その他の記者会見 平成21年度6月度 電事連・三田社長記者会見

2009年6月12日

中部電力株式会社

本日、私からは、

  • 中部地域の電力需要の動向
  • この夏の電力需給状況

について、お話しさせていただきます。

中部地域の電力需要の動向

  • まず、「中部地域の電力需要の動向」について、お話しさせていただきます。
    「資料1」大口電力の産業別販売電力量の対前年増加率(確報)
  • 平成21年4月の大口のお客さまへの販売電力量、いわゆる大口電力は、対前年増加率マイナス25.9%と、9ヵ月連続で前年割れとなりました。
  • また、5月の大口電力については、現在集計中ではございますが、対前年増加率は4月分(▲25.9%)と同程度のマイナス幅となる見込みであり、その場合10ヵ月連続で前年割れとなります。
  • 大口電力が10ヵ月連続で前年割れとなるのは、アジア通貨危機の影響を受けた「平成9年11月から平成11年7月までの21ヵ月連続」以来のことであります。
  • 大口電力の割れ幅ですが、昨年12月以降は二桁のマイナスが続いており、大変厳しい状況であります。
  • しかしながら、中部地域の鉱工業生産指数が本年3月から2ヵ月連続で前月比プラスに転じたことや、鉱工業在庫指数が3ヵ月連続で減少し、在庫調整の進展がうかがえることなど、景気悪化に歯止めの兆しが見え始めています。
  • 大口電力も依然として厳しい状況が続いているものの、2月に記録したマイナス33.7%から若干ではございますがマイナス幅は縮小しており、割れ幅は下げ止まったものと考えております。
  • 私としては、こうした兆しが、今後の電力需要により一層はっきりと表れてくるのではないかと期待しています。
  • 中部地域は「ものづくり」が盛んであり、業種別では「機械」が約4割のシェアを占めていることが大きな特徴です。
  • 「機械」には、自動車関連、デジタル家電向け液晶や半導体関連などがありますが、いずれもその生産活動が素材型などの産業にも影響を及ぼす裾野の広い産業であります。
  • さらに、中部地域は、ナノテク関連や航空機産業など新たな産業の推進、来年に控えておりますCOP10の開催およびそれに向けた準備作業など、将来の発展に向けた新たな動きがあります。
  • 私としては、中部地域が今回の未曾有の経済危機から早期に回復軌道を辿り、将来に向けた新たな動きと相俟って、再び、わが国の経済を発展へと導いていくことを大いに期待しています。

この夏の電力需給状況

  • 次に「この夏の電力需給状況」についてお話しさせていただきます。
  • 名古屋は、気圧の谷や湿った空気の影響で曇りの日が多く、名古屋地方気象台の発表によると、東海地方は6月9日頃梅雨入りした模様です。
  • 昨年の当社の最大電力は、8月5日に2,821万kWと過去最大を記録いたしましたが、今年度につきましては、足元の景気後退の影響などから、2,713万kW程度と想定しております。
  • 供給面では、現在、浜岡原子力発電所4、5号機が、気体廃棄物処理系で水素濃度が上昇したため、停止しております。また、浜岡原子力発電所3号機につきましては、明後日14日より定期検査のため停止する予定です。
  • 現在、4、5号機の気体廃棄物処理系で水素濃度が上昇した事象について、機器の点検および各種試験等を実施し、原因の調査を実施しております。
  • 現在までのところ、触媒性能を低下させるいくつかの要因が判明しております。引き続き、4、5号機で発生した水素濃度上昇に係る原因と対策について検討を進めてまいります。
  • 現時点は、運転再開時期を申し上げられる段階にありません。しかしながら、しっかりと原因究明を行い、地元のご理解を得たうえで、梅雨明けの電力需要が夏場のピークを迎える頃までには運転を再開できるよう、全力を尽くしたいと考えております。
  • 万が一、浜岡原子力発電所4、5号機の停止が継続した場合には、今夏の需給状況は厳しくなることが予想されます。安全を大前提にできるだけ早く、浜岡原子力発電所の運転再開を目指しておりますが、安定供給に万全を期すために、本日、私を本部長とする「電力需給対策本部」を設置いたしました。
  • 「電力需給対策本部」では、リスク対応として火力機の補修調整や長期計画停止中の火力機の運転再開を指示するとともに、重要設備の集中的かつ確実な点検や事業所における節電などについて再徹底を図るよう指示したところです。
  • 当社としては、安定供給に万全を期し、この夏を乗り切ってまいりたいと考えております。

私からは以上でございます。

以上