定例記者会見

定例記者会見

2011年12月度定例記者会見

2011年12月20日
中部電力株式会社

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  • 本日、私からは、
  • 今年1年を振り返って

について、お話しいたします。

今年1年を振り返って

  • さて、2011年もあとわずかで終わろうとしています。今年1年は電力業界にとっても、また当社にとっても激動の年となりました。

(浜岡原子力発電所について)

  • 3月11日の東日本大震災による福島第1原子力発電所の事故により、原子力に対する社会の皆さまの新たな不安が広がりました。当社は、皆さまの新たな不安を真摯に受けとめ、安全最優先という原子力事業の基本を貫くべきであると判断いたしました。その結果、当社は5月9日に国からの浜岡原子力発電所停止要請を受け入れました。
  • 7月には、当社は、浜岡原子力発電所の安全性の一層の向上を目指して津波対策を取りまとめ、現在も着実に工事をすすめております。
  • そこで、現在の津波対策工事の進捗状況についてお話しいたします。
  • 7月22日公表いたしました津波対策工事は、30項目に及ぶものですが、現在までに災害対策用発電機の設置、可搬式動力ポンプの配置、窒素ボンベ現場配備、ブルドーザー等の重機の配備の4項目が終了しております。
  • 11月11日には、防波壁の本体工事に着手いたしました。現在は、基礎部となる地中壁の鉄筋建て込み作業や、コンクリート打設作業を行っております。
  • 工事が予定通りに進めば、来年の5月頃には、たて壁の設置工事に着手する予定です。
  • その他にも、11月より緊急時対策の強化として、ガスタービン発電機の高台設置のための造成工事に着手しております。
  • 更に、今月から防水構造扉の信頼性強化工事や、機器室内浸水防止対策工事を開始しております。
  • 当社は、2012年12月に完了を目指して津波対策工事を、丁寧に、確実に進めてまいります。
  • さて、11月28日には静岡県や、御前崎市長にお越しいただきまして、津波の対策工事の状況をご確認いただきました。
  • 当社の取り組みが、浜岡原子力発電所の安全性の向上につながるものであるかということを、評価していいただくためには、地域の皆さまをはじめ、一人でも多くの皆さまに、今回の津波対策工事をご覧いただきたくことが大切であると考えております。
  • 当社は、今回の対策が、浜岡原子力発電所の安全性を一層向上させるとともに、対策を丁寧にご説明することで、地元をはじめ社会の皆さまの安心につながるよう、全力で取り組んでまいります。

(電力需給について)

  • 電力需給についても少し振り返りたいと思います。
  • 今年は、浜岡原子力発電所の全号機停止により、夏場の需給が安定供給の目安とされる8%~10%を割り込む結果となり、多くのお客さまにご心配とご不便をおかけすることとなりました。
  • この厳しい状況を乗り越えることができたのは、節電や操業調整等、お客さまの痛みを伴うご協力によるものであります。ご協力をいただいたお客さまには改めて深く感謝申し上げます。
  • この冬場においても、期間を通じて8%を切る厳しい状況と見込んでおりますが、12月に入りましてから現在までのところは、お客さまの節電のご協力に加えて、火力機の大きなトラブルもなく、安定的に電気をお届けできました。
  • さて、来年も、浜岡原子力発電所の停止による、追加燃料調達に伴うコスト増や来夏に向けた需給対策など、当社にとりまして、極めて厳しい状況が続きます。
  • 誠に申し訳ない状況ですが、今年は、夏も冬もお客さまの多大なご協力によって電力の安定供給を支えていただきました。来年の夏の電力供給につきましては、今後検討してまいりますが、当社といたしましては、社会的影響の大きい一律的な需要抑制や、今年の夏のような業界単位での大幅な操業調整を御願いすることを回避できるように、全力を挙げて供給力を確保してまいります。
  • 私からは以上であります。


以上

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