定例記者会見

定例記者会見

2014年6月度 定例記者会見 水野社長挨拶

2014年06月26日
中部電力株式会社

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  • 社長の水野でございます。
  • 本日、私からは、
  • 原子力の自主的安全性向上の取り組み
  • 今夏の需給
  • 役付職の人事異動

の3点について、お話しいたします。

原子力の自主的安全性向上の取り組み

  • 初めに、原子力の自主的安全性向上の取り組みについて、お話しいたします。
  • 2011年3月11日に発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故により、原子力の安全性に対する信頼は大きく損なわれました。
  • 国は原子力規制委員会を設置し、新たな規制基準を設けるなど、原子力の安全確保に向けた取り組みを強化しており、当社としても速やかに規制基準に適合することをめざし、必要な追加対策を実施しているところです。
  • 二度と重大な原子力事故を起こさないためには、国の規制要求を満たすだけでなく、私ども原子力事業者自身が更なる安全性の向上を追求していかなければなりません。
  • 当社はこれまでも自主的に耐震裕度向上工事や重大事故への対策を実施するなど、原子力発電に伴うリスクの低減に努めてまいりました。
  • しかしながら、福島第一原子力発電所の事故を踏まえ、原子力に伴うリスクを完全にゼロにすることはできないという現実をあらためて直視したうえで、原子力リスクの低減に向けて不断の努力を重ね、原子力の安全性向上はもとより、万が一事故が発生した場合の防災体制の強化等に全力を尽くしていかなくてはならないと考えております。
  • 7月1日付で制定する「中部電力グループ原子力安全憲章」は、原子力の自主的安全性向上への取り組み姿勢や理念を明確にするものであると同時に、重大な原子力事故を二度と起こさないという中部電力グループの決意を改めて誓うものであります。
  • この憲章のもと、私が中部電力グループの先頭に立ち、安全確保を経営の最優先課題と位置付け、グループの全従業員が原子力発電に伴うリスクから目をそらすことなく、安全性向上に向けた取り組みを確実に実行することを牽引してまいります。
  • 先日公表させていただきました「ロードマップ」は、この憲章のもとに実施していく活動を具体的に示したものであります。
  • ロードマップには、中長期的な課題も含めて様々な取組みを盛り込んでいますが、今後、一つひとつを具体化し現実の行動につなげ、地元をはじめ社会の皆さまにご安心いただける、世界一、安全な浜岡原子力発電所の実現を目指してまいります。

資料1

今夏の需給

  • 続きまして、この夏の電力需給についてお話しいたします。
  • 既にお知らせしておりますが、今夏の電力需給につきましては、
  • 最大3日平均電力が、2,521万kW(7月、8月)、
  • 供給力が、本年5月の上越火力発電所の総合運転開始などもあり、8月の供給力が2,723万kW

となり、最大3日平均電力に対し、安定供給の目安となる8%の予備率を確保できる見通しです。

  • 当社は供給態勢に万全を期すため、4月上旬から6月上旬にかけて、全ての火力発電所の総点検を行い、健全であることを確認しております。
  • 一方、政府からは、沖縄電力管内を除く全国の皆さまに、数値目標を伴わない一般的な節電が要請されました。
  • お客さまにおかれましては、2011年夏季以来、長期にわたり、節電のご協力を賜り、深く感謝しておりますが、この夏も、これまでと同様に無理のない範囲で節電の取り組みを継続していただきますよう、お願い申し上げます。
  • 当社は、お客さまに安定して電気をお届けできるよう、発電所および送変電設備の重点的な点検・保守を確実に実施するとともに、お客さまに節電のご協力をいただきながら、融通を通して、特に需給ひっ迫が見込まれる西日本地域の安定供給にも貢献してまいります。

役付職の人事異動

  • 最後に、7月1日付の役付職異動についてお話しいたします。
  • 当社は、経営諸課題の達成に向けて、より適切な態勢を構築するために、7月1日付で役付職の人事異動を行います。
  • 4月に公表した「経営の目指すもの」にあるとおり当社は、
    「浜岡原子力発電所の安全性をより一層高める取り組み」、
    「電力の安定供給に向けた取り組み」、
    「経営効率化に向けた取り組み」
    を「3つの重点的な取り組み」として位置づけ、全力で進めております。
  • 本年度の役付職異動にあたっては、この「3つの重点的な取り組み」を着実に遂行するとともに、今後の環境変化にも柔軟な対応が可能となるよう適材適所の配置に努めました。
  • 異動規模は、人事異動の必要性を厳選した結果、昨年実績と同程度の1,666名となりました。
  • 今回の異動の特徴について申し上げますと、
  • 浜岡原子力発電所において、防災体制強化のための組織として、危機管理部を設置
  • 成長分野である国際事業の強化のための増員
  • 競争の激化に備え、高圧500kW未満のお客さまへの更なるサービス向上を目的とした専任の営業担当者の配置

などを実施しております。

  • 現下の当社を取り巻く経営環境は、大変厳しい状況にありますが、新たな態勢のもと、私が先頭に立ち、全社一丸となって、この難局を乗り越えてまいります。
  • 私からは以上です。

資料2



以上

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