定例記者会見

定例記者会見

平成22年5月度定例記者会見

2010年05月28日
中部電力株式会社

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本日、私からは、「低炭素社会の実現に向けた当社の新たな取り組み」というテーマで、

  • 新型電力量計による遠隔検針の実地試験
  • 中部地域における森林間伐促進活動「森の町内会」の展開

の2つの事例を、ご紹介いたします。

低炭素社会の実現について

  • 当社は、地球環境保全に対する貢献を重要な経営課題として位置づけ、多様な取り組みをおこなっております。
    特に、地球温暖化防止のためのCO2排出量の削減につきましては、
    ・電気を発電し供給する事業者として、自ら取り組むべきこと、
    ・お客さまのご要望にお応えし、環境保全につながるサービスをご提案すること、
    ・個人や団体、更に地域と連帯しながら良き企業市民として社会的責任を果たすこと、
    など、さまざまな立場で、当社ができることを、しっかりと取り組んでいきたいと考えております。
  • まず、事業者の取り組みとしましては、
    「地球温暖化防止」と「安定供給」を同時に解決する優れた電源である原子力発電を、強く推し進めてまいりたいと考えております。
  • 加えて、再生可能エネルギーにつきましても、「資料1(当社の低炭素社会に向けた新たな取り組み)」のとおり、将来を見据えて、さまざまな研究開発を積極的に進めております。
  • ただし、今後、再生可能エネルギーを普及拡大するにあたっては、国民負担の増大や経済への影響についても、議論を重ね、妥当性をしっかり検証して、広く国民の理解を得ることが大切であると考えております。

資料1

新型電力量計による遠隔検針の実地試験について

  • 次に、「お客さまのご要望にお応えし、環境保全につながるサービスをご提案すること」につきまして、ご紹介いたします。
  • 一般のご家庭への太陽光発電の普及が、急速に進んでいることからも分かりますように、お客さまの環境に対する意識は、高まる一方でございます。
  • そこで、当社は、お客さまに対して、環境保全につながる、より効率的なエネルギー利用の方法をご提案するために、調査、研究を進めております。
  • 例えば、「資料1(当社の低炭素社会に向けた新たな取り組み)」の左下に記載しました「次世代住宅」の研究や、同じく右上に記載しました、「豊田市における新たなプロジェクト」などがございます。
  • 本日は、新たに当社独自の取り組みとしまして、
    「新型電力量計による遠隔検針の実地試験」を、実施することといたしましたので、ご紹介いたします。
    「資料2(新型電力量計による遠隔検針の実地試験について)」をご覧ください。
  • 当社はこのたび、2011年4月より1年間に亘りまして、愛知県春日井市内の一部のご家庭に、通信機能を備えた新型メーター約1,500台を設置しまして、遠隔検針機能などの実地試験をおこなうことといたしました。
  • 試験の内容ですが、遠隔検針機能の検証と、電気のご利用状況の「見える化」効果の検証をおこないます。
  • このうち、「見える化」効果の検証とは、まず、遠隔検針によって得られたお客さまの電気のご利用状況を、インターネットを通じて、お客さまにきめ細かくお知らせいたします。
    その上で、ご提供した情報によるお客さまの行動の変化を調査しまして、どのような情報が、お客さまが電気を効率的に使われるのに役立つかを検証いたしたいと考えております。
  • 当社は、今回の実地試験により得られたデータを基に、新型メーターに関する研究開発を進め、実用化の可能性について検討してまいります。

資料2

中部地域における森林間伐促進活動「森の町内会」の展開について

  • 続きまして、「個人や団体、更に地域と連帯しながら良き企業市民として社会的責任を果たすこと」につきまして、ご紹介いたします。
  • 当社は、これまでも、一企業市民として、色々な市民団体や市民の皆さまと連携して、「記念日植樹活動」や「ちゅうでんエコの輪活動」などを展開してまいりました。
  • 去る5月1日には、ホームタウン活動を推進されている名古屋グランパスエイト殿のご協力をいただきまして「中部電力環境デー」として、記念日植樹活動のイベントをおこないました。
    12月以降になりますが、名古屋市内で名古屋グランパスの選手、サポーターなど、合計で200名~300名の市民の皆さまと一緒になって、植樹をおこないたいと考えております。
  • 本日は、企業市民として、当社が新たに取り組む、中部地域における森林間伐促進活動「森の町内会」の展開につきまして、お話しいたします。
    「資料3(中部地域における森林間伐促進活動「森の町内会」の展開について)」をご覧ください。
  • 「森の町内会」とは、企業が「紙」の利用を通じて森林間伐を促進する活動でございまして、日常の業務の中で無理なく、継続的に取り組むことができる環境貢献活動でございます。
    この活動は、環境NPO「オフィス町内会」が、主に東京の企業を対象として始めた活動であり、現在は、大阪や神奈川においても事務局を設けて、活動を拡大されています。
  • 具体的には、活動に賛同していただいた間伐サポーター企業が、1kgあたり15円の間伐促進費を付加した「間伐に寄与する紙」を印刷用紙に使うことによりまして、間伐促進費の全額を森林整備に充てるしくみでございます。
  • また、間伐サポーター企業は、「間伐に寄与する紙」を使用した印刷物に、所定のロゴマークを付けて、環境貢献をPRすることができます。
  • 当社は、環境NPO「オフィス町内会」とともに、中部地域における活動の事務局としまして、間伐サポーター企業の開拓、間伐促進費の管理および報告などをおこなってまいります。
  • 現在、国内の森林は、木材の利用低迷と林業の不振の中で間伐が行き届かず、機能低下が懸念されております。
  • 当社は、「持続的発展が可能な地域づくり」のためには、豊かな森林を育成し、森林が持つ素晴らしい機能を回復させることが、不可欠であると考えております。
    したがいまして、より多くの地元の間伐サポーター企業のご協力をいただいて、中部地域での「森の町内会」活動を積極的に展開してまいります。

資料3

COP10に向けて

  • さて、名古屋では、半年後にCOP10の開催を控えまして、支援実行委員会を中心に、官民挙げて開催支援を進めております。生物多様性の保全は、地球温暖化の防止とともに地球環境の将来にとって重要な課題であります。
  • 当社といたしましては、この重要な国際会議を地域の一員として、パートナーシップ事業などを通じて、できるだけ支援してまいりたいと考えております。

まとめ

  • 当社は、これからも、
    電気を供給する事業者として、
    また、お客さまとしっかりと向き合う企業として、
    そして、地域の一企業市民として、
    さまざまな立場で、低炭素社会の実現に貢献するために、 何が最もよいことなのかを考え続けてまいります。
    同時に、環境を守り、お客さまや地域を豊かにするために、できることを最大限に実践してまいります。
  • 当社としましては、こうした努力の積み重ねが、低炭素社会の実現という、私たちの未来の世代に対する責任を果たすことにつながるものと考える次第でございます。

私からは以上でございます。



以上

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