その他の記者会見 平成22年5月度 電事連・三田社長会見

2010年5月21日

中部電力株式会社

本日、私からは、

  • 中部地域の電力需要の動向について
  • 当社の海外エネルギー事業への取り組みについて

以上の二点について、お話しさせていただきます。

中部地域の電力需要の動向について

  • はじめに、「中部地域の電力需要の動向」につきまして、お話いたします。
  • 昨年度の大口のお客さまへの販売電力量は、2008年秋以降の景気後退により、機械や鉄鋼をはじめとしてほとんどの業種の生産が落ち込んだことなどから、対前年増加率がマイナス9.1%と前年実績を下回りました。このマイナス9.1%という対前年増加率は、第一次オイルショックを上回る過去最大の落ち込みでありました。
  • 一方、月別の大口のお客さまへの販売電力量は、2008年8月から16ヶ月連続で前年割れとなりましたが、大幅に減少した生産が持ち直しつつあることなどから、2009年12月からプラスに転じ、その後も持ち直し基調で推移しております。
  • 詳細は分析中ですが、2010年4月の大口のお客さまへの販売電力量も、対前年比プラス19.3%となり、5ヶ月連続で前年を上回る見込みであります。
  • しかしながら、世界的な金融危機、いわゆるリーマン・ショック以前である2007年度と比較すると2010年4月の大口のお客さまへの販売電力量は、マイナス8.6%と低位な水準にとどまっており、依然として厳しい状況にあるものと考えております。
  • 皆さまもご承知のとおり、中部地域は「モノづくり」が盛んであり、業種別では「機械」が約4割のシェアを占めていることが大きな特徴です。
  • 「機械」には、自動車関連、デジタル家電向け液晶や半導体関連などがありますが、いずれもその生産活動が素材型など他の産業にも影響を及ぼす裾野の広い産業であります。
  • さらには、自動車産業と並んで裾野が広く、将来、当地域の大きな柱となる可能性のある航空機産業は、中部地域に我が国の約半分が集積しており、「モノづくり」の次世代産業と目されております。
  • 当社エリア内の景気は、一部に厳しさも残りますが、経済政策の効果やアジア向けを中心とする輸出の増加の影響などにより、緩やかに持ち直しているものと考えております。
  • 先行きについても、当面は緩やかな回復が期待できると考えられますが、失業率の高止まりや経済対策の息切れ、海外経済の下振れリスクなど懸念材料は多く、今後の動向を注視していきたいと考えております。
  • 私としては、中部地域の経済の基盤である「モノづくり」が、今後も成長を続け、中部地域の一層の発展につながることを期待しております。

当社の海外エネルギー事業への取り組みについて

  • 次に、「当社の海外エネルギー事業への取り組み」について、お話しいたします。
  • 実は、私は、今週の5月18日にカタール国でおこなわれた発電プロジェクト「メサイードA」の完工式に出席いたしまして、帰国したばかりでございます。
  • 「メサイードA」は、カタール国の首都ドーハより南40kmに位置するメサイード工業地区において、出力200万kWのガス・コンバインドサイクル発電所を建設し、運転するものです。平成19年6月に着工し、このたび発電所の完工式を迎えまして、本年夏頃にも、運転を開始する予定です。当社は、2008年5月に株式の一部を取得して、プロジェクトに参画いたしております。
  • カタール国の電力需要は旺盛に伸びており、発電事業への参画を通じて、カタール国に貢献できることは非常に意義あるものと、今回、改めて実感いたしました。
  • すでにお知らせいたしておりますが、当社は、今年度の経営計画において、海外エネルギー事業は「平成27年度を目途に、累計で1千億円程度まで投資を進める」という目安を新たに設けました。
  • 当社は、平成22年度までを「海外エネルギー事業の発展期」と位置づけ、新たな収益源の確保に取り組んでまいりました。その結果、参画済の案件から、一定の収益が期待できると判断いたしました。そこで、今回、投資規模の目安を設定いたしまして、今後は、これまで蓄積した経験およびノウハウをもとに、より積極的な事業展開を図っていきたいと考えた次第です。
  • 具体的には、参画実績があります、アジア・北米・中東を重点地域としまして、高効率なガス火力をはじめとする「発電事業」および「環境関連事業」を対象に、事業の効率性やリスク管理に十分留意しながら、優良案件に参画してまいります。
  • 当社は、海外エネルギー事業を通じて、収益基盤の一層の拡充を図ることに加え、投資先の地域社会や地球環境保全に積極的に貢献してまいりたいと考えております。

4年間の振り返りについて

  • さて、皆さまの前で私が社長としてお話しさせていただくのは、今回で最後になるかと思います。4年間を振り返り、一言お話しさせていただきます。
  • 私が平成18年に社長に就任して以来、4年の間にさまざまな経営課題に直面してまいりました。
  • 浜岡原子力発電所5号機のタービン・トラブル対応に始まり、化石燃料価格の急激な高騰、さらには金融市場の動揺に端を発した世界的な景気後退など、厳しい経営環境が続きました。
  • そのような中で、私は「お客さまに、安全で安価なエネルギーを、安定してお届けすることを通じて、地域経済の発展に貢献する」という公益事業者としての使命を完遂するため、現場を支える従業員と一丸となって、精一杯努めてまいりました。
  • まだまだ、足りないこと、至らないことも多々あるかとは思いますが、皆さま方のご支援・ご協力をいただき、おかげさまで何とかその職責を果たすことができたのではないかと思っております。この場をお借りして感謝を申しあげます。誠にありがとうございました。
  • 今後、新社長に就任予定の水野を含め、新たなメンバーで臨んでまいりますので、皆さまにおかれましては、何とぞお引き立ていただきますよう、よろしくお願いいたします。

私からは以上であります。

以上