定例記者会見
定例記者会見
平成24年度決算発表記者会見 水野社長挨拶
2013年04月26日
中部電力株式会社
- 私からは、
- 平成24年度決算
- 「経営効率化緊急対策本部」の設置
について、お話しいたします。
平成24年度決算
【浜岡原子力発電所の安全対策について】
- 決算をご説明する前に、本日午前中に公表いたしました、浜岡原子力発電所における新規制基準への対応をはじめとする様々な取り組みについて、一言だけ申し上げます。
- 今回の取り組みによって、これまで2013(平成25)年12月としておりました浜岡原子力発電所の安全対策の工期を、2014年度末まで延長せざるを得ない状況となります。
- したがいまして、当社は、極めて厳しい財務状況が続きます。
- しかしながら、原子力発電は、エネルギー資源の乏しい我が国にとって、エネルギーセキュリティーや価格の安定性、将来にわたる電力の安定供給の確保等のためには、必要かつ重要なエネルギー源であると考えております。
- 同時に、原子力発電は、安全の確保を最優先に、立地地域の皆さまをはじめ社会の皆さまの信頼を得て成り立つ事業であるとも考えております。
- そこで、当社といたしましては、福島第一原子力発電所の事故を踏まえて、技術力を結集し、安全性を徹底的に高めた発電所を実現してまいりたいと考えます。
- したがいまして、引き続き安全対策を着実に実行し、その結果を、地域を始め社会の皆さまにきちんとご説明して、改めてご信頼をいただくことを最優先に、全力で取り組んでまいります。
【決算の概要】
- それでは、平成24年度決算についてお話しいたします。
- 連結売上高につきましては、電気事業において燃料費調整額の増加などにより電灯電力料が増加したことなどから、2兆6,489億円となり、1,997億円の「増収」となりました。
- 一方、連結経常損益につきましては、電気事業において、原子力発電量の減少はありましたが、燃料費調整制度の期ずれ影響の縮小に加え、人件費や減価償却費の減少などの収支向上要因により、前期に比べ243億円改善しましたが、435億円の損失となりました。
- 次に、中部電力の個別決算でございますが、
売上高は、前期に比べ1,905億円増の 2兆4,856億円
営業損益は、前期に比べ215億円改善しましたが289億円の損失
経常損益は、前期に比べ252億円改善しましたが521億円の損失
当期純損益は、前期に比べ593億円改善しましたが353億円の損失
となりました。 - 営業損失、経常損失および当期純損失は、連結決算・個別決算ともに、2年連続となります。
(25年度の業績見通し)
- 次に、25年度の業績見通しでございますが、浜岡原子力発電所全号機の運転停止に加え、円安の進行により多額の燃料費負担が見込まれることから、連結決算においては、850億円の営業損失、1,200億円の経常損失、850億円の当期純損失を見込んでおります。
- また、個別決算においては、1,000億円の営業損失、1,300億円の経常損失、900億円の当期純損失を見込んでおります。
- 営業損失、経常損失および当期純損失は、連結決算・個別決算ともに、3年連続となります。
(配当)
- 次に、配当でございます。
- 24年度の期末配当金につきましては、中間配当金と同様1株につき25円を予定しております。
- 25年度の配当予想につきましては、浜岡原子力発電所における新規制基準への対応および地震対策の検討状況を踏まえた津波対策工事の工期延長により、厳しい財務状況が継続すること、また、原子力を取り巻く不透明な状況などを踏まえ、具体的な金額をお示しすることができないため、「未定」とさせていただきます。
資料
「経営効率化緊急対策本部」の設置
- ご説明申し上げましたとおり、当社の業績につきましては、今期も赤字を見込んでおり、昨年度、一昨年度に引き続いて、3年連続の赤字は避けられず、極めて厳しい経営状況であると認識しております。
- 当社は、これまでも経営効率化に取り組んでまいりましたが、今回の決算を踏まえて、これまで以上に踏み込んだ経営効率化に取り組んでまいります。
- 早速、本日付けで、私を本部長とし、専務執行役員以上をメンバーとする「経営効率化緊急対策本部」を設置いたしました。聖域を設けずに、もう一段踏み込んで、コストダウンに、全社を挙げて、全力で取り組むように号令をかけました。
- 具体的には、
- 資材調達も含めた取引費用の削減、
- 当社所有資産のスリム化など経費全般の削減
について、検討してまいります。
- 最後に、繰り返しになりますが、全社を挙げて、身を切る覚悟で、経営の効率化を加速し、徹底して、会社創立以来の難局を乗り切ってまいります。
- 私からは以上であります。
資料3
以上