定例記者会見

定例記者会見

2013年5月度定例記者会見 水野社長挨拶

2013年06月04日
中部電力株式会社

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  • 本日、私からは、
  • 経営効率化の取り組み状況
  • 米国フリーポートLNGプロジェクトの輸出許可取得

について、お話しいたします。

経営効率化の取り組み状況

  • はじめに、「経営効率化の取り組み状況」について、お話しいたします。
  • 4月26日の会見でご説明申し上げましたとおり、当社の業績は、今期も赤字を見込んでおり、昨年度、一昨年度に引き続いて、3年連続の赤字は避けられず、極めて厳しい経営状況であると認識しております。
  • このような危機的状況に対処するため、4月26日付けで私を本部長とする「経営効率化緊急対策本部」を設置し、全社を挙げて、経営効率化の加速と徹底を進めております。
  • 5月13日には、労働組合に対して、
  • 現在、保有している全ての保養所(「憩の家」)、10箇所の営業を終了する。
  • 会議、会合などで活用してきた全ての「クラブハウス」、14箇所の営業を終了する。
  • チームとしての一体感を向上させるため、職場で行う親睦行事への費用補助を行う「職場チームワークサポート制度」を休止する。

など、5つの項目について、提案いたしました。

  • これらの提案は、従業員の士気にかかわる重要な問題でありますので、現在、労働組合と真剣かつ誠実に協議いたしております。
  • 加えて、社宅・独身寮について、2016(平成28)年度末までに、約30棟・600室を廃止することにも取り組んでまいります。
  • また、全従業員活動として、鉛筆1本、紙1枚にいたる事務用消耗品費の節減や、仕事のやり方を再点検し、工夫することで、時間外労働を削減する取り組みを開始いたしました。
  • これらの収支への影響は、限定的ではありますが、全ての従業員が、コスト意識を強く共有し、日々の業務における身近なところから、徹底したコストダウンを実践してまいります。
  • 経営効率化の加速・徹底に向けて、できることはなんでもやる、という強い決意で、私が先頭に立って、全力で取り組み、会社創立以来の難局を乗り切ってまいります。

米国フリーポートLNGプロジェクトの輸出許可取得

  • 続きまして、「米国フリーポートLNGプロジェクトの輸出許可取得」について、お話しいたします。
  • 皆さまには、先日お知らせいたしましたが、当社が大阪ガスとともに参画しております、米国テキサス州のフリーポートLNGプロジェクトは、米国時間の5月17日に、米国エネルギー省から、自由貿易協定未締結国向けの輸出許可を取得しました。
  • 政府、関係各省庁ならびにその関係機関、本邦在外公館におかれましては、私ども日本企業の取り組みをご理解いただき、輸出許可の取得に向けて米国政府と協議を重ねてくださいましたことを、大変感謝いたしております。
  • フリーポートLNGプロジェクトが輸出許可を取得したことにより、米国産LNGの日本への輸入に向けて、大きく前進したと考えます。
  • 現在、プロジェクトの開発主体であるフリーポート社が、米国連邦エネルギー規制委員会に対して液化設備の建設許可取得にむけた手続きを進めております。この建設許可の取得など必要な手続きを完了したのち、フリーポート社は、プロジェクトの最終投資決定を行い、液化設備を建設することになります。
  • 改めまして、フリーポートLNGプロジェクトからのLNG輸入の意義について、ご説明いたします。
  • 当社は、フリーポートLNG基地の利用権を得ることで、米国ガス市場で自ら調達した天然ガスを液化し輸出する立場、すなわちLNGの生産者としての立場を得ることになります。
  • LNG生産者の立場を得ることにより、当社は仕向地を制限されない柔軟なLNG調達が可能となり、また米国ガス価格連動のLNG導入による調達価格の多様化を図ることができます。
  • これにより、調達力の強化のみならず、LNGユーザーとしてLNG市場の変革を促すことができると考えております。
  • さらに、米国産LNGの輸入にあたっては、米国ガス市場での天然ガス調達のほか、新たなLNG輸送船の確保が必要です。
  • 当社は、これらLNG調達における新たな領域にチャレンジして、LNG市場の変革に関わって参りたいと考えております。
  • 当社といたしましては、この夏をめどに、米国に人員を常駐させることも計画しております。原料となる天然ガス調達などLNGの生産・輸出にむけた準備をすすめ、米国産LNG輸入の確実な実現に取り組んでまいります。
  • 私からは以上です。


以上

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