定例記者会見

定例記者会見

2012年9月度定例記者会見 水野社長挨拶

2012年10月02日
中部電力株式会社

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  • まず、9月30日に東海地方に甚大な被害をもたらした台風17号で被災された皆さまに、心からお見舞いを申し上げます。
  • 同時に、台風の影響で停電した地域のお客さまには、大変ご迷惑をおかけしましたことを、心からお詫び申し上げます。
  • 本日、私からは、
  •  この夏の電力需給実績
  •  メガソーラーしみず新設工事の着手について

 について、お話しいたします。

この夏の電力需給実績

【節電の御礼】

  • はじめに、この夏の電力利用につきまして、広く地域社会の皆さまに節電のご協力を賜り、誠に有り難く、厚く御礼申し上げます。
  • 昨年に引き続き、お客さまの節電に対するご協力のおかげで、無事に夏を乗り切ることができました。
  • ご家庭のお客さまには、空調温度の設定や不要な照明の消灯など、きめ細やかな節電をこれまで以上に徹底していただきました。
  • また、企業のお客さまには、生産活動に支障のない範囲で、生産設備の効率的な使用や、空調・照明などの一般設備における様々な節電に取り組んでいただきました。皆さまには、誠にご不便をおかけいたしました。
  • このように多くの皆さまに、節電にご協力いただきましたおかげで、この夏の電力の安定供給を果たすことができました。
  • 当初設定された国の節電目標を上回る節電効果が、実績値としても出ております。
  • 改めまして、すべてのお客さまに深く感謝し、重ねて厚く御礼申し上げます。

【今夏の電力需給実績について】

  • それでは、この夏の需給実績につきましてお話しいたします。資料1の別紙をご覧ください。
  • 別紙の「1-(1)最大電力」をご覧ください。
  • この夏の最大電力(1点最大電力)は、2010年猛暑並みの1点最大電力に節電を織り込んだ電力2,648万kWを170万kW下回る、2,478万kW(7月27日)となりました。
  • 当初想定の値を170万kW下回った理由としては、
  • お客さまの節電による需要の抑制効果があったこと
  • この夏の気温が、2010年並みの猛暑とはならなかったこと

などがあげられます。

【今夏の節電効果について】

  • 次に別紙の「1-(2)節電効果」をご覧ください。
  • お客さまの節電による最大電力の減少ですが、この夏の実績と2010年度の実績を、お客さまの操業状況や気温影響を除いて、比較いたしますと、計画調整契約の25万kWの増分を含め、およそ155万kWの節電効果があったと推定いたしております。
  • 十分な分析は難しいものの、計画調整契約を含めた155万kWの節電効果の内、おおよそ95万kW程度が企業のお客さま、60万kWが一般家庭のお客さまの節電効果であったと考えております。
  • 大きな効果の背景として、多くの企業のお客さまが昨年夏の時点で高い節電目標を設定してくださり、踏み込んだ節電をしていただいたことに加えて、ご家庭のお客さまが、エアコンの28°C設定の徹底や扇風機との併用など、節電の努力と工夫を積極的にしていただいたことが考えられます。
  • また、電化製品の最新の省エネ機種への買い替えや、LED照明への取替が進んでいる影響も大きいと考えております。
  • こうした、企業の皆さまの継続的な節電への取り組み、ご家庭の皆さまの節電への取り組みの拡大によって、当社が見込んでおりました節電効果を上回る結果となりました。

【今夏の融通について】

  • この夏は、原子力発電の停止に伴う、中西日本をはじめとした日本全体の電力の需給ひっ迫の懸念から、当社エリア内の安定供給を前提とした電力の融通を実施いたしました。
  • 別紙の「2 今夏の需力需給について」をご覧ください。
  • 当社は、事前に計画していた供給力対策を確実に実施し、安定供給に必要な供給力を準備いたしました。
  • 電力需要についても、想定より低めに推移した結果、この夏は期間を通じて安定供給を確保することができ、その結果、供給余力の範囲内で融通を実施することができました。
  • 別紙の「2-(2)他電力への応援融通」をご覧ください。
  • この夏、当社は、平日のピーク時間帯において、関西電力に最大136万kW(9月)、九州電力に最大90万kW(8月)の応援融通を実施することができました。
  • しかしながら、9月には、複数の火力発電所の計画外停止に伴い、当社の供給余力が減少したため、当社エリア内の安定供給を確保するために、合計で4日間、応援融通の抑制を行いました。

【火力機のトラブルについて】

  • 火力発電所の状況についてお話しいたします。別紙の2枚目右側の「3 発電所の計画外停止」をご覧ください。
  • 9月に起きました上越火力発電所、新名古屋火力発電所、渥美火力発電所のトラブルにつきましては、幸い需給への大きな影響はなかったものの、多くの皆さまにご迷惑、ご心配をお掛けいたしました。
  • それぞれの、火力発電所の現在の状況についてお話しいたします。

(上越火力発電所)

  • まず、9月1日に起きました上越火力発電所1-1号機については、分解および損傷状況の確認をほぼ完了し、蒸気タービンの一部に損傷している箇所がありました。
  • タービンの一部の損傷個所についてメーカーに持ち込み調査中です。
  • 今後、蒸気タービンの取り替え作業を実施し、10月中旬には復旧する見込みとなっております。

(新名古屋火力発電所)

  • 9月15日に発生いたしました新名古屋火力発電所8-2号機の火災については、詳細点検のため開放作業を進めております。
  • 現在、ガスタービンの開放作業を進めており、10月中旬には蒸気タービンの開放作業を行い、その他の損傷有無等の詳細点検・調査に着手できる予定となっております。
  • これらの作業にあわせ、出火部の特定や出火原因などの調査を進めてまいります。
  • 今後、開放、点検作業を進めてまいりますが、年内には復旧する見通しとなっております。

(渥美火力発電所)

  • また、9月18日に起きました渥美火力発電所3号機の停止についてですが、ボイラー内部を確認した結果、蒸発管に10ミリ程度の亀裂と管内面の管軸方向に約20㎜の長さの腐食を確認いたしました。
  • 原因は、蒸発管内面の腐食箇所にユニット起動・停止によって、繰り返し「力(ちから)」(応力)が加わり腐食箇所に亀裂が発生したことによるものと推定しております。
  • 亀裂のあった蒸発管を新管に取り替え、9月27日に作業が完了いたしました。
  • 当社は、今回のトラブルを受け止め、再発防止に努めるとともに、早期の運転再開に向け、引き続き努力してまいります。

資料1

メガソーラーしみず新設工事の着手について

  • 最後に「メガソーラーしみず」の現場工事の着手についてお話しいたします。
  • 当社が、静岡市清水区に建設を予定しています「メガソーラーしみず」が、本日現場工事に着手いたしました。資料2をご覧ください。
  • 「メガソーラーしみず」は、当社最大の規模の8,000kWの出力で2014年度の運転開始を目指しております。
  • 想定年間発電量は840万kWhとなり、一般家庭2,300世帯の年間使用電力に相当し、本計画によるCO2削減量は、年間約4,000トンとなる見込みです。
  • 本日、現場工事に着手となりましたが、地元の皆さまおよび関係各所のご理解・ご協力をいただきながら、安全を第一に工事を進めてまいります。
  • 再生可能エネルギーは、経済性や安定性に課題があるものの、低炭素であるとともに,エネルギー自給率の低いわが国にとって貴重な純国産エネルギーであります。
  • 当社は、低炭素社会の実現に向けた取り組みとして、グループ会社と一体となり、コストダウンに努めつつ、再生可能エネルギーの積極的な開発を行ってまいります。
  • 私からは以上でございます。

資料2



以上

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