定例記者会見

定例記者会見

平成22年2月度定例記者会見

2010年02月23日
中部電力株式会社

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本日、私からは、

  • 長野県飯田市におけるメガソーラー発電所の開発計画

について、お話しいたします。

長野県飯田市におけるメガソーラー発電所の開発計画について

<地球温暖化防止に向けた当社の施策について>

  • その前に、少しお時間をいただきまして、地球温暖化防止に向けた当社の考え方や施策につきましてお話しいたします。
  • 地球温暖化防止は、現代を生きる私たちの、未来の世代に対する責任であり、早急に対策を講ずるべき、世界共通の課題であると認識しております。
  • 私ども電気事業者は、国内で発生するCO2の約3割を排出しております。
    したがいまして、CO2の排出削減に積極的に取り組み、低炭素社会の実現に貢献することが、電気事業者に課せられた重要な責務であると考えております。
  • 当社も、地球温暖化への対応を、経営の最重要課題の一つに掲げております。
  • 具体的には、
    ・安全の確保を大前提とした、原子力の設備利用率の向上
    ・高効率のLNG火力発電所である、上越火力発電所の確実な開発
    ・太陽光、風力、バイオマス、小水力等の新エネルギーの開発
    ・京都メカニズムを活用したCO2クレジットの調達
    などを対応策の柱に据えて、全力で取り組んでおります。
  • 最近の取り組み状況をご紹介いたしますと、既に公表いたしておりますが、風力発電につきまして、
    今月19日に、当社初の事業用風力発電所となる、「御前崎風力発電所」が、
    また、昨日22日に、グループ会社シーテックの「ウィンドパーク笠取」が、
    それぞれ1期工事を完了し、営業運転を開始いたしました。
    これに続く2期工事につきましても、計画に沿って運転を開始できるよう、しっかりと工事を進めているところでございます。
  • さて、本日は、風力発電と並んで、新エネルギー開発の主軸となる、太陽光発電の新たな開発について、お話しいたします。
    【資料】長野県飯田市におけるメガソーラー発電所の開発計画について
  • このたび、当社は、長野県飯田市内の南部に位置します、川路城山におきまして、飯田市と共同で『メガソーラーいいだ』を建設することを決定いたしました。
    明日、飯田市におきまして、具体的な建設等に関する協定書を締結する予定でございます。
  • 飯田市は、平成21年1月に国の「環境モデル都市」に選定され、低炭素社会の構築を目指して、様々な施策を展開されております。
    具体的には、
    ・恵まれた日照時間を背景とした太陽光発電事業、
    ・地域独自の省エネ基準を設定した低炭素住宅の普及・促進、
    ・再生可能エネルギーの地産地消の仕組みづくり など、
    低炭素型のライフスタイルや社会システムの構築に積極的に取り組まれております。
  • こうした取り組みは、当社の地球環境保全に対する考えとも一致するものでありまして、このたび共同でメガソーラー発電所を建設することとした次第でございます。
    これまで計画の検討を積極的に行ってくださった、飯田市の皆さまには大変感謝いたしております。
    この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。
  • このたびの計画で、飯田市は発電所用地の提供やPR施設等の建設を行います。また、当社は発電所の建設、運転および維持管理を行ってまいります。
  • 今回、開発いたしますメガソーラーの発電出力は1,000kWでございます。
    これが完成いたしますと、約300世帯のご家庭が1年間に使用する電気に相当します、約100万kWhを発電し、CO2の排出削減量は、年間約400トンとなる見込みでございます。
  • 当社は、今後、飯田市と、さらに連携を強めて、地元の皆さまおよび関係各所のご理解・ご協力をいただきながら、平成23年の運転開始を目指して、計画を着実に進めてまいります。
    また、この計画を通じて新エネルギーの普及・促進に努めることで、飯田市が目指しておられる「低炭素で活力ある環境文化都市の創造」に貢献いたしたいと考えております。
  • 当社は、2020年度までに1万5千~2万kW程度のメガソーラーを開発することを目標に掲げております。
  • このたびの飯田市における開発計画は、現在、武豊火力発電所の敷地内で建設を進めております、「メガソーラーたけとよ」(7,500kW)に続いて、当社では2地点目となりまして、発電出力の合計は、8,500kWとなります。
  • 当社といたしましては、メガソーラーの開発が、今後の太陽光発電の普及・促進に貢献すると同時に、太陽光パネルの価格低減や技術開発の進展につながることを期待して、さらなる開発に努めてまいります。
    また、メガソーラーの運転を通じまして、天候や日射量の変動による出力変動が、電力ネットワークに与える影響等に関する技術的知見を高めたいと考えております。
  • 当社は引き続き、太陽光、風力などの新エネルギーの開発・導入に積極的に取り組むと同時に、原子力発電の利用率向上、高効率のLNG火力発電の開発を着実に進め、グループ一体となって持続的発展が可能な地域づくりに貢献してまいります。

私からは以上でございます。



以上

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