在来型天然ガスを原料とするLNGプロジェクトで、CBMを原料とするLNGの長期購入に合意するのは、日本の電力会社では当社が初めてであり、LNG調達の柔軟性を高めることが可能となります。
BGグループの持つ豊富なLNG供給源と将来性の高い豪州CBMプロジェクトからのLNG供給は、当社の経済的、安定的かつ柔軟なLNG調達に寄与するものと考えております。
今後、2011年前半の売買契約合意を目指し協議を進めてまいります。
1 基本合意の概要
売主 |
BGグループ |
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買主 |
中部電力株式会社 |
期間 |
2014年4月から20年間 |
数量 |
全期間を通じて最大120隻 |
受渡条件 |
本船着桟渡し(Ex-ship) |
2 BGグループの概要
社名 |
BG Group plc |
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所在地 |
100 Thames Valley Park Drive, Reading Berkshire, UK |
代表者 |
Frank Chapman(フランク・チャップマン) |
設立 |
1986年に民営化された英国ガス公社から、1999年に主に英国以外の事業、資産を引き継ぎ、ガス田の開発、生産、LNG事業等を行う会社として設立 |
事業内容 |
英国・米国・豪州等でLNGの開発、生産または販売事業を展開 |
3 クイーンズランド・カーティスLNGプロジェクトの概要
ガス田 |
豪州クイーンズランド州スラット盆地を中心とするCBM鉱区 |
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可採埋蔵量 |
約17.3兆立方フィート(約4,600億立方メートル) |
生産能力 |
約850万トン/年(2系列) |
生産開始時期 |
2014年予定 |
CBMの概要
CBMとは非在来型天然ガスの一種で、石炭化の過程で生成されたメタンガスが石炭層に貯留されたもので、多くは石炭層の細かな穴の表面に付着した形で存在する。豪州をはじめ、米国、カナダ、中国、欧州に豊富に存在し、世界全体では8,000~9,000兆立法フィート(注:tcf)もの埋蔵量があるといわれており、その内豪州には350tcfの埋蔵量が見込まれている。(注:1tcf=LNG約2,000万トン)
以上