定例記者会見

定例記者会見

2011年7月度定例記者会見 水野社長挨拶

2011年07月29日
中部電力株式会社

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  • まず本日発表させていただきました「国主催のシンポジウムにおける特定の意見表明要請の有無に関する調査結果」についてお話しいたします。(2011年7月29日お知らせ済み
  • 本件につきまして、このような国主催のシンポジウムにおいて、社員や関連企業等への参加の呼びかけが、議論を誘導する意思があったとの誤解を招く恐れもあり、深く反省いたします。
  • 今後は、お客さまや社会の皆さまにご理解をいただくという取り組みについて、公正さに疑いが持たれることがないように私が責任を持って指導してまいります。
  • さて、本日、私からは、
  • 平成23年度 第1四半期決算
  • 三重県企業庁水力発電事業に係る資産等の譲り受けに関する決定について

以上の二点について、お話しいたします。

平成23年度第1四半期決算

  • 最初に、平成23年度第1四半期の決算についてお話しいたします。
  • 売上高につきましては、電気事業において、販売電力量の減少はありましたが、収入単価の上昇による電灯電力料の増加などにより、「増収」となりました。
  • 一方、経常利益につきましては、浜岡原子力発電所全号機の運転を停止したことによる原子力発電量の減少などの影響から、「減益」となりました。
  • この結果、連結決算・個別決算ともに「増収減益」となりました。

(連結)

  • 当期の連結決算の収支につきましては、資料1「平成23年度第1四半期決算について」の2ページをご覧下さい。
  • こちらに記載しておりますとおり、
    売上高は、前年同期比2.5%増の5,393億円
    営業利益は、前年同期比62.8%減の222億円
    経常利益は、前年同期比60.9%減の200億円
    四半期純利益は、前年同期比94.0%減の15億円
    となり、平成20年度第1四半期決算以来、3年ぶりの増収減益決算となりました。

(個別)

  • 次に、中部電力の個別決算でございますが、2ページ下段をご覧下さい。
    売上高は、前年同期比1.7%増の5,074億円
    営業利益は、前年同期比67.2%減の190億円
    経常利益は、前年同期比60.6%減の192億円
    四半期純利益は、前年同期比94.7%減の12億円
    となり、平成20年度第1四半期決算以来、3年ぶりの増収減益決算となりました。

(平成23年度の収支見通し)

  • 次に、通期の見通しでございますが、9ページをご覧下さい。
  • 業績見通しにつきましては、浜岡原子力発電所全号機の運転を停止したことにより、「未定」としておりましたが、最近の需給状況等を踏まえ、一定の前提を置いて予想が可能となったことから、業績予想を公表することといたしました。
  • 通期の見通しにつきまして説明させていただきます。

(連結)

  • 業績見通しにつきましては、連結・個別ともに、浜岡原子力発電所全号機の運転を停止したことにより、燃料費が増加することなどから、収支が3,000億円悪化いたします。
  • 当社および当社グループとしては、最大限の経営効率化に取り組んでまいりますが、連結収支は大幅に悪化し、1,700億円の営業損失および1,950億円の経常損失を見込んでおります。
  • なお、営業損益および経常損益については、連結決算を開始した平成6年度以降、初の営業損失および経常損失となります。

(個別)

  • また、個別決算における収支見通しでございますが、営業損益および経常損益についてはそれぞれ1,850億円の営業損失および2,100億円の経常損失を見込んでおります。
  • なお、営業損益につきましては、昭和26年当社設立以来、初の営業損失となり、経常損益については昭和54年度以来、32年ぶりの経常損失となります。

(経営効率化の取り組み)

  • 次に、経営効率化の取り組みでございますが、11ページ下段をご覧下さい。
  • 浜岡原子力発電所全号機の運転停止が収支および資金調達環境に与える影響に対して、経済産業省から最大限支援いただくことを確約いただいておりますが、当社および当社グループとしても、最大限の経営効率化に取り組んでまいります。
  • 当社は、浜岡原子力発電所全号機の運転停止以降、私を議長として「経営効率化推進会議」を設立し、収支改善のために踏み込んだ費用削減やコストダウンについて全社を挙げて検討を進めてまいりました。
  • 平成23年度につきましては、電力の安定供給に不可欠な投資や費用を確保した上で、設備投資や修繕費を始め、広報・販売活動、研究・システム開発などの諸経費に至るまで、あらゆる支出について、聖域を設けず、徹底的に効果や優先順位づけの評価をし直すことで、緊急対策として1,000億円の削減に努めてまいります。
  • 今後も、さらなる検討を進め、削減額の上積みを図ってまいります。

(役員報酬の減額)

  • ご説明申しあげましたとおり、今年度の収支見通しが、過去に例をみない厳しい状況であることを踏まえて、役員報酬を減額いたします。
  • 具体的には、取締役について、年収の15%程度を減額いたします。なお、期間については、7月から当面の間実施いたします。

(まとめ)

  • 現在は、昭和26年の当社設立以来、最も厳しい経営の剣が峰であると感じております。直面する問題は、いずれも難題ばかりですが、全従業員が一つにまとまって、背水の陣を敷いて、克服してまいります。
  • 厳しい状況に正面から向き合い、克服することで、当社は、お客さまや地域の皆さま、株主や投資家の皆さま始め社会の皆さまの信頼と期待に応える企業として、より強く成長してまいりたいと考えております。

資料

三重県企業庁水力発電事業に係る資産等の譲り受けの決定について

  • 次に、三重県企業庁水力発電事業に係る資産等の譲り受けについてお話をいたします。資料3をご覧ください。
  • 当社は本日(7月29日)、三重県企業庁水力発電事業に係る資産等を譲り受けることを決定いたしました。
  • これは、2007年9月21日に、三重県より当社に対し、水力発電事業の譲渡に関する申し入れがあったことを受け、以降、三重県との間で譲渡・譲受の基本的な条件について協議を進めてきた結果、本日、社内決定したものです。
  • 今後は、三重県と基本的事項の合意書の締結を行い、必要となる関係法令の手続き等を進め、段階的に設備を譲り受ける予定です。
  • 再生可能エネルギーに対する期待は高まっており、当社が三重県企業庁の水力発電事業を譲り受けることで、当社の運転・保守管理技術の活用、下流発電所との一括管理などにより、水力発電所を効率的に運用することができると考えております。
  • 当社は今後とも、水力発電に関するノウハウや設備保全体制を最大限活用し、安全を最優先に、再生可能エネルギーとしての水力発電の安定的な運用に努めてまいります。
  • 私からは以上でございます。

資料



以上

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