定例記者会見

定例記者会見

2014年10月度定例記者会見 水野社長挨拶

2014年10月31日
中部電力株式会社

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  • 本日、私からは、
    • 平成26年度第2四半期決算
    • 浜岡原子力発電所に係る安全性向上対策の工事内容の一部見直し
    • この冬の電力需給

    の3点について、お話しいたします。

平成26年度第2四半期決算

  • 最初に、「平成26年度第2四半期決算」についてお話しいたします

(連結)

  • 連結売上高につきましては、電気事業において、販売電力量の減少はありましたが、電気料金の値上げや燃料費調整額などにより電灯電力料が増加したことに加え、その他事業においてもエネルギー事業の売上が増加したことなどから、1兆5,260億円となり、前年同期に比べ 1,586億円の「増収」となりました。
  • 連結経常損益につきましては、燃料価格の上昇による燃料費の増加はありましたが、電気料金の値上げや燃料費調整額により収入が増加したことなどから、前年同期に比べ 655億円改善し、384億円の経常利益となりました。

(個 別)

  • 次に、中部電力の個別決算でございますが、
    売上高は、前年同期に比べ1,551億円増加し1兆4,378億円
    営業損益は、前年同期に比べ831億円改善し638億円の利益
    経常損益は、前年同期に比べ628億円改善し307億円の利益
    四半期純損益は、前年同期に比べ587億円改善し406億円の利益
    となりました。

(平成26年度業績見通し)

  • 次に、平成26年度の業績見通しでございます。
  • 今回、為替レートや原油価格の変動をはじめとした最近の業績動向を踏まえ、7月31日に公表した業績予想値のうち、売上高を修正しております。
  • 連結売上高につきましては、販売電力量の減少はあるものの、燃料費調整額の増加や、他社への応援融通の増加などから、300億円増加した、3兆1,200億円を見込んでおります。
  • 一方、連結経常利益につきましては、燃料価格の上昇による燃料費の増加などを見込んでいるものの、経営効率化の深掘りを反映し、前回公表した300億円の経常利益予想を据置きしております。

(経営効率化の進捗状況)

  • 経営効率化につきましては、料金改定にあたり、平成26年度以降の新たな取り組みによる700億円程度のコストダウンを織り込みましたが、現在、この達成に向けて一つ一つの業務や支出に対して取り組んでいるところです。
  • 今回、主に燃料費について、当初の見込みから200億円程度の効率化の上積みが見込めることとなったため、今回の業績見通しに反映いたしました。
  • 主要な施策として、経済的なLNGのスポット調達や当社が他社に先行して取り組んでいるシンガポールを拠点としたトレーディングを活用した石炭調達など、より安価な燃料調達において、効率化の効果を見込んでおります。
  • これに加え、火力発電所の定期点検や保修停止を短縮するなどの取り組みにより、発電効率の高い新名古屋火力発電所7号系列、8号系列などの稼働率を高めることで、燃料費を低減させてまいりました。
  • 引き続き、全社を挙げた経営効率化に取り組み、黒字目標が確実に達成できるよう努めてまいります。

(平成26年度の中間配当)

  • 最後に、配当でございますが、当社は、収支改善に向け電気料金の値上げを実施させていただくとともに、全社を挙げた経営効率化に取り組んでおりますが、今後の収支変動リスクを踏まえ、さらなる取り組みを進める必要があること、また、毀損した財務基盤の強化を図っていく必要もあることから、平成26年度の中間配当は見送らせていただきます。
  • なお、期末配当については、引き続き未定としておりますが、さらなる経営効率化に努め、今年度の業績も含めた中長期的な業績・財務状況を見極めた段階で、すみやかにお示しいたします。

資料1

浜岡原子力発電所に係る安全性向上対策の工事内容の一部見直し

  • 続いて、「浜岡原子力発電所に係る安全性向上対策の工事内容の一部見直し」についてお話しいたします。
  • 当社は、2014年2月に浜岡原子力発電所4号機について、新規制基準への適合性確認審査のための申請を行い、これまでに計11回、原子力規制委員会による審査会合が開かれています。
  • 当社は、審査が先行する他社の発電所の審査内容等についても適宜把握し、現在進めている安全性向上対策に反映すべ検討を進めてきた結果、4号機の安全性向上対策の工事の一部について工事内容を見直し、対策を強化することといたしました。
  • 今回の工事見直しは、「緊急時対策所の機能強化」により、現地対応の指令所としての環境を整え、「可搬設備の保管場所・アクセスルートの確保」、「火災対策」などにより、主に重大事故時の現場対応を一層迅速かつ確実に行えるようにするものです。

(工期の延長)

  • これらの工事内容の見直しにより、安全性向上対策については、さらに1年程度の工期を要する見込みであり、4号機は2016年9月頃、3号機は2017年9月頃となる見通しです。
  • 今後、4号機の審査の進展に伴い、工事内容の見直しや追加を行う可能性がありますが、審査状況や最新の知見を的確に把握し、先行して必要な措置を講じることで、早期の完工を目指してまいります。
  • わが国において、原子力発電は極めて重要な電源であり、浜岡原子力発電所は、当社にとって、欠かすことのできない貴重な電源であります。
  • 当社は、浜岡原子力発電所の安全性をより一層向上させる取り組みを着実に進めるとともに、その内容を、地元はじめ社会の皆さまに丁寧にご説明し、ご理解を賜るよう取り組んでまいります。

資料2

この冬の需給状況

  • 最後に「この冬の電力需給状況」についてお話しいたします。
  • 本日、国において電力需給に関する検討会合が開催され、この冬においても、数値目標を伴わない節電が要請されることとなりました。

【ご参考】国の節電要請期間・時間

2014年12月1日(月) ~ 2015年3月31日(火)の平日 9:00~21:00
(12月29・30・31日、1月2日を除く)

  • 当社の需給については、10月1日にお知らせしておりますので詳細な説明は省略させていただきますが、供給予備率につきましては、最大3日平均電力に対し、安定供給の目安となる8%の予備率を確保できる見通しです。
  • この冬の電力需要では、お客さまの定着した節電分を55万kWとして想定いたしておりますが、お客さまにおかれましては、これまでと同様に無理のない範囲で節電の取り組みを継続していただきますよう、お願い申し上げます。
  • 私からは以上です。

資料3



以上

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