プレスリリース

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愛知県・三重県・岐阜県における瞬時電圧低下および名城変電所の火災の原因と対策について

2013年09月24日
中部電力株式会社

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2013年6月2日午前0時11分、当社の名城変電所(地下変電所)に接続する275kV送電線(地中線)が故障停止し、これにより愛知県西部・三重県全域・岐阜県西濃地域を中心に供給電力の電圧が瞬間的に低下しました。

この故障により、名城変電所内で火災が発生し自動消火装置で消火しました。この火災によるけが人はありませんでした。(2013年6月2日お知らせ済)

お客さまはじめ近隣の皆さまに大変ご迷惑をおかけしたことを、改めて深くお詫び申しあげます。

当社は、この度の瞬時電圧低下および火災の発生原因ならびに再発防止策について、調査・検討を進めてまいりました。本日、内容をとりまとめ、中部近畿産業保安監督部に報告しましたので、お知らせいたします。

1 瞬時電圧低下および火災の発生原因

今回の瞬時電圧低下の発生原因は、275kV地中送電線の終端接続箱において絶縁性能が低下し、絶縁破壊に至ったものです。

 絶縁性能が低下した原因は、取付工事の際、工事会社によるケーブル曲りの矯正時に、絶縁シートが巻かれた状態であったため、絶縁部に欠陥(すきま)が生じたことによるものと推定しております。

 なお、この絶縁破壊により、一時的に出火し、火災警報が動作するとともに、自動消火装置が動作したと判断しております。

2 故障設備の復旧対応

損傷箇所を特定した上で、終端接続箱を含む一部区間のケーブルを新規設備に取替えを行いました。

3 再発防止策

当社は、以下の対策を実施し、このようなことを起こさないよう取り組んでまいります。

(同種故障の可能性がある設備への水平展開)

同種故障の可能性がある設置済みの設備については、終端接続箱に充填されている絶縁油内のガス成分分析による点検を実施した結果、異常が生じていないことを全数確認いたしました。また、今後も定期的に絶縁油内のガス成分分析を実施し、異常が生じていないことを確認いたします。

(施工管理の徹底)

今後新たに終端接続箱の設置工事を行う際には、絶縁部にすきまが発生しないようにするため、ケーブル曲りの矯正は絶縁シートが巻かれていない状態で実施するよう取り扱いを徹底いたします。

【参考】終端接続箱の構造とすきまの発生原因

終端接続箱の構造と隙間の発生原因の図

終端接続箱:ガス絶縁開閉装置等の変電機器や架空送電線等の他設備と接続するためケーブルの起終点の端末に設置する部品類の総称

【名城変電所の概要】

所在地

名古屋市中区三の丸一丁目1番地

主要設備

主要変圧器275/154/31.5kV 2台

275kV送電線 4回線

154kV送電線 8回線

以上

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