プレスリリース

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停電割引業務の処理誤りによる電気料金の算定誤りについて

2013年12月13日
中部電力株式会社

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当社は、静岡支店藤枝営業所(所在地:藤枝市青木二丁目17-39)および岡崎支店豊橋営業所(所在地:豊橋市神明町89)におきまして、停電割引業務の処理誤りにより、一部のお客さまの電気料金について、算定が誤っていたことが判明いたしましたのでお知らせいたします。

ご迷惑をおかけしたお客さまならびに、ご心配をおかけした皆さまに深くお詫び申し上げます。

電気料金の算定に誤りがあったお客さま数は、静岡支店藤枝営業所で1,973口、岡崎支店豊橋営業所で487口であり、すべてのお客さまに対して、適正な電気料金より少なく請求しておりました。

停電割引業務の処理誤りの原因は、その処理過程において、停電割引を判定する基となる停電データのシステムへの入力を誤ったこと、その後の入力内容の審査が不十分であったことによるものです。

なお、ご迷惑をおかけしたお客さまにつきましては、お詫びと経緯のご説明を行ったうえで、電気料金の精算をさせていただいております。

停電割引業務につきましては、2012年11月にも同様の処理誤りがあり、再発防止等に取り組んでまいりましたが、再び発生させてしまったことを真摯に受け止め、従業員の指導・教育を一層徹底し、今後、同様の事象を発生させることのないよう、再発防止策に取り組んでまいります。

【ご参考】 停電割引制度について

自然災害などの原因により、1日のうち延べ1時間以上停電した日を1日とし、1日あたり基本料金の4%を割り引く制度です。

(1日あたりの割引額の例:契約種別が従量電灯Bで、契約電流が30Aの場合)

契約電流30Aの1ヶ月の基本料金819円×4%=32.76円

別紙

以上

別紙1

停電割引業務の処理誤りの発生原因および再発防止策について

1 判明の経緯

  • 2013年11月29日、静岡支店藤枝営業所において、2013年10月23日に発生した配電線故障における停電割引状況を確認した際、配電線故障に関わる停電データの入力誤りが1件あったことが判明しました。
    この入力誤りにより、本来停電割引の対象外となる区域のお客さまも停電割引対象として登録されてしまったことから、1,973口のお客さまの電気料金の算定を誤っておりました。
  • 同様の処理誤りの有無を確認するため、2013年12月3日から2013年12月6日の間に全社調査を実施しました。調査対象は、2012年11月8日以降に発生した配電線故障1,683件としております。(それ以前は、2012年11月に判明した前回処理誤り時に調査済み)
  • 全社調査の結果、静岡支店藤枝営業所の1件に加え、岡崎支店豊橋営業所においても同様の処理誤りが1件あり、487口のお客さまの電気料金の算定を誤っていることが判明しました。
  • 対象となる全てのお客さまに対しては、適正な電気料金より少なく請求しておりました。

2 電気料金の算定誤りの内容

対象地区

お客さま口数

停電割引処理

の実施年月

合計精算額

静岡支店

藤枝営業所

藤枝市藤岡、上藪田、中藪田、下藪田、清里、南清里、時ヶ谷、八幡、潮、高田 地内

1,973口

2013年11月

約130千円

岡崎支店

豊橋営業所

豊橋市石巻本町、牛川町、浪ノ上町、森岡町 地内

487口

2013年11月

約24千円

合計

該当なし

2,460口

該当なし

約154千円

(注)現在、1,803口のお客さまにお詫びと経緯の説明をさせていただきました。
ご不在等の657口のお客さまには、引き続きご連絡に努めてまいります。

3 発生原因

(1)発生事業場において、停電データの入力部署(以下、「入力担当部署」という。)の担当者は、停電割引を判定する基となる停電データを誤って入力しました。さらに、静岡支店藤枝営業所においては、システムへの重複登録に係る警告メッセージを確認しませんでした。

(2)発生事業場において、入力担当部署の審査者・承認者は、チェックが不十分であったため、停電データの入力誤りに気付きませんでした。

(3)本店・支店・事業場において、停電データがお客さまの電気料金算定に直結する重要なものであることについての徹底ならびに教育が不十分でした。

4 再発防止策

(1)停電データの重要性に関わる共有化および徹底【2013年12月から実施】

  • 本店による共有化状況の確認
  • 今回事象の原因や停電データの重要性に関わる支店の事業場への共有化状況について、本店が確認・指導いたします。
  • 新任管理職・担当者に対する教育の徹底
  • 支店は、入力担当部署の新任管理職・担当者に対し、停電データの重要性、入力・審査・承認時の確認ポイントを教育のうえ、理解状況の点検を行います。本店は、支店の教育記録を確認いたします。
  • 業務調査における業務定着状況の確認
  • 支店は、事業場への業務調査の際、伝票の確認や関係者への聞き取りにより、当該業務の定着状況を確認いたします。本店は、支店業務調査が適正に実施されていることを確認し、全社的な業務課題の把握、改善を行います。

(2)業務実態を踏まえた運用ルールの整理【2013年12月から実施】

  • 停電データ入力方法の統一
  • 停電区域の登録について、視覚的に入力内容が確認しやすい地図画面上での範囲選択による入力方法に統一いたします。
  • 審査者・承認者の確認内容の明確化
  • 停電実績の諸元となる資料の確認を審査者、システムに登録されたデータの照合・確認を承認者として、確認内容を明確化いたします。

(3)システムによる入力の確認および承認の支援

  • 担当者がシステム入力時に確実に重複登録を認識し、入力内容の再確認を行えるようシステム改修を行います。【2014年3月から実施】
  • 承認者がシステム入力時に表示された重複登録に係る警告メッセージを確認できるよう、アウトプットシートへも警告メッセージを印刷するシステム改修を行います。【2014年9月から実施】
  • 上記のシステム支援完了までの間、事業場にて登録を行った停電データについて、支店による全数点検を行います。【2013年12月から実施】

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