プレスリリース

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計量器の検定有効期間満了時における不適切な業務処理について

2012年11月28日
中部電力株式会社
静岡支店

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当社は、静岡支店浜松営業所(静岡県浜松市中区鴨江町)管内において、低圧で受電している一部のお客さまの電気の使用量を計測するための計量器を、検定有効期限が超過したまま継続使用しておりました。このたび、この不適切な業務処理が判明いたしましたので、皆さまにその内容をご報告させていただくとともに、深くお詫びさせていただきます。

電気の使用量を計測する計量器は、計量の正確さを確保するため、「計量法」で定められた検定有効期間内に取り替えを行っております。また、計量器の検定有効期限については、システムを用いて管理しております。

しかし、同営業所の担当者は、検定有効期限前の取替手配を怠り、検定有効期限が超過する事態を招いたほか、検定有効期限が超過した一部の計量器について、システムデータ上、期限超過とならないようシステム内データの変更処理の依頼などを行っておりました。

2012年11月1日に、別の担当者が、システム内データから、検定有効期限を超過した計量器データを発見したことをきっかけに同営業所で調査をした結果、検定有効期限を超過したまま使用していた計量器14件(過去に取替済または撤去済の4件を含む)を発見しました。

昨日までに、当社は、当該の計量器が取り付けられていたすべてのお客さまに謝罪のうえ、事情をご説明し、当該の計量器の取替を完了させております。

また、検定有効期限を超過した期間の電気の使用量についても、すべてのお客さまと協議させていただき、ご理解を得ております。

今後、このような不適切な業務処理が二度と発生することがないよう社員教育を再徹底するとともに、事業基盤であるお客さまとの信頼関係を回復すべく、適正業務の遂行に全力で取り組んでまいります。

添付資料

以上

添付資料1

不適切な業務処理の概要

1 不適切な業務処理の判明経緯と発生概要

計量器の検定有効期間満了に伴う取替工事(以下、「検満取替工事」という。)の管理を実施している担当者(以下、「当該担当者」という。)とは別の担当者が、2012年11月1日、システム内データを確認したところ、検定有効期限を超過した計量器データを発見し、現地調査を行った結果、検定有効期限が超過している事実を確認しました。

その後、関連する複数の帳票類の内容確認・照合・調査ならびに現場調査を実施した結果、2012年11月12日までに、合計14件の検定有効期限超過(過去に取替済または撤去済の4件を含む)が確認されました。このうち6件において、当該担当者は、検定有効期限超過後に、システムデータ上で期限超過とならないよう、検定有効期限の変更処理を営業部署に依頼したり、虚偽の検満取替工事日を報告するなどの行為を行っておりました。

【不適切な業務処理の内訳】


契約件数(件)(注)

お客さま数(件)

取替または撤去 未実施

10(4)

8

取替または撤去 実施済

4(2)

4

(注)( )内の数値は、担当者が、期限超過後、システム内のデータ上、期限超過とならないよう、検定有効期限の変更依頼や虚偽の検満取替工事日の報告をした件数。(再掲)。

2 原因

この不適切な業務処理が発生した原因は、当該担当者が、業務処理の過程において、上長に回付すべき帳票を回付しなかったことや、上長承認が必要な業務を未承認のままで遂行したこと、ならびに、請負工事会社から工事交渉不調で返却された伝票を処理しなかったことによるものです。また、当該担当者の業務を管理する上長の業務管理・指導不足も原因の1つです。

3 再発防止に向けた取り組み方針

(1)従業員の教育の再徹底(特に管理職に対し、不適切事例を活用した具体的な教育)

(2)計量器データの変更依頼における運用ルールのさらなる適正化(変更依頼における客観的証拠の管理職による確認の必須化)

(3)支店による営業所業務調査の強化(特に管理職の業務管理に踏み込んだ調査と確実なフォローの実施)

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