定例記者会見

定例記者会見

2013年10月度 定例記者会見 水野社長挨拶

2013年10月29日
中部電力株式会社

記事をシェアする

  • 本日、私からは、
  • 電気料金の値上げ申請
  • 平成25年度 第1四半期決算

の2点について、お話しいたします。

電気料金の値上げ申請

  • 最初に、電気料金の値上げ申請についてお話しいたします。
  • 当社は、本日、経済産業大臣に電気料金の値上げに係る電気供給約款の変更を申請いたしました。
  • お客さまに多大なご負担をおかけする電気料金値上げの申請に至りましたことにつきまして、大変心苦しい限りではありますが、何卒、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
  • 当社はこれまで、品質のよい電気を低廉かつ安定的にお客さまにお届けするために、安定供給と経営効率化に継続的に取り組んでまいりました。
  • また、当社は、2011(平成23)年5月の浜岡原子力発電所の全号機停止以降、1日でも長く、現行の料金水準を維持できるよう、全社を挙げて、緊急的な支出抑制や繰り延べ、あらゆる分野での徹底した経営効率化に取り組み、収支の改善を図ってまいりました。
  • しかしながら、浜岡原子力発電所の全号機停止に伴う火力燃料費の増大が年間で3,000億円程度にまでおよんだことで、収支は大幅に悪化し、経営は極めて厳しい状況となっております。
  • 加えて、年明けからの円安の進行などにより、火力燃料費はさらに増加しており、経営状況は一層厳しさを増しております。
  • このため2013(平成25)年度については、最大限の効率化の取り組みを反映して、業績見通しを2度にわたり上方修正をしたものの、3期連続の赤字は避けられない状況です。
  • また、2014(平成26)年度についても、浜岡原子力発電所の運転再開が見込まれないことから、人件費の削減をはじめとした最大限の努力を行っても、赤字は避けられない状況にあります。
  • こうした状況から、当社の最大の使命である電力の安定供給を継続していくため、本日、電気料金の値上げを申請いたしました。値上げの申請は、第二次石油危機を背景に値上げをお願いした1980(昭和55)年以来となります。
  • 具体的には、来年4月1日より、ご家庭などの規制部門のお客さまにつきましては平均4.95%の電気料金の値上げを申請いたしました。
  • また、自由化部門のお客さまにつきましても、同じく、来年4月1日より、平均8.44%の値上げをお願いしたいと考えております。
  • 今回の値上げ申請にあたりましては、値上げによるお客さまのご負担を可能な限り軽減するよう、これまで取り組んでまいりました経営効率化の成果に加え、今後、更なる効率化を推し進めます。
  • 具体的には、月例給与の見直しをはじめとする人件費の削減、競争拡大等による資機材・役務の調達価格の削減、広告費用や寄付金、事業団体費の削減などの最大限の経営効率化によって、料金原価を1,633億円圧縮しております。
  • 料金原価算定上の電源構成の前提設定にあたっては、浜岡原子力発電所4号機については、2016(平成28)年1月から、3号機は2017(平成29)年1月から、発電電力量を見込んで算定しております。
  • なお、浜岡原子力発電所の実際の再稼働時期については、津波対策をはじめとする安全性向上対策を着実に実施している状況であり、現時点では、申し上げる段階にありません。
  • 今後、当社は、電気料金の値上げについて、お客さまに対し、値上げ申請に至った経緯や申請内容などについて、わかりやすく、かつ丁寧に説明してまいります。
  • 当社といたしましては、設備保全に万全を期すとともに、これまで以上に徹底した経営効率化に取り組み、引き続き、電気の安定供給を通じて地域の発展に貢献してまいりたいと考えておりますので、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

資料1

平成25年度第2四半期決算

  • 続いて、平成25年度第2四半期決算についてお話しいたします。
  • 連結売上高につきましては、燃料費調整額の増加などにより電灯電力料が増加したことなどから前年同期に比べて313億円増収の1兆3,674億円となりました。
  • 連結経常損益につきましては、円安により燃料価格が上昇したことなどから前年同期に比べて268億円悪化し、270億円の損失となりました。
  • 次に、中部電力の個別決算でございますが、
    売上高は、前年同期に比べ169億円増の1兆2,826億円営業損益は、前年同期に比べ307億円悪化し 192億円の損失経常損益は、前年同期に比べ287億円悪化し320億円の損失四半期純損益は、前年同期に比べ167億円悪化し 180億円の損失
    となりました。
  • 経常損失および四半期純損失は、連結決算・個別決算ともに、3年連続となります。

(平成25年度の業績見通し)

  • 次に、通期の見通しでございます。
  • 連結売上高につきましては、販売電力量の増加や、ダイヤモンドパワー株式会社の子会社化などにより、300億円増加した、2兆7,500億円を見込んでおります。
  • 一方で、連結経常損益については、販売電力量の増加などはあるものの、委託費の増加などにより、引き続き1,000億円の経常損失を見込んでおります。

(平成25年度の中間配当)

  • ご説明したとおり、当社の業績は大変厳しい状況が続く見通しであり、2014(平成26)年度についても、浜岡原子力発電所の運転再開が見込まれない状況であることから、先月の会見でご説明しましたとおり、平成25年度の中間配当を見送らせていただきました。
  • なお、平成25年度の期末配当についても、見送らせていただく予定です。

(まとめ)

  • 最後に、繰り返しになりますが、このような、極めて厳しい経営状況を踏まえ、電気料金値上げの申請に至りましたことにつきまして、お客さまには多大なご負担をおかけすることとなり、誠に心苦しい限りではありますが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
  • 私からは以上です。

資料2



以上

ページトップへ