定例記者会見

定例記者会見

2014年4月度定例記者会見 水野社長挨拶

2014年04月28日
中部電力株式会社

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  • それでは、私からは、
  • 「経営の目指すもの」

について、お話しいたします。

経営の目指すもの

(はじめに)

  • 「経営の目指すもの」は、中期的に中部電力グループが目指すべき方向性と、その実現に向けた具体的な施策などをとりまとめて、毎年、広く皆さまにお知らせしているものであります。

(3つの重点的な取り組み)

  • 2011年5月の浜岡原子力発電所の運転停止以降、当社の火力燃料費は大幅に増加し、極めて厳しい経営状況が続いております。
  • 当社は、全社を挙げて、徹底した経営効率化によるコストダウンに取り組んでまいりましたが、最大限の経営効率化を織り込んだとしても、従前の料金水準では、当社の最大の使命である電力の安全・安定供給に必要な費用を賄うことが困難な状況となりました。
  • こうした状況から、電気料金の値上げを経済産業大臣に申請し、ご案内のとおり、本年4月18日、規制部門のお客さまにつきまして、実施日を5月1日、値上げ率を平均3.77%として認可されました。
  • 電気料金の値上げにより、お客さまにご負担をおかけすることとなり、誠に申し訳ございませんが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
  • 当社は、今後も、最大の使命である電力の安全・安定供給を継続していくため、「浜岡原子力発電所の安全性をより一層高める取り組み」、「電力の安定供給に向けた取り組み」を全力で実施するとともに、全社を挙げて「経営効率化に向けた取り組み」をさらに強化してまいります。

(浜岡原子力発電所の安全性をより一層高める取り組み)

  • ただいま申し上げました「3つの重点的な取り組み」のうち、まず「浜岡原子力発電所の安全性をより一層高める取り組み」についてお話しいたします。
  • 当社は、これまで自主的に取り組んできた地震・津波対策や重大事故対策に加え、2013年7月に施行された原子力規制委員会の新規制基準に速やかに適合することを目指し、必要な追加対策を実施してまいります。
  • また、安全性向上対策について、ハード面での取り組みとともに、防災体制の整備や訓練の充実を図り、国・自治体と連携した防災対策の強化などのソフト面での取り組みを進めてまいります。
  • そして、これらの取り組みについて、地域をはじめ社会の皆さまに丁寧にご説明し、ご理解いただけるよう全力で取り組むとともに、新規制基準への対応にとどまることなく、浜岡原子力発電所の安全性を高める取り組みを自主的かつ継続的に進めてまいります。

(電力の安定供給に向けた取り組み)

  • 次に、「電力の安定供給に向けた取り組み」についてお話しいたします。
  • 当社は、浜岡原子力発電所の運転停止に伴う供給力の大幅な低下が継続するなか、お客さまに節電のご協力をいただきながら、高経年火力機の運転継続や上越火力発電所の営業運転の開始など、供給面の対策を最大限実施し、中部地域の安定供給を果たしてまいりました。
  • 2014年度夏季においても、引き続き、供給面の対策に取り組むことにより、安定供給の目安となる予備率を確保できる見通しです。
  • しかしながら、浜岡原子力発電所が停止している状況における安定供給の基盤は決して盤石ではないことから、当社は、引き続き、発電所および送変電設備の重点的な点検を実施してまいります。
  • また、中部地域の安定供給に必要な供給力を確保したうえで、需給ひっ迫が見込まれる他電力会社の要請を受けて応援融通を実施するなど、全国の需給の安定に対して、最大限協力してまいります。

(経営効率化に向けた取り組み)

  • 「経営効率化に向けた取り組み」について、当社は、電気料金審査における厳しい査定方針を踏まえて電気料金の認可原価に織込んだ経営効率化を確実に達成するため、資機材・役務調達コストの削減や、熱効率の向上、安価な燃料調達、業務運営の効率化など、あらゆる面にわたり、さらなる経営効率化に全力で取り組んでまいります。
  • 具体的には、資機材・役務調達コストの削減に向けて、仕様共通化や競争発注の拡大に取り組むとともに、スマートメーターの機能を活用することにより、業務効率化を進めてまいります。
  • また、継続的に経営効率化に取り組むことにより、低コスト構造を実現し、競争力の強化につなげてまいります。

(中部電力グループ「目指す姿」と実現に向けた取り組み)

  • これらの「3つの重点的な取り組み」とともに、「エネルギーに関するあらゆるニーズにお応えし、成長し続ける企業グループ」という「目指す姿」の実現を目指してまいります。
  • 電力システム改革について、小売全面自由化の導入や、送配電部門の一層の中立性の確保に向けた本格的な議論が進められております。
  • また、電力システム改革のみならず、ガス事業における競争活性化などを目的としたガスシステム改革の検討も進められており、今後、エネルギーを取り巻く事業環境は大きく変化していきます。
  • このたびの「経営の目指すもの」では、将来にわたって、お客さまや社会からの信頼とご期待にお応えし続けていくため、こうした変化を大きなチャンスととらえ、「目指す姿」の実現に向けて、今後、当社グループが取り組むべき施策として、
  • 低炭素で良質なエネルギーの安価で安定的なお届け
  • 総合エネルギーサービス企業の実現
  • 海外エネルギー事業の展開
  • 大規模災害発生時などにおける事業継続への取り組み
    などについて取りまとめております。

(まとめ)

  • 今後とも、電力の安全・安定供給という使命を確実に果たすとともに、お客さまや地域の皆さまの声に真摯に耳を傾け、信頼とご期待にお応えし、「安心」をお届けできる良き企業市民として、社会的責任を果たしてまいります。
  • 私からは以上であります。

参考



以上

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